たまたま声をかけた女子はストーカーから逃走中だった!
そんな時どうする?
こんにちは、大田タケルと申します。
昔、僕が初めて入社した勤め先は何度もネタにしてしまうくらいのブラック企業でした。
しかし当時の僕はそれに負けないくらいアホだったので、呑気に
「社会人って大変なんだな」などとどこか他人事に考えながら日々の業務に臨んだのです。
そんな僕に上司が命令しました。
「ちょっとお前、夜の街でファッションチェックやってこい。100人な。写真も撮ってこいよ」
勤務時間9時~18時ってハロワでは聞いてたけどな……と思いながらも、僕は言われるがままに夜の繁華街へと出向き、日が昇るまでアンケートを取り、朝になったら会社へ戻るというワケのわからない生活を送っていました。
一晩で100人分ものデータが取れる訳ではないので、そのミッションはおよそ1週間にも及んだのです。
そんなある日、ある女の子に声をかけると、何やら震える声で
「今アンケートどころじゃないので……すいません」と言っています。
何やらただごとではない雰囲気を感じたので「何かありましたか」と聞いてみたところ、
「ストーカーに追われている」とのこと。
夜の街って色々あるんだなぁと感心しつつも、彼女の逃走をサポートしてあげることになりました。
「それで、そのストーカーの特徴を教えてほしいのですが」
しかし、彼女は恐怖心からうまく言葉をまとめられないのか、イマイチ要領を得ない回答が返ってきます。かろうじて「グレーのニット帽を被っている」ことはわかった。
とりあえず彼女はコンビニに隠し、当たりを探ってみます。
先にこちらがストーカーを発見し、そいつの動きを把握しつつ安全に彼女を逃がすことにする。
路地裏を覗くと、一目でわかりました。
グレーのニット帽をかぶり、誰かを探しているのかキョロキョロしている男。
何より、その圧倒的負のオーラ。
あいつだ……まさに百聞は一見にしかず!
ていうか、あいつ
僕の知り合いだ……。
※百聞は一見にしかずと言えば、動画情報!
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ストーカーの正体は、なんと同級生の弟なのでした。
それがわかってからは光速で彼に接触、
「お兄ちゃんにお前がストーカーしてるって言っちゃうぞ」
と注意したところ泣いて反省したので、何とかその場は事なきを得ました。
※マネしないで下さい。不審者にむやみに接触するのは危険です!
とにかく……彼女からも感謝されるし、一件落着!