世界は平和になり、主人公は恋人と結ばれ幸せな余生を過ごす……ハッピーエンドは確かに良いものですよね。ですが、ありきたりで出来すぎな展開が多いことも。幸せばかりではつまらない、たまには救われない結末が見たい! と思うことはありませんか?
恐ろしい展開とわかっていても見てしまう、今回はそんな中毒性があるバッドエンドが魅力のゲームをご紹介。選んだのはこちらの5本です。
降り続く雨の中、美少女たちの本性があらわになる『雨音スイッチ』
平凡な高校生活が崩壊する、ハッピーエンド無しのノベルゲームです。
学園に転入してきた少女、里中雨音(さとなか あまね)。教壇に立つ彼女はとても美人で誰もが見とれるほどでしたが、なぜか全身びしょ濡れでした。雨音はなぜか、どんなに土砂降りの雨の日でも傘を持たないのです。
そんな彼女に惹かれる主人公、そして雨音に嫉妬する幼馴染……ドロドロの恋愛模様と登場人物たちの醜い感情が赤裸々に描かれています。
▲幼馴染の陽子(左)と雨音(右)。仲良く笑い合っているように見えるが実は……。
▲進行中、雨の音がよくBGMになっている。情緒的な雰囲気に思わず引き込まれる。
本当に信頼できるのは誰? 記憶を求めて異世界を彷徨う『アムネシア』
記憶を失くしてしまった少女が主人公。記憶喪失の原因となった妖精と共にいろんな世界を歩き、自身に関することを探っていく恋愛アドベンチャーです。
世界によっては信頼できる友人が別世界では敵になっていたり、付き合っていた恋人が違っていたり……。はじめに選んだ世界によって、登場人物たちの関係性がまったく異なります。
主人公を亡き者にしようとしてくる人物や、主人公が大切すぎて監禁してくる人物も。ヤンデレエンド、バッドエンドがかなり多いです。
▲登場人物・スチルが美しく見惚れてしまうほど。だが幸せのままではいさせてくれない。
▲開始5分で主人公が爆発に巻き込まれ、バッドエンドに。選択肢ひとつひとつが重すぎる。
化け物だらけの世界に、男は何を求めて立ち向かうのか『Don't Look Back』
ドットで描かれたほの暗い世界を進む横スクロールアクション。男を操作して、化け物だらけの世界を進んでいきます。
1度でもモンスターにぶつかってしまうと即ゲームオーバーです。かなりシビアなシステムですが、やられた場所から再スタートできます。
何度倒れても諦めず進んでいく主人公……どうやら何かを必死に求めている模様。ステージの後半になると、アプリ名の「振り返るな」という意味がわかります……。
▲雨が降る墓地の前からスタート。これは誰のお墓なのか、後半になるまでわからない。
▲ステージには様々なトラップやモンスターが。命をかけてまで男が求めるものとは?
夏の日、あの時主人公はなにを目撃したのか『ぼくらの秘密基地』
仲の良い友達5人で、秘密基地を作っていく放置ゲーム。「今日はハシゴを作った」「ブランコを作った」と、基地が完成していくにつれて日記が更新されていきます。
序盤は和やかな雰囲気なのですが、進めると映像にノイズが走ったり不気味なぬいぐるみが出現したりと不穏な雰囲気に。日記の内容も「いやだ」「完成しなくていい」など、ネガティブなことが書かれていきます。
彼らの秘密基地は、最終的にどうなってしまうのでしょうか。
▲楽しそうに遊んでいる5人。だが楽しい時間は、少しずつ崩壊していく。
▲物語が進むと日記が更新される。文章を見るに、書き手がなにかを恐れているようだが……?
ひとつ人形を壊すたび、精神が少しずつ削れていく『UTU』
アプリを開いて現れるのは、体育座りをした真っ白な人形。これをタップで壊していくだけの、目的もゴールもない音楽ゲームです。真っ赤で薄暗い中、無数にある人形たち……かなり不気味。
スマホのライブラリから、好きな曲を流しながらプレイできます。筆者は試しにハードロックを流してみました。すると無数の人形が一斉に、体育座りのまま飛び跳ねてかなり異様な光景でした。とても怖かったです。
▲夕暮れのような風景に、ただ俯くばかりの人形。眺めているだけでも気分が沈みそう。
▲飛び跳ねる人形たち。背景は時間が経つと色が変わっていく。
実際プレイしてみると本当に「なんで……?」とやるせない気分になるものばかり。これは元気どころか、精神まで削れていくに違いありません。
やりすぎには注意ですが、ちょっとダウナーな雰囲気に浸りたい時にプレイしてみては?