■同居で助かっていたハズが…
「お義母さんは何かにつけて『悪いのは私』と謝ってくるんです」と言うのは5歳の子どもを持つ30代のRさん。ご主人の生まれ育った家で、お義母さんと2年前に同居を始めました。 「お義父さんが亡くなったのをきっかけに一緒に生活を始めました。もともと同居に抵抗はありませんでした。むしろ、私が仕事に復帰したタイミングだったので、お義母さんが協力してくれて助かっていたくらいなんです。」 嫁姑の関係、いたって良好のような気がしますが、いったい何があったのでしょうか?
■かわいそうな姑VS鬼嫁
「ちょうど子どもが3歳になったばかりのころ。ある日、仕事中にお義母さんから電話がかかってきたんです。子どもがけがをしたって。お義母さんが取り乱した様子で、私は慌てて家に帰りました」 「すりむいた程度で、全然たいしたけがじゃなかったんです。子どもは私を見て泣いていましたけど。お義母さんは『ごめんなさい、ごめんなさい』って私に謝るんです。私は、いいですよってもちろん言いました。心の中では早退して帰ってきたのにこの程度なの、って思っていたぐらいですから」 「次の日、お義母さんが近所の人に『孫にけがをさせてしまった』って言っていて。その人は子どもを見て『たいしたことないじゃない』って。でもお義母さんは『私が悪いの』って泣きそうになっているんです。私、ベランダで洗濯物干しながら、思わず隠れてしまいました。見つかったら気まずいって反射的に。何も悪いことしてないんですけど、悪いことをしたような気持ちでした」 「それからは、子どもがコップを割ったとか、ごはんの支度が遅れたとか。何かある度に『ごめんなさい、ごめんなさい』って。そしてやっぱり近所の人に『私が悪いの』って反省しているんです」 「近所の人は昔からお義母さんを知っている人ばかりなんです。もう、本当にみんながお義母さんを守るような空気になっていて。私、お義母さんに対して、何も言ったことなんてないんですよ。それなのに鬼嫁とかわいそうなお姑さん、みたいな空気なんです」 お義母さんも「ごめんなさい」が口癖のようになってしまっているんでしょうね。 確かにこの構図に納得がいかないRさんの気持ちも分かりますが、何より家庭内で2人がうまくやれているならばそれが一番。同時に、段々とお義母さんに頼る割合を減らしつつ、自然に過ごしていれば、自然と周りの誤解も解ける日が来る気がしますね。 (ライタープロフィール) クニヒロマリコ/映像の世界から文章の世界へ。『ぬか漬け』と『音楽』が大好物。毎年ぬか床に挑戦するもいまだに年を越したことがなく、家庭菜園にも楽しく挑戦中。夜な夜な「酒と夫と音楽と犬」をエンジョイする懲りないチャレンジ兼業主婦。
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