拝啓、アスペルガー先生 ―私の支援記録より
パートタイム教授、奥田健次です( ´ ▽ ` )ノ
大学を超早期退職し、西軽井沢で学校づくりをしています。私立幼稚園(2014年6月、長野県に設置申請済み)です。
さて、アナウンスしてきましたがもうすぐ新刊が出ます。
拝啓、アスペルガー先生 ―私の支援記録より
奥田健次.2014年.飛鳥新社.
単著は一昨年以来なのですね。昨年は忙しすぎました。というか、今年に入ってからもっと忙しくなっているのですが、さすがに企画したままの本をそのまま放置しすぎるのもいかん。かなりホテルに籠もって作業をしました。
今回の新刊は書き下ろしではありません。
雑誌『アスペハート』に8年にもわたって連載(よく続けられたものです)していたものから、いくつかを抜粋して加筆修正したものです。連載自体、物語風に書いてきましたので読みやすかったと思うのですが、今回の加筆修正ではさらに読みやすさを追求しました。
しかも、連載では明かされなかったことを、思い切って詳述したところもあります。
たとえば、連載では「他人への暴力については相談開始後1か月以内にゼロにし・・・」とか「具体的な方法まではここでは書きませんが・・・」というようにしていたところを、具体的に何をどうやったかまでなるべく書くことにしました。
どちみち、専門家のレクチャーや監督が必要なのです。中途半端に書くくらいなら、なるべくちゃんと書いた上で「専門家の指導を受けて下さい」と断っておいたほうが良いでしょうと。
そんなわけで、連載の読者から何度か「どうやったのか詳しく知りたい」というご要望が聞こえていたのですが、それに結構お応えできたと思います。
小説仕立てっぽくしていますが、いずれの事例も実際に出会った本当の話です。
オーストリアはウィーンの小児科医、ハンス・アスペルガー先生のお名前をタイトルに入れました。現在で言うところの自閉症スペクトラムの特徴的な症例を、世界で最初に報告したのがレオ・カナー先生とハンス・アスペルガー先生です。
アスペルガー先生が亡くなられた直後に、先生の症例研究が脚光を浴びて『アスペルガー障害』という名前が付けられました。だから、先生本人は自分の名前が診断名になったことは知らないわけです。
運命精神のヨーロピアンであるアスペルガー先生には、私の教え子たちの変化はどのように受け止められるのでしょうか。開拓者精神のアメリカで生まれて発展した行動主義心理学は、およそ運命なるものを受け入れません。ユーロとアメリカの「ええとこ取り精神」の日本は、取り入れて発展させるのが得意です。
特に私の場合、アメリカ型の大量生産マニュアル中心な仕事を受け入れず、あくまでも職人技にこだわり続けています。最近の「アメリカ寄り日本人」とは全然ちがいます。バリバリの行動分析学ですが、アメリカ型でもなければユーロ型でもない。
一つ例をあげると、今回所収されているストーリーの中に「悪夢を見るのが怖い」という子どもが出てきます。それを、行動分析学でどうやって直すか。こういう珍しいケースは、今でも稀に出くわします。そんなときに先行研究を探しても無いようなとき、結局は「新たに創るしかない」んですね。
前著『メリットの法則−行動分析学・実践編』(集英社新書)は、そこにある行動の原理を解説することに力を注ぎました。今回の新著は、原理に沿っているのを示すことよりも、具体的に何をやったのか目に浮かぶものにしています。どうやって直したか。たった1回でどうしてできたのか?
自分としてはフツーにやっていることなのですが、出版社の方々は「どうやって? えー、そんな方法は思いつかなかった!」ということの連続だったようです。
来月に出るのですが、すでにアマゾンなどで予約購入が出来る状況となりました。ご予約しておいていただければ、もしかしたらまた出版日当日か前日くらいに届くかも知れませんね。中学生でも読めるように書きましたので、幅広く読んでいただけるだろうと思います。
ご予約は、下記のリンクからどうぞ。
拝啓、アスペルガー先生 ―私の支援記録より
乞う、ご期待です。
奥田健次
まってましたあ〜o(^o^)o
こんにちは先生!
先日、バスキンロビンスのレモンマスカルポーネチーズケーキを食べました♫
先生もう食べました?
スッキリしてて美味しかったです!
それだけの話でしたー(´゚∀゚`)