ダイヤモンドブログへようこそ!!ダイヤモンドブログではスポーツ選手や芸能人のブログを掲載しております。
お得情報随時掲載中♪

◆ダイヤモンドブログ 最新映画情報「ミッション:8ミニッツ」10月28日(金)公開

『ミッション:8ミニッツ』

INTRODUCTION

観る者の予想を遥かに裏切る鮮やかなプロットで、観客を騒然とさせた今年最高の話題作が、ついに日本上陸!

乗客全員死亡のシカゴ列車爆破事件。次なる巨大爆破テロの予告を受けて、犯人を捕えるべく政府の極秘ミッションが始動した。そのミッションとは「乗客の死の<8分前>の意識に潜入し、犯人を割り出せ」という驚くべきもの。任務を遂行するのは、米軍エリート、コルター・スティーヴンス大尉。タイムリミットは8分。爆発の瞬間、コルターの意識は元の自分に戻る。意識だけが他人と自分の肉体を行き来し、そしてまた<8分間>を繰り返す。その度ごとに少しずつ犯人に近づいていくコルター。だが、そのミッションには、<禁断の真実>が隠されていた・・・。

『ミッション:8ミニッツ』------それは、「乗客の死の<8分前>に潜入して列車爆破犯を突き止めよ」という極秘任務を与えられた男が、ミッションそのものに潜む<禁断の真実>に迫っていく驚愕のサスペンス・アクション。全米で絶賛の嵐に包まれた本作が、いよいよ日本公開される。
目覚めると列車の中に自分がいる。しかも、鏡に映るのは、自分の顔ではなく見知らぬ男の顔だ。コルターは、観る者と同様に、その“現実”に疑問を感じながらも、特殊ミッションに投入された事実を理解し、任務を遂行すべく何度も何度も<8分間>を繰り返していく。そして、パズルのピースを埋めるように爆破事件の真相へと近づいていく。
特定の<8分間>に繰り返し戻るという斬新さと、タイムリミット8分というミッションの緊迫感。しかし、観る者の心を捉えるのは、それだけではない。この特殊ミッションそのものに、とてつもない秘密が隠れている、という予感である。「なぜコルターがこの奇妙なミッションに選ばれたのか?」「乗客たちを救うことは出来ないのか?」 ------コルターの中で、そして観る者の心で膨らんでいくこの疑惑こそ、極秘ミッションに潜む<禁断の真実>への扉だ。

監督は、SFサスペンス『月に囚われた男』で鮮烈な長編映画監督デビューを飾り、英国アカデミー賞新人監督賞をはじめとする世界の新人監督賞を総なめにした鬼才ダンカン・ジョーンズ。長編映画監督第2弾となる本作において、斬新な重層構造のストーリーが放つ興奮と、スピード感に満ちたスリリングな 演出で、観る者の度胆を抜く。製作は、『スピード』『2012』、人気ドラマシリーズ「クリミナル・マインド」を手掛けたマーク・ゴードン。
主人公コルターを演じるのは、『ブロークバック・マウンテン』でアカデミー賞助演男優賞候補となった実力派スター、ジェイク・ギレンホール。特殊ミッションに挑む主人公の緊迫感と底知れぬ不安を迫真の演技で体現したのみならず、<8分間>という人生のひとときを輝かそうとする、ひとりの人間の切実な姿をも浮き彫りにする。
コルターが潜入する男の友人で、自身も列車の乗客であるクリスティーナに、『M:i:Ⅲ』『イーグル・アイ』のミシェル・モナハン。<8分間>のミッションを繰り返すうちにコルターが心通わすことになる女性を魅力的に好演し、映画に温かみをもたらす。そして、極秘ミッションにおけるコルターへの指令役グッドウィン空軍大尉に扮し、任務遂行の中に滲み出る人間味を繊細に表したのは、『マイレージ、マイライフ』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた演技派女優ヴェラ・ファーミガ。さらには、グッドウィンの上司である冷徹なラトレッジ博士に、『007/慰めの報酬』のジェフリー・ライト。彼ら豪華実力派キャストたちの見事なアンサンブルが、サスペンスを盛り上げ、ひいてはコルターの運命を感動的に浮かび上がらせる。

撮影は、『フォレスト・ガンプ/一期一会』でアカデミー賞撮影賞ノミネートのドン・バーゲス。プロダクション・デザインは『2012』のバリー・チューシッド。編集は、オスカー受賞経験のある『ミッション:インポッシブル』のポール・ハーシ。錚々たるスタッフたちが、鬼才ダンカン・ジョーンズの野心的なビジュアル・イメージを具現化する。そして、自らの斬新なアイデアを秀逸な構成の脚本に練り上げたのは、『スピーシーズ3 禁断の種』のベン・リプリー。

緻密なサスペンスと痛快なエンターテインメントの醍醐味が融合した極上のサスペンス・アクション『ミッション:8ミニッツ』。<結末>のその先に幾度もの驚きが待ち構える。あなたは、幾重にも仕掛けられた罠に陥らず<衝撃の真実>にたどり着けるか?

『ミッション:8ミニッツ』

STORY

車内のどこかに身を潜める爆弾犯を突き止めることができるのか

とある快晴の朝、郊外からシカゴの中心部をめざす一台の列車が走っていた。それはいつもと何ら変わらない風景だったが、窓辺の座席で目覚めた青年コルター・スティーヴンスは困惑の色を隠せない。目の前には同年代のチャーミングな女性が座っていて、コルターに親しげに話しかけてくるが、彼女が誰なのかまったくわからない。周囲を見渡すと、車内は大勢の通勤&通学客で埋め尽くされていた。コルターは不条理な悪夢の中をさまよっている気分だった。なぜなら彼は米国陸軍の大尉で、今は任地のアフガニスタンで戦闘ヘリコプターを操縦しているはずなのだ!

列車はグレンブルックという駅に停車した後、次なる終点のシカゴ・ユニオン駅に向けて走り出す。極度の不安に駆られたコルターは、洗面室の鏡を覗き込んで息をのむ。そこに映ったのは見覚えのない男性の顔で、ジャケットから取り出した身分証明書には“ショーン・フェントレス:教師”と記されていた。その大混乱のさなか電車がシカゴ・ユニオン駅に迫り、下り列車とすれ違ったとき、車内で凄まじい大爆発が発生。コルターは為す術なく爆風と炎にのみ込まるのだった……。

コルターは薄暗いコックピットのような密室で意識を取り戻した。まもなくモニターに映し出されたのは軍服姿の年上の女性。彼女に記憶回復の“エクササイズ”を施されたコルターは、おぼろげながらもその女性が空軍大尉グッドウィンだと思い出す。

「コルター大尉、ここは“包囲された城”よ。何を見たか報告して。列車を爆破したのは誰?」

矢継ぎ早に質問されても、コルターは自分の置かれた状況が未だ理解できない。グッドウィンが“包囲された城”と呼ぶこの空間は、何らかの研究室にあるポッドらしい。グッドウィンは慌ただしくコルターに指令を下した。

「もう一度行って。今度も8分間。爆弾を探して!」

コルターは再び列車内で目を覚ました。前の席には先ほどと同じ女性が座っていて、時計の針は7時40分を指していた。列車がグレンブルック駅から走り出した頃、グッドウィンの指示通りに爆弾を捜し始めたコルターは、前回爆発が起こった方角をたどっていく。そしてレストルームの天井裏で爆弾を発見した。しかしその爆弾をどう処理すべきかわからず、交通保安員を装って乗客たちに電子機器の使用禁止を命じているうちにタイムリミットが訪れ、大爆発が起こってしまう。

研究室のポッドに戻ったコルターは、グッドウィンから説明を受ける。これは仮想シミュレーションの訓練ではなく、紛れもなく現実の出来事だということ。今朝7時48分にシカゴ行きの列車が爆破されて乗客全員が死亡し、しかもそれは連続テロ事件の最初の犯行だということ。コルターに与えられた任務は、乗客のひとりであるショーンの身になって車内を捜査し、爆弾犯を特定することだった。

3度目のスリップで、コルターの目の前の女性の名前はクリスティーナと判明。彼女とともにグレンブルック駅で下車したコルターは、メガネをかけたビジネスマン風の男性が怪しいと睨み、ホームのベンチで荒っぽく問い詰める。しかし7時48分、遠く離れた線路上の列車が大破するのを目撃。爆弾犯は別人だったのだ。

ポッドに帰還したコルターは、グッドウィンの上司のラトレッジ博士から特殊プログラム“ソースコード”という極秘実験の驚くべき仕組みを告げられる。ラトレッジが開発中のこの画期的プログラムでは、コルターの意識は列車の乗客ショーンの身体とリンクし、彼が死亡するまでの8分間を繰り返し体験できるという。より大規模な第2の犯行を未然に防ぐため、事態は一刻を争っているのだ。

コルターは4度目のスリップで車掌室への侵入を試み、拳銃を入手しようとするが、車掌たちに取り押さえられて失敗。ポッドに舞い戻った彼は、「父と話をさせてくれ」とグッドウィンに訴える。心にわだかまりを抱えるコルターは、どうしても父と直接話をして謝りたい事情があった。

5度目のスリップに挑んだコルターは、クリスティーナに「コルター・スティーヴンスというアフガニスタンに行った友人のことを調べてくれないか」と依頼する。その結果、明らかになったのはコルターの存在そのものを揺るがす衝撃的な真実だった。

どうやら特殊プログラム“ソースコード”には、得体の知れない秘密が隠されているらしい。そもそもなぜ軍事ヘリ・パイロットのコルターが、プログラムの遂行者に選ばれたのか。さまざまな疑問が脳裏を駆け巡るなか、コルターは特別な思いを寄せるようになったクリスティーナの命を救うためにも、連続爆破テロを阻止したいと心から願うようになっていた。

はたしてコルターは車内のどこかに身を潜める爆弾犯を突き止めることができるのか。なおもコルターは捨て身の覚悟で8分間のミッションを繰り返すが、その先に彼を待ち受けていたのは想像を絶する運命だった……。

『ミッション:8ミニッツ』

PRODUCTION NOTE

“8分間時間を遡る”という斬新なアイデアに基づいた企画の始まり

『ミッション:8ミニッツ』の企画は、『2012』『プライベート・ライアン』など数多く話題作を手がけてきたプロデューサー、マーク・ゴードンが、脚本家ベン・リプリーのアプローチを受けたことから始まった。「ベンが凄いアイデアを私たちのところに持ち込んできたのです」。そうゴードンに言わしめたリプリーのアイデアとは、SF的なひねりが加えられた時間軸の交錯したストーリーだった。
「典型的ではない方法でストーリーを語る映画が大好きなのです」とリプリーは言う。「時空を超えるという実験は、さほど大掛かりなものにはならないはずだ、という発想に行き着いたんです。つまり何百年も時間をさかのぼるようなことはしない、おそらく数分間とか数時間じゃないだろうかと思ったわけです。劇中に登場するテクノロジーは、まだ実験的段階なのです。主人公の任務に与えられた時間が8分間しかないという事実が、物語に緊迫性をもたらします。収集できる情報に限りがあるわけですからね」。

リプリーは語る。「光速に近いスピードで移動することで時間の進み方をスローダウンさせ、その結果として未来に行き着けるはずだという理論を多くの科学者が語っています。一方で過去へのタイムトラベルを理論立てて考えるには問題が多すぎる。物理的に過去は変更することができません。これを突きつめると、私たちの現実とそっくりなコピーの世界、つまりパラレル・ユニバースという発想になる。特殊プログラム“ソースコード”は8分間だけ、このもうひとつの現実にアクセスできるミッションなのです」。

ジェイク・ギレンホールが熱烈に推薦した世界注目の新鋭監督ダンカン・ジョーンズ

リプリーとともにストーリーを確立させたゴードンは、かつて『デイ・アフター・トゥモロー』で組んだ ジェイク・ギレンホールにそれを送り、彼がコルター・スティーヴンス大尉を演じることになった。ゴードンが振り返る。「ジェイクはこのストーリーを読んでとても興奮し、実に価値あるアイデアを数多く提供してくれました。ジェイクはこの物語を成立させる重要な役割を果たしたのです」ギレンホールは、時間を遡るというその発想に惹かれたと同時に、苦境に立たされたキャラクターを描ききるという演技上のチャレンジにも大きな魅力を感じた。主役に決定したギレンホールは、監督候補としてプロデューサーたちにダンカン・ジョーンズを推薦した。ギレンホールは彼の初監督作品『月に囚われた男』に感銘を受けていたのだ。世界的に絶賛され、ジョーンズに英国アカデミー賞新人賞をもたらしたこの映画は、月面基地で働く宇宙飛行士の孤独と壮絶な運命を、哲学的考察を交えてスリリングに映像化したSF映画である。「ダンカンは『月に囚われた男』で、ひとつの空間とひとりの役者を華麗に使いこなしていました」とゴードンは言う。「『ミッション:8ミニッツ』は列車の1~2車両の中で展開するにもかかわらず、そこに窮屈さがない。実にさまざまな出来事が起きている雰囲気が十分に伝わってくるのです」。

ジョーンズ監督は語る。「脚本に惚れ込んでしまったのです。実にしっかりと書き込まれていて展開が速い。それに私はジェイク・ギレンホールの大ファンです。彼と組めるチャンスを見過ごすことはできませんよ」。ギレンホールとの共同作業で脚本に多彩なアイデアを注ぎ込んだジョーンズは、この映画の内容に関する科学的データを徹底的に調べ上げたいという強い好奇心に駆られたものの、ストーリー性を重視することだけに集中するようにした。「この脚本のすばらしさは、次々と新たな探求が為されるところにあります。コルターは毎回新たな知識を携えて、あの繰り返しの世界に入り特殊プログラムミッションを行っていく。繰り返されるミッションをどうにかして毎回新鮮に描くこと、そして観客の興味を保ち続ける何かを提供し続けることに尽力しました」。

監督によればこの映画は、「ユーモアとSF的要素がミックスされ、他とはちょっと異なるとても魅力的な映画に仕上がっています。観客は科学的な理論に悩まされる必要なんかありません。とにかくストーリー展開を心ゆくまで楽しむことができるはずです」。難解なパズルを解くことに喜びを見い出す観客に、十分な謎を提供することも怠りない。「観客の半分はラブ・ストーリーとアクションに満足し、残りの半分は結末を楽しみにしながら推理を重ね、結果にも十分満足してくれることでしょう。どんな人をも引き込んでしまうに十分なものが、この作品には盛り込まれているのです」

キャラクターの感情や人間関係を重んじてデザインされた列車車両などの多彩なセット

革新的なビジュアルと、未だ存在しないテクノロジーの想像力豊かな具現化をトレードマークとするジョーンズ監督は、プロダクション・デザイナーのバリー・チューシッドと密接に話し合ってセットを作り上げた。監督は語る。「特別な設計の環境が3種類必要でした。列車、ポッド、そしてグッドウィンや ラトレッジが本拠にしている研究室です」。

出発点は「列車のセットが必要である」というシンプルな事実だった。「ヨーロッパ系の列車はモダンすぎるし、アメリカで使われている古いタイプの列車はあまりにも旧式すぎます。主人公が遠い未来や遠い過去へ行くように見えてしまっては困るわけです」。そう自問し、実在の列車を使うべきか、それともセットとして位置から作り上げるべきかを考えたチューシッドらの決断は速やかだった。登場する乗客にとっても映画の観客にとっても、車窓から見える景色につながりを持たせるためには、スタジオにセットを組む以外に方法はなかったのだ。

このユニークな2階建ての列車のセットはカメラの設置場所に合わせて容易に解体でき、大きなジンバル装置の上に組まれたため、動く列車の揺れを再現することを可能にした。また車窓の外に見える風景はすべてグリーン・スクリーン撮影によるもので、ビジュアル・エフェクト・スーパーバイザーのルイ・モリンが撮ってきた素材を車窓にマッチさせるため、多くの計算と思考が必要となった。

グッドウィンとラトレッジの研究室のセットは、映像でストーリーを語ろうとするジョーンズや美術チームのアプローチを如実に物語る典型的なセットとなった。そしてコルターが時空を超えるために使われるポッドのデザインについて、監督は「脚本に最小限の記述しかなかったので、思ったように作ることができました」と振り返る。「異質な物体なので、私たちの美観が一番よく表れたのはこのセットかもしれません」。

最終的にジョーンズ監督とチューシッドが下した決断のすべては、この物語の感情や物理的なリアリティを基礎にしたものだった。そうすることで彼らは劇中の革新的テクノロジーを現実のものとして描き、人間的な物語を中心に据え、前面に押し出すことができたのだと監督は語る。「これは究極的には、 人間関係や人と人との絆を描いた物語です。そこからブレたくはありませんでした。物語が流れるように進み、継続性と論理性に問題がなければ、観客が注目してくれるのは人間的な部分だけになるはずです。コルターとクリスティーナ、コルターとグッドウィン、それぞれの関係や絆ですね。それ以外のものは、これを描くためにあったと言ってもいいでしょう」。

『ミッション:8ミニッツ』のストーリーを彩る
“時空超え”“パラレルワールド”“ループ”という題材について

現在から過去、または未来への時空を超えた旅を描く映画は、それ自体がひとつのジャンルとして成り立つほど数多くの作品が存在する。最も広く知られたものといえば、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』3部作(85・89・90)、『時をかける少女』(83ほか)あたりだろう。時空を超える物語はあらゆるジャンルに応用可能なため、『戦国自衛隊』(79)、『ある日どこかで』(80)、『サマータイムマシン・ブルース』(05)、『デジャヴ』(06)など、冒険、恋愛、コメディ、サスペンスを絡めた個性的な作品が少なくない。時空を超える旅に身を投じた登場人物の「過去を変えたい」「未来を知りたい」「真実を探り当てたい」といった切なる願望が観客の共感を誘う一方、「過去を変えたら現在にはどんな影響があるのか」「過去や未来の自分自身と出くわしてしまったらどうなるのか」というようなタイムパラドックスが必ずつきまとう。その理詰めでは答えに窮してしまう矛盾や混乱が、これらの物語特有のややこしさであり、想像力を刺激する面白さでもある。

それと同時に「現実世界は主人公が認識しているひとつだけとは限らず、どこかに別の現実が存在する」という異次元=パラレルワールドの概念を扱った映画も実に多く、『マトリックス』(99)、『ザ・ワン』(01)、『サイレント・ヒル』(06)、『GANTZ』(10)などがすぐさま思い浮かぶ。とりわけ人間の潜在意識をモチーフにした『インセプション』(10)、コンピュータ・システム内部の世界を革新的な3D映像で表現した『トロン:レガシー』(10)は、近年最も斬新な“異次元映画”といえよう。

また『ミッション:8ミニッツ』の妙味は、主人公が同じ8分間を何度も繰り返す設定にある。このような“ループ”という現象を加味したタイムトラベルものには、お天気予報士を主人公にした『恋はデジャ・ヴ』(93)、北村薫原作の『ターン』(10)などがある。『ミッション:8ミニッツ』のコルターがそうであるように、主人公が記憶を蓄積しながら同じ時間を反復し、ある難題の解決に挑むというのがループものの基本パターンである。このように時空超え、パラレルワールド、ループを扱った映画をおさらいしてみると、『ミッション:8ミニッツ』は一見荒唐無稽のようで、実はこれらのモチーフのツボを的確に押さえた作劇が試されていることに気づかされる。波瀾万丈でスピード感あふれるストーリー展開、感情移入を誘うキャラクター造形、観る者をぐいぐい引き込むリアリティと臨場感にこだわった映像、そしてわずか8分間のタイムリミットを添えた設定の目新しさ。まさしくジャンルを超えた新たなる快作の誕生、と言って差し支えないだろう。

『ミッション:8ミニッツ』に吹き込まれたクラシカルな“列車映画”としての魅力

『ミッション:8ミニッツ』は斬新なストーリーでありながら、幅広い世代の観客に「映画らしい映画を観た」という確かな充足感をもたらす一作に仕上がっている。その理由のひとつとして、物語の大半が“列車”を舞台に進行するクラシカルな設定が挙げられよう。

列車という乗り物を作品全編にフィーチャーした映画には、大まかに2種類ある。ひとつは『キートンの大列車追跡』(26)、『新幹線大爆破』(75)、『カサンドラ・クロス』(76)、『大列車強盗』(78)、『暴走機関車』(85)、『カナディアン・エクスプレス』(90)、『暴走特急』(95)、『アンストッパブル』(10)といった魅惑的な活劇性やサスペンスを生み出す装置としての列車映画。もうひとつはヒッチコックの初期作品『バルカン超特急』(38)、豪華絢爛なオールスター映画『オリエント急行殺人事件』(74)に代表されるように、偶然車内に乗り合わせた老若男女の人生模様やミステリーをあぶり出す群像劇としての列車映画だ。

『ミッション:8ミニッツ』は、上記ふたつのカテゴリーのどちらの要素も満たす列車映画である。主人公コルターが8分間のミッションを何度も繰り返すうちに、観る者はシカゴ行きの2階建て列車の独特の構造や、そこにどんな乗客たちが居合わせているのかといった情報を少しずつ知らされ、サスペンス、ミステリー、アクション、人間ドラマが渾然一体となったストーリーに魅了されていく。オリジナルのデザインに基づく列車内の凝りに凝ったセット、走行中の列車の外観をダイナミックに活写した名手ドン・バーゲスの見事な撮影ともども、本格的な“列車映画”としての醍醐味もとくと味わってほしい。

PROMOTION MOVIE


『ミッション:8ミニッツ』特製タイマー(非売品)プレゼント!

『ミッション:8ミニッツ』特製タイマー(非売品)プレゼント!

『ミッション:8ミニッツ』特製タイマー(非売品)プレゼント!

提供数:5名様
応募締切:11月21日(月)10:00まで

プレゼント応募は終了いたしました。ご応募ありがとうございました。

『ミッション:8ミニッツ』
10月28日(金)全国ロードショー!
監督:ダンカン・ジョーンズ(『月に囚われた男』)
出演:ジェイク・ギレンホール/ミシェル・モナハン/ヴェラ・ファーミガ
disney-studio.jp
(c)2011 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

『ミッション:8ミニッツ』