少年時代の夢っていうとサッカー選手ですか？

山田 そう。なんかね、小学校の時の卒業アルバムで将来何になりたいか書くじゃないですか。「金持ち」とか女の子は「結婚する」とか。 で、俺もその時何の迷いもなく「プロサッカー選手」って書いてたの。その時に。日本にプロサッカーリーグが無いこととか分ってない。 で、多分野球少年たちに「山田君、プロ野球しかないよ」っていうような感じで言われたのを覚えている。

Jリーグ開幕93年ですからね。

山田 俺が描いた夢はないのか！ってね（笑）最終的にはなったけど。

それこそ夢が実現したじゃないですか。Jリーグも開幕して。プロを意識した時っていつぐらいですかね。

山田 プロを意識したのはJリーグ出来た時に。

山田さんは当時おいくつでした？

山田 俺は高3で、大学入る時に出来たのかな。だから今でもやってる清水エスパルスの伊東輝悦とか、高卒でJ1年目の選手とか結構いたのよ。 高卒1年目が俺と同い年で、俺大学行ったから、3年遅れて入ったんだけど。 だから今で言うU15とかU16とか合宿に呼ばれたりして、そこで一緒にやってた仲間が高校3年間過ごして、プロでやっていけるのを見て、俺もチャンスあるんじゃないかなと思っていました。

それが大学生の時？

山田 そうですね、大学生の時はもう1年から天皇杯が始まったりして。レフェリーしっかりしたら勝てたな、みたいな試合も結構あったから。 駒沢大学が結構強かったんですよね。だからその時にはもうやれるとは思っていました。

デビュー戦の感想って覚えてます？

山田 ずっと続けてきたことだからやっとこう掴み取ったのって、あんまり…。

印象はないんですか？

山田 そうですね、川淵さんとか今までの人達が作ってくれたレールに乗ってplayしたというだけで。 自分でリーグを作ってやった人は凄い達成感があるんだろうけど、なってからだったし。実際。何かね、なった時のこととか覚えてない。