元横綱、大乃国の芝田山親方。
今、スイーツに詳しいタレントさんの顔も持つ。
スイーツの話は置いといて、とにかく相撲談議がしたかったから、予定以上にいっぱい話して頂いた。
ゲンコツのない社会。
本気で叱ってもらえる機会を失った子供たち。
相撲部屋でも、その影響はかなりあるらしい。
親方は、突然やめられても困るから、弟子に気を使わなくてはならなくなっているらしい。叱れば翌日故郷に帰っちゃう。こんなに厳しくされたの、初めてだーいって。まさに、「ママにもぶたれたことないのにぃ」である。さて、飴と鞭。
親方は、鞭だけでいいと言った。
それも「愛の鞭」だけでいいと。
愛情をかけて育て上げるために、激を飛ばす。
それに応える精神力の育み。しかも、強くて折れない精神力。
そして、飴はいらない。
飴は与えるものではない。この世界では、自分で探すものなのだ。自分で勝ち取るものなのだと語って頂いた。
新しい弟子は、喉から手が出るほど欲しいとおっしゃるので、芝田山部屋に入ればどうなりますか?というアピールをしてみて下さいと振ったら、
「厳しく育てます」
胸がスカッとした。
確かに、相撲界では許されることのない凄惨な事件があった。
愛の鞭を使った稽古とは決して言えないリンチで、尊い命が奪われた。論外だ。
ほとんどの相撲部屋から、竹刀が消えたらしい。
でも、厳しく育てるという事を「愛情を持って」実践出来る社会を、もう一度復活させないと、いろんな意味で人間力が貧弱になった世の中になるばかりだと思う。
即席で育てたら
即席にしか育たない。
親方ともう少し話したかったのである。