柔道ニッポン
3日目のリオ世界柔道。
男子の連続三回級金メダル。
高藤選手、海老沼選手、そして大野選手。
共通して言えるのは、
投げて一本を取りに行く
古来からの柔道のかたち。
最近では、五輪三連覇を成し遂げた野村選手。シドニー五輪金メダルの井上選手(現、代表監督)を彷彿とさせる世代の再来のようだ。
2000年、
シドニー五輪の金メダルを現地で見ていた僕は、井上選手の投げ技を見て外国人ファンや柔道家が、「あれは、どうやってるんだ?オレたちがやってるものとちがすぎる」と頭を抱えてたのを覚えている。
今日、大野選手の決勝の投げ技を見た会場は、どよめきとため息に包まれた。
あの日に似ていると思った。
世界のレベルが激しく上がり、
完全に国際化された柔道は、今大会だけで128の国が出場している。
しかし、メダルうんぬんより、
これが本当の柔道なのだというメッセージを出せる若い世代が誕生したことの意味は大きい。
マイナスイメージが渦巻く柔道界が変わろうとしている今だからこそ。