カレンダーを盗む人
トイレが美しい。
いつも、心をくばって
綺麗にしていて気持ちがいい。
そのトイレに、
僕の言魂カレンダーを飾ってくれていた。
とても嬉しかった。
でも、
ある日から
違うカレンダーに替えられていた。
店長が申し訳なさそうに言った。
「もう、3回も盗まれてます。
盗られるたびに、購入して来ましたが、
さすがにあきらめました。
ごめんなさいね、三四六さん」
盗まれるということは、
盗んで持って行きたくなるくらい
価値のあるカレンダーって事じゃないですかあ、、、
って、笑う人がいた。
でも、
このカレンダーの中身を見てくれますか?
盗む人が心を温める?
そんな人が
言魂を欲しがるの?
悲しいね。
もし
本当にこのカレンダーに価値があるなら、
盗まれはしないだろう。
31もの言葉が
虚しく感じる。
お疲れ様です。
多分…カレンダーを盗む人は、同じ人だと思います。
多分…その人は、さみしいひと…三四六さんの言霊が…見るとかえって辛くなる人。
心に小さな闇を抱えてるひと…そのひとだって…ほんとは虚しいのではないでしょうか。