恐怖、感心、そして孤独
昼間の大きな地震、凄かった。本当に凄かった。
自分はそのとき銀行にいたんだけど、
「つつつついに東海大地震が来たか!」
と思わされる大揺れに、先ずは身の安全を確保するために外に出て、最初に車の流れが完全に止まっていることを確認。
次にどの方向から建物や電柱が倒れてきても、万が一、足元が地割れを起こしたりしても避けることが出来るよう、
上下前後左右に危険予測、察知能力を、できる限りビンビンに稼動させ、ひたすら揺れが収まるのを待ちました。
そんな自分の目の前には二人の中学生の女の子がいたんだけど、
その片方のメガネの子が、怖い怖いと大泣きしていて、もう一人の子が一生懸命に「大丈夫だから!私が一緒にいるから!」と、抱きしめながら宥めていました。
この36歳の、体力や反射神経には結構自信がある上に、試合を来週に控えてその能力も研ぎ澄まされ、
そして自分では結構な困難を経験してきたと思っているオッサン(注:あくまで中学生から見たらであり、自身はオッサンな自覚は皆無)ですら、これまでにない恐怖を感じているのに、
この宥めている女の子は強いな!偉いな!と、甚く感心。
「このオッサンでも怖いのに、スゴイね!偉いよ!」
と、声を掛けずにはいられませんでした。
でも、見るとその子の目にも、いまにも溢れんばかりの涙が溜まっていて……
そりゃそうだよな。宥めていた子だって中学生の女の子。怖くて仕方なかったのは当然で、もしかしたら彼女だって泣き出したいくらいだったかも知れない。でも先にメガネの友達が泣いちゃったから、宥め役に回るしかなかったのかな。
そう思ったら、なんだかこっちまで泣けてきちゃって……。あの女の子、きっといい女になるだろうな。
皆さんは大丈夫でしたか?自分は帰宅したらテレビ台や冷蔵庫がだいぶ動いていて、キッチンの引き出しはみんな開いていたし、立ててあったものや重ねてあったものの多くが倒れていたり崩れていたり。トイレはタンクの水が思いっきり零れて水浸しになっていて、片付けに追われました。
そしてこの繰り返されるゆらゆらとした揺れに酔い、夕方からずっと気分が悪いです……
今夜は余震の恐怖で、なかなか眠れそうもないかな。正直、近くに所謂帰宅難民の方がいたら我が家に招いて、ご飯でも食べながらゆっくりと一晩語り明かしたい気分ですよ。こんなとき、一人暮らしの寂しさを感じますね。
帰宅難民になっている方も多いとテレビで伝えられていますが、
皆様や、皆様の大切な方たちがご無事であることをお祈り致します。