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18年

こないだ、車での移動中、久しぶりにオザケンを流してみた。
1994年の「LIFE」というアルバム。

今から18年前の今頃よく聴いていた1枚で、
超ビッグなダメージのブロークンハートしてたときだったから、
そのことを思い出して、
あの胸を締め付けられるような感覚に久しぶりになった。

甘酸っぱい・・・懐かしいぜ。

そのときは、アラフォーには縁遠くなってしまったその感覚に浸って、
あの頃を懐かしむだけだったんだけど、
それからずっと車の中で流していて、
忘れてるところも多い歌詞を口ずさんでみると、
その詞を聴いて想うものが、18年前とはぜんぜん違った。

この18年でいろんなことがあったから、
同じ言葉を聴いても、そこから想像するものや思い出すことが全然違うのは、
考えてみりゃ当然のことで、
その違いから、

俺は今コレ聴いて、なんでこんなことを思うんだ?
あぁ、あのときあんなことがあったもんな・・・

と、自分の歩んできた道を思ったり、
また時間が経ってから聴いたら、
また違った聞こえ方がするんだろうなとか想像したり。

あと、
この人は何を思ってこんな歌詞を書いたんだろう?
まさか・・・ナニを?
とか。

・・・。

繊細でスマートっぽいオザケンが、
その想いを表現すべく綴ったであろう言葉を、
俺なりに考えてみようとしたりして、
それは18年前の俺には出来なかったことだよな。
それをするには、あまりにも経験値が足りなかった。

今の俺は、
潜り抜けてきた修羅場の数も、
俺の新幹線が潜り抜けてきたトンネルの数も、
あの頃の比じゃないからな。

音楽に詳しい友人が同じアルバムを好きだと言っていて、
それを聞いたときは、
いやでも俺はただ想い出のある曲だから好きなだけで、
その音楽性がどうのとかは全く分からないのに、
同じアルバムが好きとか、なんか申し訳ないな・・・

とか思ったけど、
自分なりに、これまでとは違う感じ方ができたから、
ちょっとその気持ちも薄らいだような気もする。

でもまぁ物事はどんなものでも、
人それぞれ好きな楽しみ方をすれば良いんだから、
そこまで思う必要もなかったかな。

と、色々思い出したり考えたりした、この想い出の一枚、
金に困ったときも、これだけは売ろうなんて微塵も思わなかったけど、
売らなくて良かったな。

なんて思いながら聴いていると、


きっと彼女は涙をこらえて
僕のことなど思うだろう♪


って、どんだけ勝ち組なん?
微塵も共感できん。

・・・売るか。
 


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プロフィール

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郷野 聡寛(ごうのあきひろ)
体格:176cm 78kg(試合時体重70kg)
経歴:第4代全日本キックボクシング連盟ヘビー級王者、PRIDEウェルター級GP2006第3位
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