下積み時代
ふと思いついたのは、芸人、役者、タレント、ミュージシャン。
下積み時代といえば、大抵はアルバイトをしながらの活動になるものだと思います。
そして、早くバイト生活から抜け出したいと考えるのも、当然ですよね。
そうでなければいけないのだろうし。
けれど、今のところ僕はたのしいです。
なぜかと言うと、職場の人間関係ですね。
東京に移り住んだばかりで不安もあった1年ほど前、たまたま応募したのが今のお店で本当によかった。
人に恵まれさえすれば、音楽以外の仕事をすることもつらくないんですよ。
いつかはアルバイトをする時間もなくなっていくし、それはミュージシャンとして幸せなこと。
だから、その日を目指してがんばっていきます。
職場の人たちがテレビを点けて、たとえば僕が映っていたら、一緒に働いていた頃の記憶を身近な誰かと話して、僕の失敗談で笑ってほしい。
東京の空にも星は浮かぶし、光化学スモッグの向こうには月と太陽の追いかけっこする青空があります。
今日も自転車を漕いだら、近所のお寺の木立を掠める風が、春の匂いを運んできました。