プリズナーズを見た
だったので見た。ドンデン返しの手法は
映像では、こう言う風にすれば良いって
言うマニュアル通りな面もあったけど
ラストはちょっと乱暴だったかな。あんな
に他人が家に入って来ても気付かないのは
夢中になっていたのか何かを表現しないと
リアリティに欠けるような。全体の話は
ソコソコ面白く、正に何時でもみじかに
起こり得る話、とされているのも頷ける
あの現象と言うよりあの親の選択が有り得
ると言う事だろうが、全編に流れる狭い
宗教に対する解釈が正に被害者もまた加害
者もその世界のプリズナーズ(だから複数)
なのだと、そこをだは、(神に対する挑戦)
だと何回も役者に言わせた作者の思いが
この作品の根底にあるが、僕にはその解釈
と言うか体験だけが神の世界とは思わない
のでちょっと残念。神=正義と位置付ける
人にとってはこの世はただ混沌とした世で
突き詰めれば絶望しか無いとも思われる
だろうが、モノはいつも見方によって変わ
ると知れば今、見ている景色でも変わって
見える。このテーマの己が赦すごとくに
我を赦したまえ、も自分が正しい人で自分
ばかりが他人を赦す苦痛だけ意識するの
では無く自分の存在も赦されていると解れ
ばこう言う展開にはならない。まぁ物語
だから世に問い掛けるにはマジョリティが
抱えているモノのほうが共感しやすく、そ
の面では大衆受けするけど、正義と向かい
あえば我々はプリズナーズだが、愛に向か
いあれば違う世界は有るのを知って見ない
と、自分達もプリズナーズだと感じる妙な
後味を感じさせる作品になるかも。
でも普通の人は何か怖いねぇで終わりかな
。