新たなチャレンジ
僕はオリジナリティに拘るタイプだ。
僕の芸歴のスタートがハリウッドのマジッ
クキャッソルだったのが影響していると
思う。見せる客の大半がマジックを熟知
していてプロも山程いると言う環境では
多少上手いとかでは頭角を現す事は出来な
い。まして僕は手も小さく色んな差が有っ
た。その中でも個性と言うか差別化出来る
方法はオリジナリティを追究する事だった
。現象や原理だけがオリジナリティを発揮
出来る場では無く演出のセンスもオリジナ
リティの大事な要素だ。今や世界中が近く
なり個性を主張するより流行りを真似する
方が楽でそうやっているマジシャンが増え
た。音楽の世界だったらコピーはアマチュ
アの勉強中にする事でプロならカバーと
なるがマジックの世界じゃ平然とコピー
して自分の作品みたいな顔をしているのが
プロと言っている中にも増えた。僕が子供
の頃のプロにそんな個性の無い人は少なか
った気がする。
今回トライしたのは去年モモクリでやった
胴体切断のニューバージョン。多少の
オリジナリティを追加してみた。これは
練習風景の一コマ。未だまだ改良が必要
だ。荒削り状態だがそれでも最初の
一歩は踏み出せた。素晴らしくなるには
未だ未だだが。それでも踏み出せた一歩
には多少の手応え感じる。ここまで来る
にも結構な歳月が掛かったが、何かが成長
してくる様を見れるのは嬉しい。
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