NOT FAR BUT VERY NEAR（遠くではなく近くに…）
『あなたが必要とするものは
遠くではなく近くにある』
人は理想と現実の狭間で
もがき苦しむ者である。
「こうでありたい…」
という理想を掲げても、
「こうでしかない…」
という現実に気づかされる。
親鸞は悟りを開こうと試みたが、
結局は、
「自力では悟りを開くことができない」
と悟らされる。
「衆悪の万川帰しぬれば
功徳のうしほに一味なり」
と『高僧和讃』の中にあるが、
どんなに理想の悟りのために
難行苦行の修行をつんでも、
頑張れば頑張るほど理想とは裏腹に
醜い煩悩や怨念(おんねん)の汚れが
心の底からあふれでてくる自分に
気づかされ、
「わたしには悟ることなど、
もう無理だ…」
と親鸞は諦(あきら)めるのである。
｢諦(あきら)める｣とは、
明らかに極(きわ)めることでもある。
現実の自分は理想から
遥かにかけ離れた存在であることを
直視したその瞬間に、
必死に追い求めていた悟りの源が
すでに自分に注がれていたことに
気づかされるのである。
真理を知るとは、
真理を追い求めることよりも、
真理の方がすでにあなたを追い求め、
包んでいることを
受け止めることなのだ。
魂のロッカーは、
「わたしが道であり、
真理であり、いのちなのです…
わたしは何時もあなたと共にあり、
真理はあなたを自由にする…」
と語ってくれている。
その昨日も今日も永久にあなたを愛し、
赦し続けてくれる存在こそ、
十字架に架かられ、
よみがえってくれた方なのだ。
あなたの救いの源であり、
悟りの原点であるJESUSは、
「わたしは世(あなた)の光である」
と語ってくれている。
そして、今もその光は
闇の中に輝いてくれている。
どんなに暗く思える
境遇の中にあっても、
「わたしがあなたの足の灯火…
あなたの道の光となる」
と約束してくれていることを
忘れない様に…
今日という日があなたにとって、
遠くにあると思っていた真実が、
実は身近にあることを
感じ取れる日となります様に…
『真実はどこか分からない
遠い処にあるのではなく、
実はもうすでに
あなたの心の中にある』
アーサー・ホーランド
2016.9.27
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