『CATHEDRAL』(聖堂)
「聖堂や宮。
また神社や寺の中に神や神々、
また仏(ほとけ)がいるのではない。
あなたの心が
大いなる方の住まいなのだ…」
都会をはなれ、
電車にゆられながら
うっとりとしていると…
山々を抜けて半島の果ての
海辺にたどりついた…
緑におおわれた岩の山々…
雑木林(ぞうきばやし)から
蝉(せみ)の合唱が響(ひび)きわたる…
可愛い蟹(かに)が静かに…
また、素早く…
落ち着きすました姿で
道を横断している…
鳥は殺伐とした都会とは
なんのかかわりもなく、
岸辺に打ち寄せる波の音と共に
美しい囀(さえず)りの音色を
奏(かな)でている…
「自然の中にこそ美がある…
それは現実的なものの上に
様々なかたちとなって
見出される…」
とギュスタフクルーべは
謳っている…
またTHE BIBLEには
「神(大いなる方)は
土(つち・アダマ)から
人(ひと・アダム)を自らの姿に
似せて創造され、
息吹を吹き込まれた…」
とある。
土からうまれ土にかえる
人間も自然の一部である。
自然の中にひたっていると
「自分がここに来た…」
というよりは
自然がこの静寂(せいじゃく)の場に
俺を呼(よ)んでくれた…
という思いに駆られる…
自然にしたしみを覚え、
我が故郷(こきょう)に
かえった気持ちになるのは
魂のせいでもある。
「天はわたしの王座、
地はわたしの足台。
わたしのために
あなたが建てる家は
いったいどこにあるのか…
わたしのいこいの場は、
いったいどこにあるのか。
これらすべては、
わたしの御手(みて)が造ったもの…
これらすべてはわたしのものだ…」
ということばもある。
大いなる存在は自らが創造した
被造物(ひぞうぶつ)を通して
自(みずか)らの存在を己を
見失っている者たちに
気づかせてくれる。
魂のロッカーは今日もあなたに…
「わたしはあなたと共にいる…」
と謳っている。
「神は教会の中にいるのではなく、
教会の外にいる…」
と謳ったV・ゴッホの言葉が
何故(なぜ)か俺の心の中に
ひびいている…
今日という日があなたにとって
どこにいても身近に
大いなる方のスピリットを
感じれる日であります様に…
『天は聖なる天井であり、
地はその床(ゆか)なのだ…
自然の中にまたあなたの中に
大いなる方は住まわれる…』
アーサー・ホーランド
2019.7.22
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