キャッチャーと言う守備を長く努めたから培われた精神なのか、

野球という攻守の距離やタイミングが別れたスポーツで、

接触プレーの一番多いポジションに向いていた性格なのかは知らない。

ただ、さすがはメジャースポーツで強豪大学の一軍であったことはある、その身体能力。

とは言っても。

コイツが好かれた理由はそんなところじゃ無かったな。

体重制限の無いヘビー級とは言え、

急遽欠場になった選手の代わりに明日の試合に出て、と頼まれると、

いいっすよ

とだけ応える。

勝っても負けても

あっさりとしたもんで、

また次、頑張りますと。

漢と書いて｢おとこ｣と読む。

まさにそんなヤツだった。

もちろん格闘技を続けていく上で

負けないこと、勝ち続けることで上を目指す事も大事なモチベーションではあるが、

様々な局面で試合に出続けると言う事も、ある意味人生においての修行なんだと教わったよ。

久しぶりに会ったヤツは全く変わっていなくて、

女にモテないところもブレてない(笑)

俺はコイツの結婚式に出て、

若い頃はすげぇ漢らしかったってことを相手の親族にアピールする約束をした。

早くそんな時が来るといいな。