遥かなるカルガリー その2
気がかりを残してはいけない。
賛否両論あるが僕的には、あの独特の磯臭さはとても食欲をそそられる。
いったい植物なのか動物なのかはわからないけれど、
そのオレンジ色の身は大好物である。
とても新鮮なホヤをお土産に貰った。
3つはその日のうちに刺身で食し、残りの4つは、とりあえずさばいて冷凍庫へ。
何故ならその翌日から約一週間の海外出張が入っていたから。
その日の夜にふと思い立って、キムチにそのホヤを漬けてみた。
保存も効くし、何よりキムチの辛さとホヤの磯臭さはとてもマッチするのでは。
既にカチコチに凍ったホヤが、静かに溶けてキムチと混ざり合う。
あぁ、これを食べられるのは一週間後か。
ため息の出そうな喪失感。
ところが。
その日、飛行機に乗れなかったために急遽帰宅。
ツンとする唐辛子の刺激のなかにホヤの持つ母のような大海原の匂いに抱かれて。
何と言う美味しさなのだろう。
芋焼酎がすすんでしょうがねぇ。
あぁ、食べられて良かった。
しかし未だ日本を離れられず。
あぁ、遥かなるカルガリー(笑)