遥かなるカルガリー その5
カルガリーには何をしに?
キックボクシングの試合なんです。
あら、すごいわね。
ようこそカルガリーへ。
ギリギリで機内へと滑り込むと、フレンドリーなカナダ人が僕らを迎えてくれた。
カナダの人は別け隔てなくとても人懐っこい。
海外の友達はみんなそう言う。
確かにそうかもしれない。
何とな
く
初めの一歩が成功したようで
嬉
しかった。
ようやく到着したカルガリー。
飛行機の中から見える景色は少し寒そうに灰色がかっていて、
うん、カナダって雰囲気。
荷物を受け取ろうと待っていると、
あれ?そう言えば無いよ、パスポート。
ポケットをひっくり返し、カバンをあさるけどやっぱり無い。
機内の自分のシートポケットに入れっぱなしだったような気が。
係員の方にお願いして探してもらって、あったよ。
イイい歳こいて申し訳ありません。
さぁ、ホテルへ
と、空港を出ようとするとエビちゃんのバッグが出てこない。
負の連鎖(笑)。ナンとかの法則みたいだな。
一日ぶりで龍野さんたちとも無事に合流してホテルへ向かう。
少し休んで夕食を取りにダウンタウンへ。
カルガリーはカーボーイの街として有名らしい。
その人たちが普段からカーボーイなのか、
それとも時たまカーボーイになるのかは知らないけど、お肉は美味しい。
さすがカーボーイの街。
一軒目はカルガリーのダウンタウンでも人気のお店。
なんだか綺麗なウェイトレスさんがじゃんじゃん料理やビールを運んできて、
じゃんじゃん片付けていく。
ちょっぴりセワしないけど、
カナダの楽しげな雰囲気に飲み込まれて楽しくて楽しくて、ついビールが進む。
二軒目はお洒落なバーで、
いつの間にか知らない人が隣でガヤガヤと話してる。
ビックリしたのは、その人が
アイムゲイ!って
真っ正面からカミングアウト。
それはそれは潔い感じで、
さすがどんな人にも別け隔てないカナダを実感。
まぁ、
その人は最終的にアメリカ人であることが判明したけど、楽しかったなぁ。
いろいろな国に行く機会がある。
あえて気がつかないフリをしたりすることが多いけど、
差別をする人たちが多いのも確かだ。
同じ移民の国なのに、かたや世界のリーダーってことを声高に自慢するヤツもいれば、
肌の色や宗教も関係なく仲良くできるヤツもいる。
とても楽しくて、カルガリーの夜が更けるまで飲んだとさ。
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