郷土食
ある土地では当たり前のように食べられているけれど、実は他では全く知られていない。
そんな食べ物、身近にありませんか?
と、問われてもご自身には当たり前なので気付かないようなものです。
例えば北海道の「豆パン」もそのひとつ。
豆の中でも金時豆を甘く煮たものが練り込まれています。
同じものが他でもあるかと問われたら、「YES」が正解になるかもしれませんが、同じものが北海道ほどポピュラーで、どのコンビニでもどのスーパーでも、パン屋さんでも売っているかと言われたら絶対に「NO」ですよね。
戦時中から食べられていた、という説もありますが、要するに豆が豊富にあったからなのでしょうね。
戦後、学校給食にも取り入れられたそうですが、多分それも「道民が好きだった」というよりは「豆が豊富にあった」ことのほうが主な採用理由だった気がします。
でも、いま道民に愛されているのは致し方なくではなく、選ばれているのだと思います。
まさにソウルフード!街のパン屋さんだけではなくホテルのパン屋さんでも売っています。写真は函館国際ホテルのベーカリー「Montmorancy」のものです。