鉄道風景:6 灯台
写真は、八戸線で撮影しました。
この鮫角(さめかど)灯台は、線路の内陸側にある、珍しい存在です。
ここで、デジタルカメラの性能を逆手に取った写真を動画撮影しました。
今発売されている一眼デジタルカメラ(ミラーレスを含む)の動画シャッターはロータリー式で、
走行列車を撮影すると、確実に、車輌に歪みが生じます。
列車の見かけの速度が早いほど、顕著です。
私は撮影の度に、この歪みには頭を悩ませています。
たしかにフォーカルプレーンシャッターでもゆがみは生じますし、
ほとんどのデジタルカメラが採用している Cモスセンサーでも、
書き込みにタイムラグがあるため、像が歪みます。
しかしロータリーシャッターの歪みはその比ではありません。
すごいのです。
今回はその、歪みのすごさを味方にした撮影を考えました。
改めて写真をご覧ください。
すごいゆがみを捉えています。
本来垂直である車輌の縦線が、まるで近くの岩のように斜めになっています。
おかげで意図した列車の激しさとスピード感が表現できたというわけです。。
この写真は、私の代表作の一つとなりました。
いつも、どこでもこうした歪みを味方に出来るとは思えませんが、
考え方によっては、こうしたことも可能です。
写真は “積極性” が大事だということです。
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