ここでいいのかな
毎回開演時間が迫り、いよいよロビーに全体集合がかかる時間になると、大部屋楽屋の僕たちを代表してドリアンさんが楽屋の神様にお祈りします。「楽屋の神様、どうぞこの回の公演も事故や怪我、トラブルなく、お客様全員に笑顔を持ち帰ってもらえますように。一本締め。せえの。」ぱちん。
そして開演直前、ロビーでの全体でのかけ声は座長の米倉さんがリードしてくださりました。
「プラスゴールド〜、フィッシュ!」
+Gold Fishは昨日17日のエキストラトラックステージをもって幕を閉じたのでした。
僕がいただいた役のペイトンという人はこの+Gold Fishの芝居の中で最初に登場し、こう言います。
「ここでいいのかな」
この一ヶ月の間で僕は何度「ここでいいのかな」と空に呟いたことでしょうか。
16日のプレイライブ(音楽劇)ステージの千秋楽、3度目のカーテンコールが告げられ袖から「もう一回、幕開きますよ」と言われ、スタンディングオベーションのお客様の笑顔を見たとき、ふと胸に「ここでよかったんだ」という声が聴こえた気がしました。
そして17日のエキストラトラックステージの大千秋楽、いろいろと支えてくださったエキストラキャストの皆さんの躍動を観ながら、(ホント、本来は1幕とか全然泣くところないんですがww)、なぜか泣きながら観てた。
皆さんの魂のこもった芝居、しかと受け取りました。
この+Gold Fishに参加できた一ヶ月、本当に幸せでした。共演者の皆さん、エキストラキャストの皆さん、制作部、演出部、衣装部、音響部の皆さん、13公演を観ていただいたお客様、楽屋の神様、本当にありがとうございました。
またどこかで会おう、ね、ペイトン。
(エキストラキャストのペイトン役、石井寛人さんとWペイトン)