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第16話 かっこ悪いオリジナルソング


第15話の続きである、


僕は少しずつストリートライブにも慣れていった。

もちろん、人前で歌うのも同時に慣れていった。

毎週土曜日の夜20時から終電までやっていたので同じ時間にストリートライブをする仲間とも仲良くなった。

すると、毎週ストリートライブを見に来るお客さんや近所に住むおばちゃん、そして毎週通行する人などが、どんどん顔なじみになり

僕の歌も聴いてくれるようになった。


面白いもので誰も見てない状態で熱唱しても最初に立ち止まって聞く人はなかなか現れない。

でも、不思議と誰かが止まって僕のストリートライブを見始めるとそれにつられるように他の人も立ち止まり始めた。

顔なじみのお客様はよく立ち止まって聴いてくれたのでそうすると10人近くの人が僕の歌を聴いてくれるようになった。


もちろん、そこでいつも歌っているのは

《Mr Children》の曲である。


だから、ミスチルの曲が好きな人は立ち止まりやすかった。

逆に知らない人は立ち止まりにくかったのかもしれない。



そんなストリートライブを毎週行いながら、僕はどんどん自信をつけていった。


そんな中、僕はふと《オリジナルソング》を作りたくなった。

そして、いつもながら根拠のない自信があり

《名曲》を作れる気がしていた。



僕は自宅にこもってオリジナルソングを作り始めた。


。。。



あれっ。。。???


僕の言葉…


僕の想い…


僕の伝えたい事…



。。。


いざ、曲を作ろうとすると。


。。。


何も出てこない…。。。



全く出てこなかった。。。



歌詞が。上手く書けない。。。



普段自分の考えや想いを熱く語っているのに、それをまとめる事が出来ない。。。



最初の壁だった。


もちろん、同じ様にメロディーにも苦労した。


覚えているギターコードを弾きながら鼻歌で歌ってみるがピンとこない。。。



。。。




そんな日々が続いた。


ただ、それでも形にしたいと言う思いで。


無理やりに作った。


タイトルは。。。







《スタートライン!!》



。。。


そうなんです。



今思うとダサかったんです。。。



でも僕はその時の心境を素直に書く事にした。


始めて上京してから月日は過ぎていたがお客様の前で少しだけ歌を歌う事が出来てやっとスタートラインに立てた気持ちだった。


それを歌にした。


少しだけ紹介させてもらうが、メロディーなどは置いといて。




サビの歌詞

〜〜〜〜〜〜


今、頑張らなければ

今、頑張らなければ

見えるものも見えなくなるから


きっと、君も頑張っているから。


〜〜〜〜〜〜〜


。。。




。。。



ねっ??…



リアクション取りづらい歌詞でしょ?笑

要はダサいんです!!!大笑




でも、僕はこの一曲を引っさげてストリートライブで歌い倒した。


ミスチルを一曲歌ったら、オリジナルソングを歌い。

また、ミスチルの曲を歌ったら、オリジナルソングを歌った。



僕はこの時点では、《スタートライン》は名曲だと思っていた。。。

僕は才能があると思ってしまっていた。




ただ、今考えるとミスチルを歌うとお客さんの反応があり、オリジナルソングを歌うとお客さんが離れていった様な気がする。苦笑



ただ、1曲目を作りあげると割と早めに2曲目、3曲目と僕は作った。



もちろん、当時の歌は全ていい感じにダサい。

要はセンスがない。

才能がない。

オリジナリティーがない。



でも、当時の僕は勘違いをしながら自信をつけて前に進むしかなかったから結果的には良かった。


多分それは今でも変わらない部分なのかもしれない。笑



勘違いと言うのはもちろん周りから見たら《痛い人に映る》かもしれない。


でも、勘違いは僕はすごく重要な事だと感じている。


何かを始める時には勘違いやナルシスト、そして根拠のない自信はすごい武器になる様な気がする。


もちろん、そのまま勘違いしたままで進む事は出来ない。

と言うか、進んでも思う様な結果は出ない。


だから、勘違いしながら進む中で自分の事を客観的にそして時に俯瞰的に見ていろんな事に気づきながら修正をしていく必要はあると思う。


ただ…。。。

勘違いは時にKYにもなりやすいですし。

そして、そうゆう意味では周りの人に迷惑をかける一面もあるので。。。


僕も今後も気をつけます。苦笑





僕たちはみんな誰しもが赤ちゃんからスタートする。


じゃあ、僕たちが赤ちゃんから幼少期の時に自信があるとか、無いとか?どうのこうのという概念はみんななかったんじゃないかなと思う。


ちゃんと歩行出来る様になるか?

早く歩けるかどうか?

も分からないのに転びながら膝を擦りむきながら怪我をしながら、何度もチャレンジしたと思う。


何故に?

出来たこともない事にチャレンジしたのだろう?


何故に?

上手く歩ける様になると思ったのだろう?


すごくシンプルに単純な答えだと思う。

親や周りのみんなが目の前で二足歩行で歩いているからだと思う。

もちろん、DNAのレベルで人間には《二足歩行》と言うことが組み込まれてるのかもしれない。

専門的な事は良く分からないが。



《自分にも出来る!》と思う事自体が勘違いに似た感情ではないかな〜?と思う。


そこにはやっぱり自信があるとか?ないとか?は関係ない様にも思う。


僕たちは周りの人がやってない事にチャレンジする時にどう思うか?


自分に本当に出来るのか?

自分に達成出来るのか?

自分にその技術が身につくのか?


などを思うと思う。


最初に歩行を覚えようと歩き始めた時には

出来る?

出来ない?

の概念はなかったのに。


みんなが出来たら自分にも出来る。

みんなが出来ない事は自分にも出来ない。


という概念が僕たちの可能性や未来を少しだけ邪魔している時もあるのかもしれないと思う。



と…持論をだらだらと並べているが。。。



要は僕は全てにおいて勘違いからスタートしているのは間違いない。笑

KYでご迷惑をおかけしている方々申し訳ないです。苦笑


でも、だからこそ、かっこ悪くてダサくてもとりあえず僕の想いを形にオリジナルソングが出来たと思う。



そして、それからも勘違いを繰り返して何度も修正して、自分に何度もダメ出しして今日の僕に繋がっていると思う。






つづく。


次回は《決心した足の手術》です。


※勘違いを繰り返して少しずつですが成長している僕の事をこれからもよろしくお願いします( ̄^ ̄)ゞ




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