【睡眠時間で肥満になるのか?】
短時間睡眠を狙っていく人にとって、
最も不安に思われるのは、
”睡眠時間を減らすことによって、
何らかの弊害があるか?”
という点だと思います。
例えば、コロンビア大学などの発表で睡眠不足が、
肥満になるといったトピックスがありますが、
ほとんどの場合、
非常に情報に偏りがあります。
報道のほとんどが睡眠不足の時に出る、
グレリンというホルモンを”食欲刺激物質”であったり、
”食欲増進ホルモン”などと表現されております。
かたや、
睡眠不足の時に減少するレプチンを
”食欲抑制物質”や”食欲抑制ホルモン”
(正確にはホルモンではなくサイトカイン)
と表現されております。
これは非常に偏りのある意見です。
ほとんどの人が、グレリンを調べること無く、
「あぁ、肥満になる物質が睡眠不足の時に出るんだ〜」
と思ってしまいます。
グレリンとは、
正しくは”成長ホルモン分泌促進ホルモン”です。
(GHS、Growth hormone secretagogueという名称の略語です)
これが睡眠不足の時に、
15%アップするということは、
本来は食材の吸収率を上げ、
成長を促進するという効果があると言えます。
つまり、
肥満という表現で間違いではありませんが、
飽食ではない国や自然界において、
グレリンの分泌は生存に大きく有利になります。
このグレリンを肥満と表現するのは、
些か乱暴なことだと感じます。
レプチンは食欲を抑制するのは概ね正しいのですが、
脂肪が吸収された後に出るホルモンであり、
結果論的な要素が強いです。
また、肥満になった方が、
レプチンの分泌量が下がるということもあり、
これも結果論です。
そもそも、睡眠不足と短眠というのは別物ですが、
「睡眠不足だから太る」という理由付けに、
グレリンが用いられることが、
あまりにグレリンにとって不名誉だと思ったので、
ここで表現させていただきました。
むしろ、
グレリンが分泌されるんだから、
運動を大量にしているお子さんは眠らないほうが
身長が高くなり、体格がよくなり、
フィジカルが向上するという報道もしていただきたいと思っています。
ぜひ、睡眠の情報が出た際には、
それをシェアする前に、
ご自身で裏付けをとられることをオススメいたします。
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いかなる手段においても