一 区切り
あるチームの、ある高校球児の夏が
終わった。
この選手は親父に黙って、7歳から野
球を始め、住んでる土地のチームに入
り、中学からクラブチームで硬式をや
り、高校は親元を離れ県外で寮生活を
おくる。
およそ二年半、野球に没頭をし、レギ
ュラーを目指したがポジションを獲る
ことはなく、最後のこの夏は三塁コ
ーチャーとして出場した。
一人で知らない土地に行き、全て初物
づくしで、不安もあっただろう、競争
をして行く中で葛藤もあっただろう。
親は子の、そんな心中もしらず、レギ
ュラーになって、活躍してほしい・・
と、思っていたんだろうか・・・・
本音は、そこにあるかもしれない・・
しかし、親は知らなければならない。
レギュラーではなくても、
ゲームで活躍しくても・・・・
肉体的にも、精神的にも、間違いなく
成長していることを・・・
この12年間、夢を見させてくれたこと
を・・・・
大きな故障もなく、健康でいてくれた
ことを・・・・
グレなかったことを・・・
「ありがとう」
と、言うべきだろう・・・・
この若者が、野球を続けるのか、続け
ないのかは解らない。
今後の進路は、親子でジックリ話合っ
て決めてもらいたい。
できれば・・・・・・ほしい!