2015.12.31
本年も皆様には大変お世話になりました。
年明け早々には「ミュージカル薄桜鬼 藤堂平助篇」で有難くも主演を務めさせて頂き、2015年良いスタートダッシュをきりまして。
続く「リチャード3世」では、念願のシェイクスピア、念願の少年社中公演に主演させて頂きました。
春には、映画「新宿スワン」が公開され、360スクリーンでの全国ロードショー。お陰様で大ヒットとなりました。
ゲーム「あんさんぶるスターズ!」では色々な展開で自分も凄く楽しませて頂きました。
ユニットソングCDまでやらせて頂けましたしね。
そして、夏。初の池田純矢 作・演出舞台「エン*ゲキ#01 君との距離は100億光年」の上演。
叶えたい夢へ着実に一歩を踏み出す事が出来ました。
その後は久々に少しお休みを頂きまして。
宿無し金無し一人旅。時間も何も気にせず気ままに赴くままに。とても楽しかった。
ドラマ「青春探偵ハルヤ」では振り切れた役で、気持ち悪すぎると言う、何とも嬉しいお褒めの言葉を頂きましたね。
そして、「ベイビーさん〜あるいは笑う曲馬団について」で、日本を代表する偉大な演出家、G2氏との初ダッグで主演を務めさせて頂きました。当時の気持ちをまだ記していなかったので、自分の為にも書き残しておきたい。それはまた後ほど。
デジモンアドベンチャーtri.では、アニメ声優として、子供の頃リアルタイムで熱狂していたあのらキャラクター達との共演。更には自分自身がそのキャラクターに命を吹き込む。
なんて嬉しい事なんだと心底、幸せを感じました。
振り返ってみるとあっと言う間の1年でしたが、舞台作品では年間4本もの出演、更には全作で主演を務めさせて頂くと言う、本当にもう、何と表現すれば良いのか戸惑う程でございまして。有り難いな、と。感謝を忘れず、全てを大事に大切にしたいなと。
そして、映画、ドラマ、舞台、声優、歌、脚本、演出と、およそ1人の人間が1年間で出来る表現の枠を大きく飛び出せたように思います。
しかし、まだまだ一歩目。
自分の思い描く、究極のエンターテイメントまではここから月ほどまでの程遠い距離ではあります。
慢心せず、厳しく、一歩ずつでも着実に足を前に進めて行きたいと思います。
さて、ここで少々ベイビーさんの話をば。
ベイビーさん〜で演じた内海少尉という役は、自分の役者人生でも特に難役だったように思います。ひたすら悩んで、苦しんで、辛くて、しんどくて。
だけど、G2さんが言っていた「舞台の何が好きかって、辛い事も苦しい事も、そして幸せな事も、千秋楽には全てが無になって何も残らない所」と言うのを心底感じました。
ああ、美しいなと。消え去る儚さがこんなにも愛おしいと思えた事に感謝です。
だけど、形としては残らないし、消え去ったけれども。自分の心の中には今でもしっかりと内海が生きています。
中島らも氏が遺した稀代の名戯曲は、時を経て今の時代にまた新たに生まれたのだと思います。
千秋楽の公演後に、ご来場頂いた皆様の表情を見た時、良かった。皆んなの心の中にも内海が、ボーズが、ベイビーさんが、曲馬団の皆んなが、”何か”を遺したのだと確かに感じました。
「何も無いとは?」
ふと感じました。舞台とは死と同じなのかも知れない。
誰かが死んだ時、その人を思い、涙する事と同じなのかも知れない。
自分が死んだ時、誰かに遺した物と同じなのかも知れない。
人が本当に死ぬ時はとは、思い出が死んだ時だと言う言葉を聞いた事がありますが。
たとえ死んでも、形には残らなくても、その人が生きた瞬間を、一瞬を、触れ合った時間を、誰かが覚えている限り人は死なないような気がするのです。
中島らも氏が亡くなって、確かに今ここには居ないけれど、その想いを継いだG2さんが、今、ベイビーさんを演る意味。
そこに触れた僕等が、らもさんの想いや心に気付いたこと。G2さんから聞いた話。
僕は一生忘れません。そしていつかまたきっと誰かに話す時が来ると思う。
そうすれば、誰かから誰かに、そのまた誰かに、思い出はずっと語られて行くのかなって。
少し話が逸れましたが、つまり舞台とはそう言う物なのかも知れない。
ここには何も無いけど、あの時あの瞬間、劇場で触れ合った皆んなの心に、それぞれのベイビーさんが生き続ける。そうであれば嬉しい。
誰かが思い出す度に、あの作品が生き返って、側に居てくれる。そんな瞬間がきっと、美しくて、素敵な「何も無い」なのかな。
さて。2016年は、実は僕の10周年yearなのでございます。
まあ、だからと言っていつも通りただ誠実に一つ一つと向き合うだけだと言う事には変わりないのですが。
それでも少し、ね。キリが良い年ではあるので、気合いは入りますね。
2016.ラインナップ
年明け早々は、ベイビーさん〜でもタッグを組んだG2さん演出作品にお声掛け頂きまして。
引き続いて2度目の共演、松尾貴史さん。
ミュージカル界の宝、シルビア・グラブさん。カリスマ女優、東加奈子さん、大好きジョビジョバ!坂田聡さん。薄桜鬼ぶりの可愛いやつ、宮崎秋人。伝説の第三舞台メンバー、大高洋夫さん。と言う、珠玉のキャストで贈るコメディ作品!脚本には、コントユニット男子は黙ってなさいよ!主宰の細川徹さんでございます。
大の大人が本気で全力でくだら無い事をやります!きっと、2016年の初笑いに相応しいのでは無いでしょうか。
何も残りませんよ。只々面白いだけ。でもそれって凄く幸せでしょ?笑
ホームページだけでも見てみて下さいませ。
2月13日からは、映画「ライチ☆光クラブ」が公開されます!
古屋兎丸氏の大ヒットロングセラー漫画が禁断の実写映画化!野村周平、古川雄輝、間宮祥太朗ほか、年代を代表する若手実力派が集っております。
ちなみに、僕は忠誠の騎士、アインツ・ニコを演じさせて頂きました。
衝撃と驚愕と面白さは保証します。僕は試写で見させて頂きましたが、何かもう、凄いし面白いしで頭がふやふやしました。一言で言うと…ああ、語彙力が欲しい。「ヤバイ」しか出てきません。皆様もこの濃厚で耽美な闇世界へ、是非。
3月は、2016年一発目の主演作品。「bpm本公演 アヴェ・マリターレ!」が上演されます。
脚本・演出は、アニメ銀河機攻隊マジェスティックプリンスで共演してから、自他共に認めるぼくの「お兄ちゃん」こと、浅沼晋太郎氏。
この人、天才なんです。凄いんです。
兎に角もう、脚本がズバ抜けて天才的!人の心を操る道化師!化け物!笑
ぼく自身ずっとファンで、近年の作品は無理にでもスケジュールを空けて全て見させて頂いていますが、どれもこれも忘れられない衝撃の結末。そんな中でも、このアヴェマリは最高傑作シリーズに確実に入りますね。
騙されたと思って観に来て下さい。いや、騙されないぞと思って来て下さい。本気で騙されますよ。ニヤリ
チケットは絶賛発売中です!お早めのご購入を。http://bpm-stage.com/
2016年も良いスタートダッシュがきれそうです。
皆様、”面白い所”までは僕が運びますので。是非とも振り落とされ無いよう、しっかり掴まっていて下さいね。
更に…超ど級の特大情報も近日公開予定…
さあさあ、どうなる事やら。
それでは改めまして!本年も沢山の応援、ご声援、誠にありがとうございました。
2015年最後の1日。皆様ぜひ楽しんで下さいませ。2016年、いっぱい面白い事に出会いましょう。
良いお年を。
池田純矢
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