ちふれASエルフェン埼玉
ちふれASエルフェン埼玉クラブ関係者並びにクラブを支えるスポーサー・ファン・サポーターの皆様、ブログを読んで下さる皆様へ
またこのクラブでお世話になることになりました。
この移籍に関して、いろいろな立場の方がいろいろなことを感じると思います。二度目の復帰、疑問や憤りを感じる方もおられると思います。
当然のことだと、私自身認識しています。
なにを考えているんだと。
移籍に至った経緯はご説明できませんが、いま私が考えていることを少しだけお話させていただきます。
なぜ、サッカーをしているのか。
ここから始めなければなりません。
社会人の方なら、なぜいまの仕事をされているかに、通ずることと思います。
生活のため、家族のため、会社のため、社会のため、人に認められたい、自己成長、自己実現、生きがい、その他いろいろ挙げられると思います。
私がどうかと問われれば、全部そうですと答えます。
ちょっと寄り道をしますが、
私は12歳から29歳までの長い時間を、女子サッカークラブの日テレメニーナ、ベレーザで過ごしました。ここでの経験が今のわたしの根っこの部分をつくってくれています。サッカーの面白さ奥深さを教えてもらい、サッカーを通しての人間的成長も促していただきました。一度サッカーから離れ、多くの人に心配や迷惑を散々にかけ、また復帰をさせてもらったのもこのクラブでした。
ベレーザから離れてはや5年。この5年間もとても密度の濃い時間でした。そしてこの5年を経て、やっと出てきたこたえがあります。
私はこれからなにをすべきなのか。
どう生きるのか。
自分に与えられた(かもしれない)役割と、自分のやりたい、が重なりあったとき、
目の前が大きくひらけた気がしました。
あとはやるだけだから。
将来、指導者になります。
なることは誰にでもできるかもしれません。
大事なのは、どんな選手になりたいかと同じく、どんな指導者になりたいかと、自分のいる社会(競技)をどう良くしていけるか。
私の指導教員の先生が、
『スポーツで人は不幸になってはいけない。これは私の信念です』
と仰っています。
何年後かはまだわかりません。
いまは当たり前ですが選手としてチームに貢献したいです。
いつか来るその時までに、あらゆることを吸収して学びに変えていきたいと考えています。
将来的なことや私個人の思いがこの移籍に直接関係している訳ではありません。また移籍を弁明するためのものでもなく、特別な使命感にかられている訳でもありません。
ただ、意志を伝えなければ、声を出し動くことをしなければ、伝わらないことがある、変わらないことがある。私の元指導者や先輩方は、女子サッカーを存続させるため、発展させるために体当たりで指導、プレーされていました。国内女子サッカーに目を向ければ、2011年のW杯優勝の歓喜の後に、何が継承されているでしょうか。脈々と続いているものと、そうでないもの。情熱を持って並々ならぬ覚悟で尽力されている方も沢山いらっしゃいます。
選手はどうだろう。自分たちが外の世界からどう見られているか、その危機感と傾聴力がもしかしたら、ちょっと足りていないのかもしれません。砂つぶ程の小さな一歩でも、現場にいる自分たちから発すること、動くことが必要なんじゃないかと思います。
話を戻します。
なんのためにサッカーをしているのか。
上記に加えて私にとっては、
サッカーが社会と自分を繋げてくれているからです。そして言うまでもなく、サッカーが大好きだからです。
だからそのサッカーを通して、
自分を通して、一番身近な、
クラブのちからになりたい。女子サッカーを良くしたい。
ちふれASエルフェン埼玉がふたたび私を受け入れてくださったこと。感謝の念に堪えません。
自分なりに強い覚悟を持って、取り組みます。
応援して下さいではなく、応援したいと思ってもらえるように。
長文を最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊藤香菜子
まだお足元が悪いところがあります。
みなさんお気をつけて。
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