高校時代に年下の男の子とXXXった話
こんちゃース! カオルちゃんやでー!!
この前しましたが、今日はその当時のお話をしたいと思います。
えー、ボクは高校時代、
あまり評判のよろしくない工業高校に通っていました。
皆さんご存知かと思いますが、
工業高校は共学でも男子がほとんどの場合が
非常に多いです。
ボクの出身校もご多分に漏れず、
ほぼ男子校の様相を呈していました。
割合としては、
男子9:女子1
くらいのものでしょうか?
そうなると、起こってくるのが、
需要過多によるインフレーション
です。
数少ない女子は、
性格、容姿に関わらず、
次々と彼氏を作っていきます。
溢れた男の子は、
いま付き合ってる男女の別れを
虎視眈々と付け狙うしかないのです。
この学校の男子たちは非常に飢えていました。
閑話休題、話を戻しましょう。
ボクはその当時からこっそり女装をしていたので、
厳しい校則の目をかい潜りつつ、
髪の毛を伸ばし続けていました。
しかし、体育や、部活など
動き回ることの多い学校生活では、
長い髪の毛は結構邪魔です。
なので、こんな感じで髪の毛をアップにしてました。
こんな髪型だったものですから、男子用の制服を着ていても、
よく女の子に間違えられました。
公衆トイレなんかの鏡の前にいると、
後から入って来た男性が、ボクを見て
「――! すいません、間違えました!!」
と外に飛び出して行ったりするので、
追いかけて行って
「合ってます!
あなた合ってますよーーー!!」
と教えてあげることもしばしば……
そんなボクは高校二年生のとき、
下級生、上級生の間でかなり噂になっていたようです。
「あの、二年生のカオルって人、
男なのかな? 女なのかな?」
ボクは当時美術部に所属してましたが、
真相を聞きにわざわざ部室の顧問に
会いに来る子までいました。
「あの美術部のカオルっていう、
男みたいな女みたいな人は
男なんですか、女なんですか?」
いや、
どんな訊き方やねん
と、まあ、結果、
男だと聞くと、
「なんだよー!」
とか、
「男のくせにキモっ!!」
とか、
そんな反応で、片付くのですが、
1人、片付かなかった人物がいました。
高校二年生、二学期のころ、
ボクは下級生の男の子に
突然校舎裏に呼び出されました。
最初にも書いた通り、
あまり評判のよろしくない高校だったので、
ボクは決闘か何かのお誘いかと思っていました。
下級生に呼び出されて、
怖がってバックれることは
この学校生活の終わりを意味します。
かといって、ボクは
痛くて恐い喧嘩が大嫌いです。
ビビりながらも校舎裏で待っていると、向こうから
触れるもの皆傷つけてきたような眼差しをした男の子
が近づいてきます。
ボクは思いましたね。
ああ、終わったな……
と。
しかし、ボクの予想に反して
少年はボクに手を差し伸べてこう言いました。
「好きです! 付き合ってください!」
……?
「いやいやいやいやいやいや!!!!! ボク男だから!」
「知ってます! でも、それでもいいッス!」
いや、
ボクが良くないから。
「え、男が好きなの?」
「いや、そうじゃないんですけど……
先輩だったら……いいかな、って」
でたよ、新人類。
そう、この学校を取り巻くインフレーションは、
ちょっと女の子っぽかったら男でもいい
という、新種族を生み出してしまったのです。
その当時ボクは目覚めかけのような、
目覚めてないようなあやふやな状態だったので、
なんとかしてこの子の一時の迷いを断ち切ろうとしました。
「えーっと、じゃあ、『男がいい』んじゃなくて、
『男でもいい』ってことなんだね?」
「はい!」
返事いいな、お前
「んっとさ、それって失礼じゃない?」
「どういうことですか?」
「だって、ボクと付き合いたいんだよね?」
「はい!」
「それなら、そんな妥協みたいな理由で
告白して欲しいとボクが思うかな?」
我ながら、よい論点のずらし方です。
このまま、なんやかんやして、
上手く諦めさせましょう。
「……」
相手は沈黙してます。
結構効いたかな?
「……最初はそうでした。」ボソッ
おっ?
「でも、……先輩をそうやって意識してると、
俺、だんだん先輩じゃないとダメなんだって
気付いて来たんです。
誰でもいいんじゃない、
先輩がいいんです!」
ホンモノだーーーーーー!!!!!
あっぶねー、本気過ぎて軽くイきかけたぜ←
しかし、困ったものです。
このままでは、ちょっと諦めてもくれなさそうです。
――!
ボクはとりあえず、急場をしのぐ案を思いつきました。
「……君の気持ちは、よくわかったよ」
男の子の顔がぱあっと明るくなります。
「じゃあ――」
「――でも、いまは付き合えない」
「え……」
「ごめん」
「俺、でも、諦めきれないっス!」
来たな。
「……だから、ね?
いまはこれで我慢して欲しいんだ。
ちょっと、目をつむって」
「え……いや、あの」
「目をつむって」
「はい……」
目をつむる彼。
ボクは自分の人差し指と中指に、
リップクリームを塗りました。
それを、
「……誰にも言っちゃダメだから、ね?」
「え? あ、は、はい///」
ほんにまー、扱いやすいヤツよのう(悪人顔)
さあ、ここからエスケープしましょう。
できるだけ、青春っぽく、
校舎裏から走り去って、
くるりと振り返って、
「ナイショだぞ☆」←
決まった。
たぶん、ビデオでやってる演技の、
どの演技よりも、このときのボクの演技が
一番輝いていたことでしょう。
彼は人差し指のキスを胸に、
ここからノンケの道へ舞い戻ればよいのです。
ですが、その場しのぎのこの行為が、むしろ
彼の気持ちに拍車をかけてしまったことがわかるのは
この少し後のことでした。
その話はまた今度に。
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