白玉サバイバーの話4
我々同志は
この自宅まで無事に白玉を運ぶという
目的を互いに見届けるべく結束しました。
大体公立の小学校に通う生徒の自宅は
20分圏内ほどの距離に設定されています。
2km前後でしょうか。
通常ならば難なく帰れる距離ですが、
今回は違います。
なぜなら我々の口の中には白玉が入っているのです。
我々は互いに相手の目標達成を見守ろうというのです。
無事にこれを完遂するには、
まず学校を出ねばなりません。
我々は廊下に出ました。
教室のある4階、
3階、
2階……
と、階段を降りていくうちに、
1階に到着しました。
外に出るための靴を履きかえる
下駄箱はもうすぐです。
薫「お前ら白玉は大丈夫か?」モグモグ
桜井「あ、ああ」モグモグ
米田「はひひょうふは(大丈夫だ)」モグモグ
と、下駄箱手前で、
大柄な男性が仁王立ちしていました。
体育教師の広田先生です。
広田先生は生活指導的なことも
しており、非常に厳しい先生で
知られていました。
もし、我々がこんな
バカげたことをしている
と知れば、断罪は免れません。
それはなんとしても避けなければ……!
我々は息を殺し、感づかれないよう、
広田先生の前を通り過ぎようとしました。
広田先生「おーう、お前ら気を付けて帰れよー」
スタスタスタスタ……
薫「……」ペコ
スタスタスタスタ……
桜井「……」ペコ
スタスタスタスタ……
米田「……」ペコ
広田先生「……」ジーッ
スタスタスタスタ……
ふぅ……
何とか逃げ切れそうです。
下駄箱はすぐそ——
広田先生「お前らちょっと待て!」
現在の生存者
大島 ○
桜井 ○
米田 ○
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