母親の話
おっとこのこー! 大島薫です。
そうそう、ボク言い忘れてましたけど
6月7日は誕生日だったんですよ←
いやー、もう25歳になりました。
少し焦りもありつつ、でも、ちょっとずつ、
自分のしたいことができてきているかな?
といったところです。
さてさて、で、
先日、海外にいる母親から
「誕生日おめでとう」電話をもらいました。
もうご存知の方もいらっしゃるかもですが、
ボクは帰国子女です。
ブラジルにいました。
国籍もまだブラジルなので、
日系ブラジル人ということになりますね。
で、ボクが20歳になったころ、
両親は幼い妹を連れて、
ブラジルに帰りました。
そこから何だかんだで、
5年間会っていません。
たまにこうして
電話で話をする程度です。
で、ボクが完全に
女装で生活するようになったのが、約1年ちょっと前。
つまり、両親は
ボクが女装していることを知りません。
なんでカミングアウトしないの?と思った方。
ボクの母親はカトリックなのです。
ブラジルは世界最大のカトリック国家です。
カトリックの世界において、
同性愛はご法度です。
「いや、お前バイじゃん」と思った方もいるでしょう。
ですが、外国では
同性愛ではないのに女装をする
という考え方がなかなか理解されないものです。
ボクが高校生のころ、洒落っ気に目覚めて、
髪の毛を伸ばしただけで
「お前はゲイか」と罵られたものでした。
ですので、両親に
女装をカミングアウトする=同性愛者だと思われる
ということになります。
勘当されます
まあ、それはいいにしても←
やはりまだ幼い妹を混乱させるのも
かわいそうかなという思いもあります。
妹はまだ9歳です。
幼いころに見た兄が、
5年ぶりに再開すると
姉になっていた。
ボクならグレます。
まあ、そんな事情で、
母との会話も、どうもぎこちないものになります。
Prrrrrrrrr……….
ガチャ
薫「はい、もしもし」
母親「あ、もしもし? お母さん」
薫「ああ、なに?」
母親「Tá tudo bem?(元気?)」
薫「Mais ou menos.(まぁまぁだよ)」
母親「そう……。仕事はうまく行ってるの?」
薫「(うっ……)あー、うん、なんとか」←フリーターということにしている
母親「ご飯は食べてる?」
薫「うん。食べてるよ」
母親「病気とかしてない?」
薫「もうっ!(↑) お母さんっ! 子どもじゃないんだからっ」
母親「あれ? あなたいま声が……」
薫「(し、しまった。ふいに女声が……)う、うん?
お、おっかしーなー? 風邪かなー? コホンコホン」
母親「もー、気を付けてよー。あなたが大きな病気になっても、
あたしたちは、すぐそっちにいけないんだからね?」
薫「あー、そうだね。気を付けるわー。
で、今日は何の用?」コホンコホン
母親「ん? ああ、ね。
ほら、あなた今日お誕生日じゃない?
だから、『おめでとう』って言おうと思って」
薫「あー、そうかー。ありがとう」
母親「そういえば、
〇〇さん(←母の元同僚)があなたに会いたがってたわよ?」
薫「〇〇さん? ああ、〇〇さんか。
まだお母さんたちが日本にいたときに、一緒にバーベキューしたっけ」
母親「そうそう。あたしたちがこっちに来て、
あなた一人で暮らしてるから心配してくださってるのよ」
薫「ふーん」
母親「〇〇さん、二年前に駅であなたを見かけたっきりだって言ってたわ」
薫「二年前……(女装する前か)」
母親「そうそう。声をかけようと思ったら
電車に乗っちゃったから、結局話せなかったって嘆いていたわ」
薫「それは悪いことしちゃったね」
母親「なんだかあなた、顔色が悪そうだった
って〇〇さん言ってて、心配してたわ」
薫「顔色が悪い?」
母親「そうなの。なんか顔が真っ白だったって言ってたわ。
体調でも悪かったの?」
薫「いや、そんなことはなかったよ?
時期的に肌が白かったとかじゃないの?」
母親「っていっても、あなた、メイクしてるじゃない?」
薫「いや、そんときはしてないけどさ。だから……」
薫「えっ? お母さんいま何て——」
母親「——あ、お母さんこれから買い出しに行くから、
そろそろ切るわね」
薫「えっ、いや、その前に——」
母親「じゃあ、あなたも身体に気を付けてね。
またね」
ピッ
ツーツーツーツー…………
薫「…………。」ツーツーツー
そんな母は、来月、日本に帰って来ます。
おしまい。
その後日談はこちら。
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