【不定期連載】びじゅつ!第2話
B-BOY「あ? んだてめ、こら」
B-BOY風の上級生が迫ってきます。
薫「あ……あ……」ガクガクブルブル
ツンツン頭「お前、一年か」
髪の毛をツンツンにセットした、黒髪の上級生も声をかけてきます。
薫「は……はい……っ!」
B-BOY「あ? 一年か、てめ、こら」
B-BOY先輩はもう目前です。
それを奥のツンツン頭先輩がいなします。
ツンツン頭「おい、やめとけ、女にそんなガン飛ばすな」
薫(え?)
B-BOY「は? なに言ってんだ、こいつ男だろ」
薫(そうです)
ツンツン頭「いや、女だろ」
B-BOY「男だろ」
ツンツン頭「……」
B-BOY「……」
薫「……」
帰りたい
すると、ボクの後ろで声がしました。
部長「おい、お前ら、新入生ビビらせんなよー」
振り返ると、好青年風の上級生が立っていました。
ツンツン頭「なんだよ……高野かよ」
B-BOY「チッ……」
B-BOY先輩がツンツン頭先輩の元に戻っていきます。
部長「よっ! 大丈夫だったか、一年生」ポンッ
薫「は、はい……(良かった、この人はまともだ)」ホッ
部長「俺は美術部の高野。一応この部の部長をさせてもらってる
君は入部希望の子かな?」
薫「あ、はい! そうです!」
高野部長「そうか! さっきは悪かったね。
あいつらも美術なんだよ」
薫「美術部……」
高野部長「あっちの坊主頭のほうが太田」
B-BOY「あ?」
高野部長「それで、あっちの黒髪のほうが宮澤」
ツンツン頭「……」
高野部長「どっちも眼つきは悪いが、話してみるといい奴らだ!」
薫「あ……あはは……」
そうは見えないです、部長
高野部長「君の名前も教えてくれるかな?」
薫「あ、大島です。大島薫」
高野部長「大島かあ! えっと……」
薫「?」
高野部長「その……」
男です
薫「あ、あの……ボクはおと——」
ギャル「チィーッス」ガラガラ
高野部長「お、酒井」
薫(うわー……超ギャルだ……)
酒井先輩「あー、高野っち、もー、聞いてよ、マジあつしがさー」
高野部長「おいおい、またその話か(苦笑)」
酒井先輩「だってさー、マジあいつありえないんだもん。この前だって……」ピタッ
酒井先輩「高野っち、あれ……」
薫「あ……」ピクッ
高野部長「ん? ああ、入部希望の一年生だ」
酒井先輩「一年……」
→続きます
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