某有名ブラック企業に就職して新人研修合宿に行った話19
→某有名ブラック企業に就職して新人研修合宿に行った話18
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その後、夕食、入浴を終えたボクらは
再び研修室に集まりました。
ボク（また座学なのかな……）
ゾロゾロと各班が着席し、
全員が座り終わったころ、教官達が入ってきました。
教官「よし、みんな揃ったな。では、研修に入る前に
昼間の研修で一位だった班を発表する」
ボク（そういえば、どこの班が一位だったんだろう）
教官「一位は……槻本班！」
教官と他の教官が一斉に拍手します。
ベッキー「すばらしい！」
スキンヘッド教官「すばらしい！」
それに合わせるように各班も拍手をします。
教官「本当にすばらしいことだ。我々は一位以外は絶対に評価しない。
だが、一位になった班は全力で祝福する」
教官「みんな槻本班を見習うように」
ボク（そんな……槻本さんの班が一位なんて……）
衝撃でした。
あんなに教官に突っかかっていた槻本さんが
誰よりも成果を出したのです。
ボク（一体……どうして……）
教官「よし、それでは夜の研修に入っていく」
そんなボクの疑問をよそに、研修は始まりました。
教官「ホワイトボードを見てくれ」
ボク（マス……？）
教官「このホワイトボードに書いたマスは
全部で縦8横8で合計64マスだ」
教官「君たちの班にはそれぞれ
4発の銃弾を所有していると考えてもらう」
教官「いま私が持っている紙にも同じマスが書いてあり、
そこにはホワイトボードと違って点数が記載してある」
教官「君たちは自分たちで好きなマスに銃弾を撃ち込み、
私がそのマスの点数を読み上げる。それが班の点数だ」
教官「当然のことながら、点数の多い班の優勝だ。
さきほども言った通り、全力で一位を目指せ」
教官「いまから10分間時間を取るから
各班で戦略を考えろ」
教官「質問は受け付けない。始め！」
メガネ「え、え、どうしましょう」
元ヤン「謎……」
社長「こんなのただのお遊びだろｗ
昼間の研修と比べたら楽なもんだぜ」
ボク「（そうなのかなぁ……）たしかに
レクリエーションみたいですけど……
とにかく戦略を考えましょう」
メガネ「って言っても、なにか誰かが
撃ち込むまで規則性があるのかもわからないし……」
元ヤン「他の班に先に良い点数を
取られたら、もうどうしようもないし……」
ボク（たしかに……前半闇雲に打つのは無謀。
かといって、あまりにも後半は逆に不利になる……）
社長「こんなの戦略もクソもねーんだからさ、
とりあえず中間ぐらいに傾向見て判断するしかないんじゃねーの」
ボク（たしかに、そうとも考えられる……
素早い判断力を見る研修なのかもしれないし……）
ボク（しかし、本当にそうなのか？
何か攻略法みたいなものがあるんじゃないのか……？）
さあ、皆さんも一緒に考えてみてください
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