ウリ専を呼んだ話7
→ウリ専を呼んだ話6
この言い方では
もはや完全に変態です
しかし、
コウキ「イイっすよ」
と、快諾してもらい、
コウキくんの拳の上から
手を重ねます。
ボク「わ、わぁーい!
(やったー! 手を
繋ぐことに成功したぞっ!)」
感情内は大はしゃぎですが、
緊張のためか口から出る言葉は
なぜか棒読みになります。
とんだむっつりスケベです。
ボク(し、しかし、ここから
どうすればいいかわからん……!)
手を繋ぐことには成功したものの、
このあとの展開をまったく考えていませんでした。
ボク「……」
コウキ「……」
無言
圧倒的無言です
ボク「……
(い、いかん! このままでは
手を繋ぐ前と大して状況は
変わってないじゃないか!!)」
そんな気まずい空気を察してか
先に口を開いたのはコウキくんからでした。
コウキ「あ、清算まだでしたよね」
そうでした。
ボク「あ、つ、机の上に封筒置いてあるよ
た、たぶん、交通費も合わせて
ピ、ピッタリだと思う……」
コウキくんが封筒に手を伸ばそうと
重なっていた手をスッと外しました。
ボク(あ……手……)
少し寂しくなります。
コウキくんが封筒の中身を
確認している間、なんとなくさっきまで重なっていた
自分の手のひらを見つめてみました。
ボク(えへへ……男の子と手を繋ぐなんて
何年ぶりかなぁ……///)←あまりメげない
コウキ「ピッタリっすね」
ボク「あ、よかった……」
コウキ「シャワーって浴びました?」
立ち上がりながら
コウキくんがそう言いました。
ボク「あ、い、一応……
(ホントはガッツリ浴びましたァ!)」
コウキ「ふーん……」
ボク「あっ、あっ、でも、
も、もし不安ならい、一緒にも、も
もう一回あ、あ、浴びてもいいんだけど……」
コウキ「あ、いや、浴びたならいいっす。
オレだけで入ってきますよ」
ボク「あ、う、うん……///」
シャワーという言葉に
妙にこれから起こることの
実感が湧いてきました。
ボク(うわー/// ほ、本当にこれから
この人とヤっちゃうんだ……!)
ボク(そ、そんで……シャワーから戻ってきたら
「もう……我慢できねぇぜ!」とか言われて……
そ、そんでそんで……////)
コウキ「あ、ところで、
今日ってバックやります?」
ボク(き、きたーーーー!!)
ボク(バックってあれだよね?!
業界でいうアナルセ〇ックスのことだよね?!)
ボク「あ、んーっと……
(落ち着けー! 落ち着けボク!!)」
ボク(あまりここはがっつかずに
ちょっと控えめに言ったほうが
かわいいぞボク……!)
コウキ「?」
ボク「あ、その……えっと、
そ、そんなには、色々考えてないけど……」
ボク「……あったら
……嬉しい……かな? ……なんて///」
ボク(言えたーーー!!!)
ボク(いいぞ、ボク! いまの言い方はパーフェクト!
控えめでかわいらしい自分を演出できてるぞーーー!)
コウキ「あー……んじゃ……」
再びボクの隣に座り、
コウキくんが自分のポーチを取り出します。
ボク(はわー!/// 隣座ったー!!
来るぞ……来るぞ……!)
ボク(そんで、押し倒されたりなんかして
「いまヤっちゃう?」みたいなことを……)
コウキ「んじゃ、」
そのパッケージはいつも
現場で見ていたので知っていました。
ボク(……あ、……あ、)
ボク(……そ、そうだよね……
ノンケさんだし……
じょ、女装相手だもんね……)
ボク(ふぁー! ボク……なに
勘違いしてたんだろ……)
ボク(向こうは仕事なんだから
こんなこと当たり前じゃないか……)
コウキ「ゴクッ……ふぅー……
んじゃ、ちょっとシャワー浴びてきますか」
ニッコリ微笑んだコウキくんの笑顔は
とても爽やかで、まるで肉体労働にはげむ
アルバイト青年のようにキラキラとしていました。
ボク「う、うん……ご、ごゆっくり……」
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