はじめてゲイビデオに出演したときの話2
と、いうことでボクは
ゲイビデオへの出演を
決めました。
応募要項には
18歳以上の男性なら
容姿・年齢を問わないとあります。
ボク「こういうのって
イケメン限定とかじゃないんだ……」
実際ゲイ業界には
様々な需要があるので、
必ずしも筋肉質でイケメンでないと
需要がないということはありません。
太った田舎っぽいおじさんが
好きな方も結構いたりします。
まさに
ゲイと鯛に捨てるとこなし
といった感じです。
ボク「あ、でも、こういうのって東京とかで
撮るんじゃ……。募集地域は……」
募集地域【全国からOK】
ボク「全国？！ はぇ～すっごい」
ともかく大阪からでも応募可能ということなので
一旦メールを送ってみることにしました。
募集要項には顔写メを１枚添付して
身長・体重・年齢を記載しろとのこと。
ボク「あ、そうだ。備考欄に
『20万円くらい欲しいです』って
書いておこう」
一ヶ月バイトもせず就活をするに
だいたいそれくらい必要だと思っていました。
メールを送ってから２時間、
突然知らない番号から
着信がありました。
ボク「も、もしもし……」
？？？「もしもし」
男性の声です。
ボク「あ、はい……」
？？？「私、株式会社○○の田中と申しますが」
ビデオ会社の人です。
ボク「あ、はい……」
田中「さきほどメールをいただいた
青木（本名）様ですね？」
ボク「はい……」
田中「写真面接に合格いたしましたので
ご連絡差し上げました」
ボク「あ、はい。ありがとうございます……」
田中「つきましては、撮影をお願いしたいのですが
青木さんは大阪にお住まいですよね？」
ボク「そうです」
田中「そうしましたら、大阪から東京へ行く
夜行バスのチケットをあらかじめお送りいたしますので
そちらで東京までお越しいただけますか？」
ボク「え、あ、あの、家にチケットが
届くのはちょっと……」
両親に見つかるかもしれません。
田中「あ、大丈夫ですよ。携帯画面を見せるだけで
乗れるバス会社を選んでますので」
ボク「あ、そうなんですか……」
さすがビデオ会社。
こういうところはしっかり配慮してあります。
田中「では、２週間後の○月○日、東京に
来ていただけますか？」
ボク「わ、わかりました……」
田中「では、お待ちしております」
面接終了
ボクは二週間後
ゲイビデオに出演することが
決まったのです。
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