はじめてゲイビデオに出演したときの話18
→はじめてゲイビデオに出演したときの話17
シャワーを浴び終え、
ボクはヒカルくんより先に
部屋に戻っていました。
ボク(タチ役って結構
待ち時間長いもんなんだなー……)
昨日のリュウジくんの立場に
今度は自分がなってみて
このように色々と気付くこともありました。
矢代「そういえばさ、アキラくんって
大阪から来てるんだって?」
ベッドやライティング、
カメラの調整をしていた矢代さんが
ボクに話しかけてきました。
ボク「あ、はい、そうです」
矢代「泊まる場所とかどうしてんの?」
ボク「え?」
妙な質問だなと思いました。
遠方から呼ばれているモデルが
いつも田中監督の家に泊まっているのであれば
当然矢代さんもそれは知っているはずです。
AD「田中さン家ッスよ」
木村さんがそう言いました。
矢代「え?! マジで?!!!」
ボク「は、はい……地方から来てる
モデルの子って皆そうしてるんじゃないんですか?」
矢代「違うよ?!」
……え?
矢代「大丈夫?! 何もされなかった?」
ボク「い、いえ、特に何も……」
たしかに何かをされたということは
ありませんでした。
ボク「あ、で、でも、まあ、
田中さんもタイプとかあるでしょうし、
そういうんじゃないんじゃ……」
そうです。
きっとボクが好み
ではなかったとか
そういうことでしょう。
ボク「田中さんってどんな
人がタイプなんですか?」
矢代「……君みたいな子だよ」
どしぇぇぇぇええええ!!!!!
AD「マジ田中さん職権乱用ッスよねー」
いやいやいやいや!
ADも止めろよ!!!!!!
矢代「……アキラくん」
ボク「……はい」
矢代「この部屋明日の朝まで取ってあるから
今日はここに泊まりな」
ボク「え?」
矢代「そんな危険なところに
今日も帰すわけにはいかないから」
どんだけ信用ないんだ、田中
ヒカル「あ、洗浄とシャワー終わりましたー」
そこにシャワールームから戻ってきた
ヒカルくんが部屋に入ってきました。
矢代「あ、ああ……じゃあ、
撮影始めようか」
気を取り直したように、矢代さんが
対応し、ボクらに今回の作品の趣旨が
伝えられました。
矢代「じゃあ、2人とも、説明するからいいかな?」
ボク「はい」
ヒカル「はい」
矢代「今回の作品のコンセプトなんだけど
〇〇〇っていうウチのかわいい系の子でやってる
シリーズ物なのね」
矢代「全体的にハードなのとかヤロウっぽいのとか
ではなくて、かわいい子同士がキャッキャしながら
えっちするって感じだから」
矢代「無理に男っぽく喘いだりとか
言葉攻めしようとしたりとかしなくていいよ」
矢代「ま、2人はそのままで
かわいいから大丈夫だね」(ニコッ
ヒカル「……////」
ボク(oh…)
矢代「じゃあ、さっそく撮影初めて行こっか」
ボクとヒカルくんがベッドに移動します。
矢代「じゃあ、さっきの公園の下りから繋げるから
『人が来ちゃってホテルに移動してきました』っていう
体(てい)でね」
矢代「じゃ、カメラ回すよー
……よーい、スタート」
矢代「いやー、さっきはビックリしちゃったね」
ヒカル「ビックリしましたぁー」
ボク「突然人が来るから……」
矢代「でも、ちょっと興奮しちゃったんじゃない?」
矢代さんがカメラをヒカルくんの顔に近づけます。
ヒカル「そ、そうですね……///」
矢代「ここはもう俺らしかいないから
2人とも存分に楽しんじゃっていいよw」
ヒカル「///」
ボク「////」
矢代「じゃあ、せっかくだからさ
2人とも今日はコレ使って
色々ヤッてみよっか?」
ボク(また変なのが出てきた……)
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