はじめてゲイビデオに出演したときの話23
→はじめてゲイビデオに出演したときの話22
翌朝、身支度を整えていると、
部屋のチャイムが鳴りました。
今日は3本目の撮影のあと
大阪へ帰る予定です。
ボク「はーい」
AD「あ、木村でーす。
もう準備終わってますかー?」
ボク「あ、どうぞー」
ドアを開けました。
AD「ん、大丈夫そうだね。
じゃあ、下で田中監督が
待ってるから行こっか」
どうやら今日は1日目と同じく
田中さんが監督をするようです。
AD「……」
木村さんがキョロキョロと部屋を見ています。
ボク「どうかしましたか?」
AD「おっかしーなー?
昨日はさぞかし熱い夜だったのではと
期待してたんだけどな~www」
ボク「な、なにいってるんですか。
ほら、田中さん待ってるんでしょ。
行きますよ!」
相変わらずな木村さんを置いて先に行きます。
木村さんは慌てて付いてきました。
田中さんのいる車まで向かう途中
気になっていたことを木村さんに
質問してみました。
ボク「あ、そういえば、矢代さんって
ゲイなんですか?」
AD「んー、本人はノンケって言ってるけど
社内では微妙だってみんな思ってるよw」
ボク「微妙?」
AD「うちの系列の会社で働いてる子と
付き合ってるんだけど、その子おっぱいもあるけど
おちんちんもあるからww」
ボク「え、それって……」
AD「そ、ニューハーフw」
ボク(Oh…そっち系だったのか矢代さん)
※ちなみにニューハーフが好きな男性は
ゲイ業界ではノンケかゲイかで議論が分かれます。
「見た目が女の子なら男が好きなゲイではないよね」
という意見もあります。
ボク(どちらにしろ登場人物が男しかいない……)
車に到着すると、田中さんが
待っていました。
田中「あ、おはよー」
ボク「おはようございます……
(なんか昨日の話聞いてからだと
田中さんに対して身構えちゃうな)」
AD「田中さん、
もう1人のモデルさんは
どこで拾います?」
田中「先に〇〇公園のほう
行ってもらってるよ。そこで合流」
AD「了解ッス」
そのまま田中さんは車を
〇〇公園のほうへと移動させました。
ボク(東京はでっかい公園が多いなー……)
そうして、公園に到着すると、
昨日のヒカルくんと同じく
今日のモデルさんが待っていました。
田中「アキラくん、今日のお相手は
こちらのツバサくん」
ツバサくんは嵐の松〇をふんわりさせたような
タイプのかっこかわいい感じの青年でした。
※ところでモデルの名前がみんな大体3文字ですが、
一応特定できないように偽名でボクが勝手に付けています。
ですが、実は3文字というのはゲイ業界あるあるで、
ゲイの商売で源氏名を付けるときは大体3文字にすることが
多いといわれているのです。
ボク「よろしくお願いします
(ホント色んなタイプのモデルがいるな)」
田中「じゃ、このあと撮影スタジオに移動するんだけど
その前に簡単なシーンをこの撮影で撮りたいんだよね」
ボク「はい」
田中「今日は昨日までと違って
ドラマ物の撮影だから」
ドラマ物?!
田中「はい、これ台本」
台本?!?!?!
突然の展開に戸惑います。
ボク「あ、あの、ボク
演技とかしたことないんですけど……」
ツバサ「大丈夫だよw
みんな演技なんかしたこと
ないのにやってっからw」
そう言って、不安そうなボクを
ツバサくんが覗き込みます。
ツバサくんはヒカルくんと違って
撮影に慣れてそうな感じでした。
ボク「はぁ……」
こうして、ボクの初ゲイビデオ出演
3日目の撮影が始まったのでした。
最近の画像つき記事
-
意見陳述
-
ゲイビデオモデルからAV女優になった話36
-
「適正AV業界はクリーンです」運動への抗議に関連した2月23日のツイートと3月6日のツイートをまとめました
-
ゲイビデオモデルからAV女優になった話35
-
AV新法による差し止め請求の途中結果につきまして
-
ゲイビデオモデルからAV女優になった話34
-
AV新法による差し止め請求が終わりましたことをご報告いたします
-
AV新法による僕のAV全削除に向けて途中経過報告ツイートまとめ
-
昨日行った伊藤和子弁護士とのやりとりについてと、今後の行動につきまして
-
世間の皆さまと業界の方々へ【適正AV業界が抱える問題】とAV新法改善に向けて元AV女優である僕からの改善案についてご提案
コメント (0件)
現在、この記事へのトラックバックは受け付けていません。
コメントする