ゲイビデオモデルからAV女優になった話13

→ゲイビデオモデルからAV女優になった話12

 

 

 

 

 

1話から読む場合はこちら

 

 

 

 

 

 

 

 

考えてみれば、

そりゃそうなんです。

 

 

 

 

 

 

 

よくノンケの方でも

「ガチガチの男は無理だけど、

女の子っぽかったらイケるかも」

みたいなこという人いるじゃないですか。

 

 

 

 

 

 

当然、ゲイビデオを買う層よりかは

もっとニーズがあったってことなんですよね。

 

 

 

 

 

で、これに味を占めたゲイビ会社は

女装・ニューハーフレーベル

を新たに立ち上げます。

 

 

 

 

 

で、僕は売れたってこともあり、

必ずその後もなにかしらの作品には

出演させられていました。

 

 

 

 

 

 

 

そんな中ふつふつと僕の中で、

こんな想いが沸きあがってきます。

 

 

 

 

 

 

 

僕(女装がしたい。女装が楽しい)

 

 

 

 

 

 

 

ここで僕はハッキリと自分が

ゲイでもない

 ということを悟ります。

 

 

 

 

 

元々は女装きっかけでしたから、

男性の見た目で男性とするセックスは

できるからやってるに近く、

やりたくてやってるではなかったんです。

 

 

 

 

 

 

僕(かといって、手術とかして女の子に

なりたいというわけでもない)

 

 

 

 

 

 

これも事実でした。

 

 

 

 

 

だからこそ、女性ホルモン等にも

一切手を出してこなかったわけです。

 

 

 

 

 

 

 

そこで僕はある結論に達します。

 

 

 

 

 

 

 

僕(そうか、僕は女性になりたいわけでも、

男性の見た目で生きていきたいわけでもなく、

男性のまま女性の格好がしたいんだ)

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、同時にこう思いました。

 

 

 

 

 

 

 

僕(こんな簡単なことにも気づかなかったのは、

僕みたいな考え方は一般的ではなかったからだ)

 

 

 

 

 

 

 

当時は男性から女性に性転換したい人は

結構受け入れられ始めていた時代でしたが、

『女性の格好をしてても男性』という考えは

まだ認知されていませんでした。

 

 

 

 

 

 

僕(じゃあ、僕がそういう存在の代表になって

もっと色んな生き方を伝えよう……!)

 

 

 

 

 

 

 

そう、ここで僕は初めて

バイトとしてのエロビデオ出演

ではなく、アイデンティティーとしての

エロビデオ出演を考えるようになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕(っていってもなー……)

 

 

 

 

 

 

 

それには1つ問題がありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

結局、僕が出ているのは

ゲイビデオの中の「女装モノ」なんです。

 

 

 

 

 

 

 

撮影のクオリティも低ければ、結局

経費をかけたのは最初だけで、いまだに

スタジオもゲイビで使っているマンションで

撮影をしています。

 

 

 

 

 

流通だってゲイビデオとしてだけです。

 

 

 

 

 

 

 

一度そういった点の改善を自分から

ゲイビ会社に提案したことも

ありましたが、会社としては

いまのまま売れてるならそこから

変えたくないという方針のようでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕(ここでは有名にはなれない……。

もっと広い世界で勝負しないと)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕(とはいえ、そうなれば当然ライバルは

本物のAV女優さんやクオリティの高い

ニューハーフさんだったりするわけで……)

 

 

 

 

 

 

 

 

僕(僕のクオリティを上げるには、地毛を

伸ばしたり、日常的に女装をする必要がある。

そんなことしたら普通の仕事もできない……)

 

 

 

 

 

 

 

当時、女装で働ける職場なんて

ほとんどないことは、考えなくても

わかることでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな状況で自分の未来に

苦悩していたとき、いつもの

ゲイビデオではない、とある現場に

呼び出されるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

朝倉「薫ちゃん、ちょっと今度

東京行ってくれる?」

 

 

 

 

 

 

僕「東京ですか?」

 

 

 

 

 

 

朝倉「うちの会社と最近付き合いのある人が

海外向けニューハーフサイトを運営してるんだけど

女装の子も撮ってるらしくて、薫ちゃんに

オファーしたいんだって」

 

 

 

 

 

 

僕「他所出てもいいんですか?」

 

 

 

 

 

 

朝倉「そこはうちと仲良いから大丈夫よ。他の

とこに勝手に出たりするのは契約があるから

ダメだけど」

 

 

 

 

 

※以前にも書きましたが、ゲイビデオは大体

どこも最後に出演してから六ヶ月間は他社の

ビデオに出ないという契約になっています。

 

これは異例の撮影だったということですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして当日、現場に行きますと、そこの

プロデューサーと、男性が一人いまして、

その男性……ちょっと諸事情で名前は伏せますが

中堅AV男優のNさんだったんですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕(森林原人さんに続く、

本物AV男優2人目だな……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で、撮影は滞りなく終わりまして……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

IMG_5199

 (ロールスロイスの間違え……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのあとにNさんから名刺と

こんな依頼をもらうんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

N「今度大島ちゃんの写真撮らせてくれないかな?

ギャラは払えないけど、東京の旅費は出すし、

宣伝にもなるような綺麗な写真撮るから」

 

 

 

 

 

 

 

どういうことか訊ねると、Nさんは

AV男優をしている傍ら、カメラマンも

やっていて、いまは趣味程度だけど

最終的には仕事にしたいと考えていたようです。

 

 

 

 

 

 

 

自分のカメラマンとしての宣伝HP用に

モデルさんを使って撮った写真を

撮りだめているのだといいます。

 

 

 

 

 

 

僕(AV男優で成功してるのに、どうして

そんな仕事もしてるんだろう……?)

 

 

 

 

 

 

 

そんな風に思ったのを察したのか、

 

 

 

 

 

 

N「男優なんて一生続けられるわけ

じゃなからね。AV業界辞めたあとの

セカンドライフをずっと模索してる

男優は俺以外にも結構いるんだよ」

 

 

 

 

 

 

 

と、教えてくれました。

 

 

 

 

 

僕(それもそうか……性の業界は

プロとしての寿命が短いんだろうな……)

 

 

 

 

 

 

 

そんなことを想いつつ、

別に仕事もなかったし、

東京観光ついでくらいの

気持ちで引き受けることにしました。

 

 

 

 

 

※ちなみに本来は女優と男優が

連絡先を交換したりするのは

基本ご法度です。

 

ですが、僕はそのとき事務所とかに

いたわけではないので、そういう

ルールがなかったから連絡をとることが

できました。

 

 

 

 

 

 

 

 

行ってみると、

撮影内容はエロとは本当に無関係の

ポートレート撮影でした。

 

 

 

 

撮影後、スタジオ代わりに使用した

ホテルの部屋でNさんと会話を

しているとき、僕は一般のAV業界に

移るか悩んでいることを打ち明けました。

 

 

 

 

 

N「大島ちゃんなら、全然一般のAVでも

やっていけると思うよー」

 

 

 

 

 

 

僕「ホントですか?」

 

 

 

 

 

 

N「というか、女の子でもAV女優に

なること自体は簡単なんだよ」

 

 

 

 

 

N「問題は始めることより、

どう続けていくかだね」

 

 

 

 

 

 

 

僕「どう続けていくか……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

N「AV女優は

みんな『売り方』を間違えて

消えていっちゃうんだよね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕「……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

N「大島ちゃんはなにか

NG事項ってあるの?」

 

 

 

 

 

 

 

僕「NG事項?」

 

 

 

 

 

N「あ、そっか事務所に

入ってるわけでもないから、

それも知らないか」

 

 

 

 

 

N「AVには女優さんがやりたくない

プレイとかをメーカーや事務所に伝える

NG事項ってのがあるんだけど」

 

 

 

 

 

N「特に三大NGっていわれるのが

あってね、それがハードSM、スカトロ、

アナルセックスなんだよ」

 

 

 

 

 

 

 

エロビデオに出ているといっても

ゲイビデオ業界は特殊なので、

一般のAV業界のことは、当時

なにもしらなかったんですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

僕「へー、でも、僕は男だから

アナルは仕方ないとして、じゃあ、

二大NGになるわけですね」

 

 

 

 

 

 

 

 

N「あはは、そうだね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

N「で、これはできるだけ

解禁しないほうがいい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕「え? 例えばその

女優さんがアナルやスカトロ、

SMに抵抗がなかったとしても?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

N「そう、抵抗がなかったとしても」

 

 

 

 

 

 

 

 

僕「でも、もしできるんだったら

『なんでもできます!』っていったほうが

仕事は来るんじゃないですか?」

 

 

 

 

 

 

僕は当然こう思いました。

 

 

 

 

 

だって、バイトの面接だって特技や

資格みたいに、なんでもできる人のほうが

採用されるに決まっています。

 

 

 

 

 

 

 

しかし、Nさんは

キッパリとこういいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

N「むしろ、逆なんだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここでNさんがいった言葉は

フリーランスでAVじゃない仕事を

しているいまでも、よく思い出します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

IMG_5201

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんというか、このとき23歳の

僕は目から鱗が落ちる想いでした。

 

 

 

 

 

 

 

使ってもらうために自分を

アピールするということは、

なんでも受け入れること

ではないのだなということを

Nさんの言葉から知ったのです。

 

 

 

 

 

自分を高く売る。

 

 

 

 

 

 

これは作家業やタレント業を

やっているいまでも、

思い出します。

 

 

 

 

 

 

N「たしかにNGを解禁して、

得られる仕事は1~2件増えるかもしれない。

でも、安売りしたことで減る仕事は

100や200じゃ効かない」

 

 

 

 

 

 

 

N「一度ハードなことを解禁すれば、

次はもっとハードなことをしなくちゃ

飽きられるようになるからね」

 

 

 

 

 

 

 

 

N「そうならず長く続けるためには、

『ここは譲らない』って部分をしっかり

持っておくことが大事だよ」

 

 

 

 

 

 

 

※本当に本格的に事務所に入る前に

Nさんからこの話を聞けたのは

大きかったと思います。

 

AV業界で「仕事があるだけマシ」

精神でなんでも出演して、どんどん

飽きられていく女優さんを何人も

見てきたので。

 

ここをちゃんとマネジメントしてくれる

事務所は、AV業界には少ないです。

 

いま特にそうですが、

自分の価値は自分で作るという、

セルフプロデュース能力の高い

女優さんがやっぱり生き残ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Nさんの話を聞きながら、

僕は同時にある決意が

固まりました。

 

 

 

 

 

 

 

僕(ゲイビデオ会社に恩義はある。

だけど、このままこの会社に出演し続けて

中途半端な使われ方をしては、モデル生命を

すり減らしてくだけだ……)

 

 

 

 

 

 

 

僕(もっと色んな人に

色んなことを伝えたい。

それには狭い世界で

くすぶってる場合じゃない)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゲイビデオを辞めよう……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

←続きます

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大島 薫(おおしまかおる)

大島 薫(おおしまかおる)
所属事務所:フリーランス
身長・体重:165cm・53kg
生年月日:1989年6月7日

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