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世間の皆さまと業界の方々へ【適正AV業界が抱える問題】とAV新法改善に向けて元AV女優である僕からの改善案についてご提案

 

こんにちは。大島薫です。

 

つい先ほど最近までの問題と、これからの議題をまとめたツイートをさせていただいたのですが、ツイートツリーだけでは流れてしまうのでブログに書こうかどうか迷ったんですけど、誤字脱字を見つけてしまったので結局こちらにも書き記すことにしました。それでは以下、ツイートと同様の内容です。

 

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【これまでのザックリ経緯】AV新法成立!→AV現場は契約書の見直しなど大混乱→現役AV女優さんたち立ち上がる→「適正AV業界はAV新法なんて要らないくらいクリーンです!」→世間「ホンマかあ?」→僕(そんなことないやろ…ま、とりま静観やな)→Colabo記者会見「そもそもAVは女性を虐めていて…」→

AV人権倫理機構が抗議文発表!→「我々は適正に運用してきました!→僕(第三者機関がこんな声明文出すかあ? せや…!)→僕「適正AV業界がクリーンなんて嘘っぱちです! AVは販売停止してくれないし、反社もいます! 証拠はコレです!」→人権倫「…」→僕「え…まさか考え無しでやったん?」←now!

そもそもこんな告発を始めたのは適正AV業界に潰れて欲しいわけでもなければ、僕のAVを消すのが真の目的でもないので(ワンチャン騒ぎで消えたらラッキーくらい)、以下にいまAV業界が抱える問題点と元AV女優である自分から提案できる改善案を、業界人にも世間の皆様にも見ていただきたく思います。

【議題】
「適正AV業界に則していないAV新法を改正してもらうにはどうすればいいか」
・理由
今回のAV新法の内容について、適正AV業界以外の個人AVなどの被害者の声なども拾われて成立している可能性があり、自主規制を設けている適正AV業界に合わない部分もあるので、議員などに改善案を聞いて欲しい。

ここから自分の改善案を述べる前に先ほどのザックリ経緯について、詳しく知りたい人は下記2つのブログ記事を見てもらうと参考になるかと思うのでURLを記載しておく。リンクが開けない場合はブラウザを更新して欲しい。
【参考URL①】http://www.diamondblog.jp/official/kaoru_oshima/2022/12/29/%e4%bb%8a%e5%9b%9e%e3%81%ae%e3%80%8c%e5%a4%a7%e5%b3%b6%e8%96%ab%e3%81%ae%ef%bd%81%ef%bd%96%e9%81%8e%e5%8e%bb%e4%bd%9c%e4%b8%8d%e5%89%8a%e9%99%a4%e5%95%8f%e9%a1%8c%e3%80%8d%e4%b8%80%e9%80%a3%e3%81%ae/
【参考URL】http://www.diamondblog.jp/official/kaoru_oshima/?p=2677

この2件の告発後、とある現役女優さんからこんなことを言われた。「でも、大島さんがブログで言ってたほど『誰かが仕組んだ』って言うには、あまりにも今回の件って杜撰じゃないですか?」その言葉でかなりハッと冷静にさせられた。たしかに言われてみればそうだ。また騒動の最中、色々な業界人から→

AV新法賛成・反対関わらず「このままではフェミニストにAV業界が潰されるからね…」という言葉を聞いた。そこでようやくなんらかの大きな陰謀があって動いているのではと踏んでいた僕の予想した「適正AV業界はクリーンです」運動の裏側が、どうやら業界人たちが各々業界想いの行動を取った結果、→

あんな意味不明な、新法改正に進展があるのかもよくわからない展開を見せていたのだとわかった。もちろん「フェミニストにAV業界は潰される!」という雰囲気を高めて、なんらかの得をしようとした者も確実にいたのはいたのだろうが、そこまで計画性のあるものではなかったのだ。

挙げ句の果てには業界団体らしい業界団体もない適正AV業界が、「AV業界が女性を虐めてるとか言われてますよ、どうします?!」と焦って抗議文を出したのが第三者機関であるAV人権倫理機構からという…そこが1番出しちゃダメだろ! という体たらくっぷり…逆に若干の愛おしさすら芽生えるレベルだ。

そして、僕にいま現在それを猛烈にツッコまれているわけだが、実際適正AV業界がこのままではみんな困るのだ。例えば、適正AV業界が適正に運営していないメーカーやプロダクションを1割か2割見逃していたとしよう。それでAV新法改正を迫って、仮に適正AV業界に都合の良い法律になったとする。

そんなことでは「適正AV」とその他の「違法AV」となにが違うのか? という話である。フェミニストにAV業界が潰される? いやいや、冷静になって欲しい。フェミニストにとっても適正AV業界は必要だ。だって、『業界』ですらなくなったら違法なものばかり溢れて、より悲惨な目に遭う女性が出る。

しかし、それには「適正AV業界が『適正に』運用されていること」が第一条件だ。法律を犯してないのは大前提のこと、世間に嘘をつかない透明性も担保されている必要がある。しかし、今回の僕の告発で後者は揺らいでしまった。ここからどう業界が世間に振る舞うかが重要だ。心して聞いて欲しい。

僕の提案はいたってシンプルだ。「業界から反社を追い出して、本番行為を禁止すればいい」もうこの時点で業界人の一部は「はあー? ムリムリ! 解散解散!」とツイートを閉じようとしているだろう。待て。聞け。「解散解散!」ではない。実際AV新法で困っているのだろう? ならば、話を聞け。

この「AV新法で現場が困っている」も実際は微妙なラインらしいことも聞いている。契約書が面倒になっただけでこのままで良いのでは? という空気も流れてきていると。しかし、実際仕事を失っている女優も出てきているのも事実で、有名女優以外はかなりの痛手を被っているはずだ。

新法改正せず、無名女優にとって適正AV業界は生き辛い世界のままでいるとなると、いまいる有名女優だけで業界を回していくことになる。しかし、そんなこと何十年も続けられるわけがない。新しい女優が入ってこず、売れないからとどんどんその世界を離れていく…そんな業界に未来はあるだろうか?

しかし、AV新法改正を議員の方々に進言できるほど、申し訳ないがあなた方は「クリーンな業界」とは言い難い。先日YouTubeで暴露した「AV男優協会解散事件」は2014年の出来事だが、この男優らが業界復帰できていない時点で2018年以降の適正AV業界はクリーンですも無理がある。

https://youtu.be/9YxZnb2KIXI

だからこその現役AV女優さんたちによる「適正AV業界はクリーンです」運動だったわけだが、どう考えても苦しい。議員だって馬鹿じゃない。「AV撮影時に本番してるんですか?」と聞かれれば、それは「売春」だし、「反社はいるんですか?」なんて言うまでもない。そんな人たちと付き合えるか。

では、目下課題の「業界から反社を追い出して、本番行為を禁止すればいい」という話。実際それができるかどうかだが、できなくはないだろう? やろうと思えば。芸能界にすら反社がいるなんて有名な話だが、ただでさえ後ろ指指されがちな業界だ。せめて一般企業基準の反社チェックは通るようにしたい。

第一「何を持って『反社』とするか」だ。一般企業の反社チェックは過去に逮捕者などがいると落ちてしまうが、業界側が明確に「反社会的勢力と繋がりがないことを『反社』とします」と世間に提示するなら、それで納得する人もいるだろう。とにかくネットでAV事務所の名前を検索して、→

反社会的勢力の名前が出てくるような現状ではお話にならない。また「本番行為の禁止」これにも拒絶反応を示す業界人はいるだろう。しかし、もう仕方ない。そもそもやっちゃダメなことやってたのが、本来の「やっちゃダメ」に戻るだけだ。「そんなのみんな本番してる『違法AV』見るに決まってる」てか?

そもそもモザイクあるんだから、演技力ある女優と男優、プロの監督が撮りゃ「本番」なんかなくとも素人作品なんかにゃ負けねーよ。お前らそれやんなきゃおもしれーもん作れる自信がないから「本番」やめられねーんだろ。適正AV業界はプロ集団の集まりなはずです。なら、プロの仕事を見せてください。

それに最近も無修正の流出があったような、いまのAVメーカーのガバガバセキュリティではやはり本番はしないほうがいい。無修正映像から売春の動かぬ証拠を指摘されて、また業界が非難され続けてはいつまで経っても「後ろ暗い業界」から抜け出せない。誰も出演者が泣くところなんて見たくはないだろう。

そもそもがこういった違法アップロードや、無修正流出にもメーカーは真摯に対応して欲しいが、システム構築には時間と金がかかる。ある程度は仕方ない。だから、せめてもの「本番行為の禁止」。そして、その後に迅速にメーカーのセキュリティ強化と、プライバシーポリシーの徹底は見直してもらいたい。

しかし、実際これらを頑張ってやったらたしかにいくらかの損失は必須だろう。ビジネスにおいて、損なことを人はやらない。これは当たり前のことだ。だから、適正AV業界にこれらをやるビジネス的メリットも、これから同時に提示しようと思う。それを見てから僕の提案を真面目に考えて欲しい。

【適正AV業界をクリーンにするビジネス的メリット①FANZA一強支配を打破できる】長らく適正AV業界はFANZA以外の有効な販路開拓ができず、悩まされてきた。FANZAといえば、DMMから切り離されアダルトDVDなどの配信・通信販売を専門に行っている会社だが、僕がいた2015年代からAV業界では長らく→

「FANZA(元DMM)の手数料問題」がよく話題に上がっていた。メーカーがFANZAにAVを掲載して、サイトでAVが売れてもFANZAが手数料を6〜7割持っていくのだ。そんなの割りに合わないから載せないほうがいい? 一般の方ならそう思うだろう。だが、メーカー側からするとそうはいかないのだ。

なぜなら「FANZAに6〜7割の手数料を取られたとしても、FANZAに載せなきゃAVが売れないから」だ。この状況を打破するため、メーカーによっては自らサブスクサイトを始めたりしたところも出たが、なにをやってもダメ。勝ち目が全く見当たらない。上手くいってるのはプレステージさんくらいだと聞く。

そこで「適正AV業界をクリーンにするビジネス的メリット」が出てくる。いま正直なところ、いわゆる「AV強要問題」のマークス事件以降適正AV業界は「性行為」を労働とみなすこと自体について違法と指摘されており、本番行為についても回答を避け続けてきた。全ていまのやり方を変えないためだ。

しかし、その辺りの違法行為を直し、世間に真に「うちの業界に反社はいません、本番はしていません」とアピールできれば、「業界」として認められ、公正取引委員会からFANZAの6〜7割の手数料に独占禁止法の是正勧告が来る可能性がある。世間があなたたちのクリーン化を後押ししてくれるだろう。

そもそも警察機関からは業界がどういう見られ方をしているかといえば、僕が2018年にニコニコ超会議でAV監督の二村ヒトシさん、元AV男優の加藤鷹さんらと行ったトークイベントで、当時SODの顧問をやられていた(いまも?)二村さんからハッキリと「今年4月警察から全メーカーにお達しがあって、→

もうAVに新しい女の子をデビューさせるなと言われた」とおっしゃられている。つまりは、国からはそれくらい厳しい目を向けられている業界なのだ。となれば、業界側が取るべき行動は「嘘や誤魔化しのクリーンアピール」ではないことは自明の理であろう。もはや業界存続にはこれしかないのである。

https://live.nicovideo.jp/watch/lv312287718?ref=sharetw_large

【適正AV業界をクリーンにするビジネス的メリット②なによりこのままでは業界がジリ貧であること】もう正直だいぶ前から、ほとんどの業界人は気付いているはずだ。「このままのやり方を続けていては、いつか適正AV業界は滅んでしまう」と。年々市場規模は縮小、AVが売れない売れないと嘆きながら→

AV以外のことを始めてみる企業も現れるが、結局AV屋はAV屋。AVを売ること以外はからっきしなところがほとんどだ。それはそれでいい。いっそ原点に立ち返って「面白いものを作ってガンガン売る」それではダメなのか? あなたたちが本気でやれば、本当はAVはもっと売れるはずなのだ。

特にこれは大手メーカーに言いたい。大企業が自由に動き辛いのはわかる。しかし、小さなメーカーはすでに販売戦略を見直したり、「面白い作品作り」という本来のAVメーカーのあるべき姿で経営を見直している。いまむしろ業界でお金がないのは、大手メーカーのほうではないのではないだろうか?

だからこそ過去に売れたオムニバス作品も手放せないし、過去に売れた超有名女優の作品なんか意地でも消したくない。そうだろう? しかし、それはまさにいまあるもの、既得権益にすがる行為であり、業界の新陳代謝にもなにもならない。新しいものを生み出さない考え方だ。新しい女優、新しい作品。

そういうものを大手を振って生み出せる業界にする。そのために僕は「適正AV業界のクリーン化」を新法改正のみならず、ビジネス的メリットもある提案として進言申し上げる。業界の方々には、ぜひ真面目にご検討いただきたい。僕からは以上だ。

 

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PROFILE

大島 薫(おおしまかおる)

大島 薫(おおしまかおる)
所属事務所:フリーランス
身長・体重:165cm・53kg
生年月日:1989年6月7日

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