はじめてゲイビデオに出演したときの話7
→はじめてゲイビデオに出演したときの話6
攻め役の男性が到着し、
ふと自分の状況に現実感が戻ってきました。
田中「こちら今日のタチ役のモデルのリュウジくん」
監督が入ってきた男の子を指して
ボクに紹介します。
田中「リュウジくん、こちらアキラくん」
リュウジくんにボクを紹介します。
攻め側も男優ではなく、モデルと紹介するところが
攻め役も受け役も見られる側の立場である
ゲイビデオの現場という感じがしました。
リュウジ「はじめまして」
ボク「は、はじめまして……」
リュウジくんは見た目は少しイカツめでしたが、
笑顔で挨拶をしてくれたところを見ると、
わりと好青年な感じがしました。
田中「じゃあ、リュウジくんシャワー浴びてきて。
俺はアキラくんのジャケット撮影しとくから」
リュウジ「はい」
田中「じゃあ、アキラくん
ここせっかくプールあるから、
プール際で撮影しようか」
ボク「は、はい……」
ここに来て初めての写真撮影です。
田中「じゃあ、そこ座って。
この後撮影あるから濡らさないようにね」
田中「うんうん、いい感じだね。
撮影はこれくらいでいいよ」
ボク「あ、ありがとうございました」
※一般のAV業界ではジャケット写真の撮影に
二時間くらいは平気で費やすものですが
ゲイビデオの場合は概ね30分程度で終わります。
部屋に戻ると、
シャワーを終えたリュウジくんがいました。
リュウジ「お疲れ様でーす」
ボク「あ、お、お疲れ様です……」
田中「じゃ、次アキラくんが
シャワーね。終わったらまた衣装に戻って」
ボク「は、はい……」
リュウジ「いってらっしゃい」ニッコリ
ボク(エロビデオの現場に似つかわしくないさわやかさ……)
そんなことを思いながら
バスルームへ行きました。
ボク(しかし、本当撮影って
何度も着たり、脱いだり大変だなぁ……)
シャワーを終えると、監督が戻ってきた木村さんと
ライトなどのセッティングを始めています。
田中「お疲れー。まだちょっと時間あるから
リュウジくんと休憩してなよ」
ボク「はい」
リュウジくんはソファーで携帯を見ていました。
横に座ります。
ボク(お、落ち着かない……)
リュウジ「撮影は何回かやったの?」
ボク「んがぁ! い、いえ……」
突然話しかけられて、変な声が出ました。
リュウジ「あははw じゃあ、今日が初めて?」
田中「その子大阪から来てるんだよー」
ベッドのほうから監督が声をかけます。
リュウジ「大阪?! また遠いところから来たね」
ボク「あ、ええ、まあ、はい……」
リュウジ「ゲイ?」
ボク「ええっとぉ……」
どう答えようかなと思いました。
ボク(経験はあるけど、正直男性にはそんな興味なくって
(※当時)、でも、この人がゲイだったらノンケって言うと
気悪くするかもな……)←謎の気遣い
ボク「あ、えっと、バイです……」
リュウジ「そうなんだ。俺ノンケだからさ」
ボク「あ、そうなんですかぁ(ノンケだったのか)」
リュウジ「だから、今日は
女装が似合う子が相手でよかったよ」ニッコリ
ボク「あ、い、いえ……///
(こ、こんな男丸出しの女装なのに///)」
田中「よし、こんなもんかな。
おーい! 2人ともー、そろそろ撮影始めるよー」
リュウジ「はい」
ボク「は、はい……!」
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