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ふたたびゲイビデオに呼ばれた話2

→ふたたびゲイビデオに呼ばれた話

 

 

 

 

 

突然渡された

分厚い台本に戸惑います。

 

 

 

 

 

田中「今回は大人数の撮影で1本通しての

ストーリーが決まってるんだけど、今回

アキラくんにはメインをやってもらいたいんだ」

 

 

 

 

 

 

 

メイン?!

 

 

 

 

 

 

 

ボク「あ、あの、メインって、主役ってことですか?」

 

 

 

 

 

 

田中「うん、そうだね」

 

 

 

 

 

 

ボク「ボ、ボク、演技とかやったことないんですけど」

 

 

 

 

 

田中「あはは、前のときも言ったけど、映画やドラマじゃないからね(笑)

それにセリフにつまずくところは、カット割るから安心して」

 

 

 

 

 

安心できない

 

 

 

 

ボク(と、とりあえず、ストーリーだけでも

把握しとかなきゃ……)

 

 

 

 

ページをめくります。

 

 

 

 

 

 

ストーリー

 

 

一人息子のアキラは、両親の度重なる夫婦喧嘩に

腹を立て、衝動的に両親を殺害してしまう。

 

 

 

警察に捕まり、少年院に収容されることとなったアキラ。

 

 

 

院内で密かに行われていた少年たちへの

性的虐待を身をもって知ることとなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

ストーリーが重い

 

 

 

 

 

 

 

ボク(てか、これってめっちゃ演技力ないと

いけない内容なんじゃ……)

 

 

 

 

 

田中「それで、今日は順番前後しちゃうけど

刑務所前に行って、手錠で連行されるシーンだけ

先に撮っちゃうつもりなんだ」

 

 

 

 

 

 

マジの刑務所に行くのかよ

 

 

 

 

 

※もちろんゲリラです。

 

 

 

 

 

しばらくして、車は都内某所の刑務所(読んでる人にバレるか?)

の前に到着しました。

 

 

 

 

 

田中「じゃあ、アキラくん、これ手錠ね」カシャリ

 

 

 

 

 

そこまでするのかー……

 

 

 

 

 

木村「あ、田中さん、手錠に縄通して

引っ張ったほうがぽいんじゃないッスか?」

 

 

 

 

 

田中「お、いいね。ホントは布とかかぶせるんだろうけど

手錠はあえて見せて行く感じで撮ろう」

 

 

 

 

 

 

ノリノリッスね……

 

 

 

 

 

 

IMG_2740

 

 

 

 

 

 

ボク(撮影とはいえ、まさかこの年で

手錠かけられることになろうとは……)

 

 

 

 

 

 

田中「オッケー♪ じゃあ、明日

両親殺害シーン撮るから」

 

 

 

 

そんなノリノリで言うことか

 

 

 

 

 

ボク「は、はい、お疲れ様です」

 

 

 

 

 

~翌日~

 

 

 

 

 

木村「じゃあ、アタシが悪いっていうの?!」

 

 

 

 

 

矢代「おめえがちゃんと見てないから、アキラが

あんな風に育ったんじゃねぇか!!!」

 

 

 

 

 

 

扉の向こうで矢代さんと木村さんの怒号が聞こえてきます。

 

 

 

 

 

 

田中「ほーい、カット。2人ともオッケーだよー」

 

 

 

 

木村「ちゃんと声撮れてましたー?」

 

 

 

矢代「あー、喉イテー」

 

 

 

夫婦役(声だけ)を終えた2人が

扉から顔を出します。

 

 

 

ここは都内某所の事務所が抱えている

マンションの一室です。

 

 

 

 

 

ボク「お2人ともすごいですね……」

 

 

 

 

田中「まあ、もう何回もこういう演技させられてるからね」

 

 

 

※こういう撮影の脇役は、わざわざエキストラを用意したりせず

社内の監督やADを使って撮影することがほとんどです。

ですので、ゲイビデオの社員さんたちは基本的に

演技力が鍛えられてきます。

 

 

 

 

 

田中「じゃあ、次はアキラくんの番だよ」

 

 

 

 

ボク「は、はい……」

 

 

 

 

田中「そんじゃ、木村、矢代くんもう1回

同じセリフちょうだーい」

 

 

 

 

扉の向こうから2人の声が聞こえてきます。

 

 

 

 

ボク「……チッ、うっるせぇーなぁ……」

 

 

 

 

木村「なによ!」

 

 

 

 

矢代「なんだよ?!」

 

 

 

 

 

ボク「……あ”あ”ぁ”ぁ”ぁ”あ”!!!!」

 

 

 

 

怒声を挙げながらボクが立ち上がり、隣の部屋に向かいます。

 

 

 

 

 

木村「アキラ?!」

 

 

 

矢代「アキラやめろっ!!」

 

 

 

 

 

 

田中「ほい、カット」

 

 

 

 

矢代「なかなかいい演技だったね」

 

 

 

 

木村「はじめてとは思えませんでしたね」

 

 

 

 

 

ボク「え、そうですか。えへへ……」

 

 

 

 

 

田中「よーし、オッケー。じゃあ、ここはもう

撮れたから、スタジオ向かおうか」

 

 

 

 

 

現在朝7時ごろ。

 

 

 

これから刑務所風のスタジオに移動して

本編を撮るようです。

 

 

 

 

矢代さんと木村さんも

ボクらと一緒に車に乗り込みます。

 

 

 

 

 

ボク「あれ? 今回は矢代さんも

監督するんですか?」

 

 

 

 

 

矢代「こういうスタジオ借りての大規模な撮影は

追加で撮影が出ないように1日で撮り終えなきゃ

いけないからね」

 

 

 

 

 

矢代「1階で撮影している間に、2階で別の

シーンを撮ったりして、できるだけ時間を短縮できるように

監督全員が駆り出されるんだよ」

 

 

 

 

田中「他のモデルさんたちは

もうスタジオ到着してるみたいだから、

着いたら即撮影できるようにしなきゃね~」

 

 

 

 

ボク「今日何人くらい共演者がいるんですか?」

 

 

 

 

 

田中「んー、ざっと20人くらい?」

 

 

 

 

 

20人?!

 

 

 

 

※このような大規模な撮影は普通

ゲイビデオ会社で行われることはありません。

 

マジでこの会社が特殊なだけです。

 

通常ゲイビデオはAVよりも経費が限られているので

普通はそれだけのギャラやコストのかかる撮影は

組めるはずがないのですが……。

 

 

 

 

しばらくすると、車は都内にある

刑務所風スタジオに到着しました。

 

 

 

 

田中「じゃ、俺たちは荷物とか下ろしてるから

アキラくんは先にモデルさんたちのいる

控え室に向かってなよ」

 

 

 

 

ボク「は、はーい」

 

 

 

 

言われるまま、伝えられた二階の部屋を

目指してスタジオ内を歩きます。

 

 

 

 

 

ボク(撮影スタジオって初めて見るな)

 

 

 

 

 

ボク(うわ、すご、鉄格子とかホントに

刑務所っぽく作ってある)

 

 

 

 

ボク(トイレも個室の壁取って

刑務所感を出してるんだ)

 

 

 

 

 

※ちなみにこういった撮影スタジオを使用しての

AVやゲイビデオの撮影は、いままでと違い、

ゲリラではありません。ちゃんと許可を取って行っています。

 

ですから、これはAV業界でも同じですが、

エロい撮影に使えるスタジオというのは限られていて、

何度か撮影を行っていると、AVを観たときに

「あ、ここ〇〇スタジオだ」とわかるようになります。

 

 

 

 

扉の前に着きました。

 

 

 

 

中から男の子たちの談笑する声が漏れてきます。

 

 

 

 

ボク(うぅ……緊張するなぁ……。話やすい人たちだといいな)

 

 

 

 

扉を開けます。

 

 

 

 

 

 

ガラガラガラ

 

 

 

 

 

 

 

IMG_2742

 

 

 

 

 

 

 

ボク「リュウジ君、ヒカル君、ツバサ君!!」

 

 

 

 

 

←続きます

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大島 薫(おおしまかおる)

大島 薫(おおしまかおる)
所属事務所:フリーランス
身長・体重:165cm・53kg
生年月日:1989年6月7日

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