[gtranslate]

「適正AV業界はクリーンです」運動への抗議に関連した2月23日のツイートと3月6日のツイートをまとめました

 

 

中山美里率いるsienteによる「適正AV業界はクリーンです」運動に対し、抗議の意を唱える意図でツイートした2つのツイートをまとめました。

 

まずは2月23日から。

image0 (20)

 

以下、列記

 

___________________________

 

AV新法に関連して、例えば僕やAV被害者の声を取り上げた団体が訴えると、「AV被害者なんていない! 政治家はやりたくてやってるAV女優さんたちを虐めるな!」って意見が尽きない上に、かなり無理筋な「適正AV業界はクリーンです♪」までいまだに信じている人がいるのって、かなり言い方悪いんだけど→

 

この件に注目している多くは一般人というよりかは、AV女優が大好きなAVファンで、そういった人たちにとっては「適正AV業界はクリーンです」って、「いままで通り、AV女優さんでシコシコ気持ち良くオナニーするのに都合が良い世界観」なんだよね。ホント言い方悪いけど。だって自分たちが→

 

オカズにしてる女性が搾取と支配構造の元に成立して暮らしているんだとしたら、これから気持ちよくオナニーなんかできないじゃん? えーと、この言い方自体は現役のAV女優さんも気を悪くすると思うだろうけど、まあ、聞いてよ。例えば、AV業界では撮影の際に基本タブーとされるセリフがあります。→

 

それは「痛い」です。まあ、それ系の撮影なら良いけど(もういまは自主規制でリアル路線レ○プ物とか撮れなくなったから、どちらにしろダメだけど)、基本どの監督も「痛いはエロくないからNGで」と女優に指示します。だけど、撮影は基本流れで撮るもので、ろくすっぽ前戯もしてない状態で→

 

挿れたりしたら、まあ、痛いですし、普通に濡れていても途中で乾いてきたり、撮影が長引いて摩擦で辛くなってきたり、苦痛になる原因は様々です。それでも「痛い」は厳禁。ちなみに、AV業界では業界用語で「鉄マン」という言葉があります。なんの意味かといえば、そのまま「鉄のマ○コ」のこと。→

 

鉄マンはAV女優の才能と呼ばれます。その名の通り、どんな激しいプレイにも耐えられる痛みに強い体質だからです。現場での用語の使い方としては、 監督「次挿入シーンだけど、痛みに敏感なほう?」 女優「大丈夫です。私、鉄マンなんで!」 みたいな感じです。しかし、もちろんですが、そんな女優ばかりではありません。鉄マンではない女優は痛みにどう対応するかというと…ひたすら耐えるのです。もちろん本当に辛ければ撮影を中断して、ローションを足したり、体位を変えたりしますが、「あと数分、あと数秒耐えたら終わりだ…!」という気持ちで演技を続けます。もちろん→

 

苦しそうな顔をしていてはそれこそ見ている人がヌケないので、内心とは裏腹に「ああんっ! 気持ちいいっ! もっとぉ!」とオーバーに喘ぎ声をあげるのも忘れません。なぜAV女優が、AV”女優”なのかよくわかりますね。銀幕スターが極寒の撮影現場でも常夏の演技ができるように、彼女たちもまた→

 

激痛を堪えて、快楽の表情を浮かべることができるんです。僕はAV女優さんたちを本当にリスペクトしています。僕がいま連載をしているAV現役時代の話に、上原亜衣さんと共演したときのことが書いてあります。よくネットなんかでAV女優をくさして『AV女優如きが」などと言う→

ゲイビデオモデルからAV女優になった話23

 

 

表現を使う人がいます。『女優如き』それで言うならば、僕はAV女優こそ真の女優ではないかと思うことすらあります。なぜならば、AV女優さんたちは一般の女優さんのように「舞台を降りれば演技が終わる」ということがないからです。例えば、この上原亜衣さんとの撮影、当時のAV業界は、まあ、→

 

演出過多でして、上原亜衣さんは毎シーン潮吹きを求められ、そのため撮影中いつも片手には塩水の入ったペットボトル。潮吹きって女優さんの体力超奪われるのに、その日は撮影もテッペン超えまで続いて…それなのに業界新人の僕に上原亜衣さんは疲れた様子もなく、ずっと終始→

 

にこやかに接してくれました。あとから聞いたんですが、上原亜衣さんその日撮影2日連続の3日目で体調朝から最悪だったそうです。でも、おそらく新人の僕を気遣ってくれたんでしょうね。そんな様子微塵も感じることなく、撮影は終了しました。カメラが回っていない間も、女優は女優。これは→

 

多くのプロ意識の高いAV女優さんがそうです。さっきあげたように、AV現場本当に色んなことがあります。辛くて何度も辞めたいって言おうかと思った撮影も、その後の雑誌のインタビューでは「ゲロ吐きながら撮影しました!」なんて言うわけにはいかないんです。だって、そんなこと言ったら、→

 

AVファンは萎えちゃうのわかってるから。だから、「思わず撮影忘れて感じちゃいました♡」って言います。だって、女優だからね。夢は壊しちゃいけないんです。だからかなあ。引退したりすると、つい本音が出ちゃう。故・紅音ほたるさんが「潮吹きは痛いだけ」と言ったのも→

リンク:「潮吹きはヤラセ」紅音ほたるがAVのウソを暴露!!

 

AV引退後でしたね。こういうのってAVファンからすると「夢見させ続けろよ!」…なんですかね? でもね、自分もAV引退組でいま30を超えて、ともすれば親になってもおかしくない年齢になってちょっとわかることがあるんです。夢を与えた人間に、現実を教える責任はないのかな? って。

 

いまはネットもあって、違法ダウンロードも横行して、きっと知識もない若い人たちが簡単に刺激的な映像にアクセスできるでしょ? で、きっとそれでなにかを得られる人はいると思うんです。例えば、僕の場合は僕に憧れて「大島薫さんのように男の娘AV女優になろうと思いました!」って後輩がいます。→

 

それはある種の目標や自分の解放になったと思うんです。もちろん、単純にイチ消費者の夢にも。でも、それと同時に「デジタルタトゥーの恐ろしさ」や「セカンドライフの難しさ」は伝えていかないといけない。それはイチ大人として、夢と現実を提示して取捨選択できるようにしてあげたいんですね。→

 

でも、なぜか当のAVをよく観てるはずのAVファンほどAVのリアルを見ようとしない。まあ、そうですよね。そこに気付いちゃったら、自分たちが女体を消費していることになってしまう。いや、そんな複雑な話でもなく、単純に「ヌくときにそんな小難しいこと考えたくない」それが本音でしょう? だけど→

 

AV業界よく言われることですが、AV女優一万人と言われる世界です。AV男優は70人(いまもうちょっと減ってるかな?)くらいで、単純に労働者問題としてそれだけの人間の人権がいま軽視されている業界があります。現役の子たちは先ほどから言っている通り、夢を与えるのがお仕事である以上、

 

多くは語れません。だから、少しでも彼女たちの労働者環境が良くなって欲しいと願う、本当のAVファンであるなら、一度真剣にAV新法問題を考えてみてください。僕はいま適正AV業界が消せなかった過去のAV作品を、AV新法の差し止め請求で消せるかの社会実験を実行中です。僕はAV新法賛成派や、→

 

反対派どちらでもありませんが、1番はAV女優第一主義派です。AV新法がAV女優にとって有意義なら賛成だし、不利益なら反対です。途中結果は近日中に発表しますので、どうかまともな議論を望みます。

 

___________________________

 

続いて、3月6日。

 

image1 (5)

 

以下、列記。

 

___________________________

 
 
AV女優の多くが「AV発売イベントのギャラは無料」と言われていることを知っているだろうか? 「リリースイベントはギャラと込みなんです」だとか、「AV業界も大変なんで協力してください」とか色々言われるが、メーカーとプロダクションにはキッチリお金が出ていて、ちゃんとした事務所からは→
イベントのお金の流れ

AV発売イベントであっても、少ないながらもギャラが出ている。「それはその事務所の温情で特別に支払っているのでは」とでも? いやいや、しっかりイベントで金銭のやりとりが行われている証拠だ。大体の流れは上の図を見てもらうといい。基本的に新作AVが発売されると、→

イベントを行いたいセル店からメーカーに依頼が入る。その際の依頼料を仮に10万とすると、そこからメーカーを通してプロダクションに半額の5万でイベント要請をし、通常なら女優と事務所で2.5ずつギャラを折半するのだが、悪い事務所はここを握り潰してなかったことにするというわけだ。→

AV発売イベントはファンの人と触れ合える場、応援してくれる人たちの声が届く場とはいえ、1日中やればそれなりに疲弊もする。人気の女優さんともなると、1日で100人のファンを前に笑顔で握手や撮影会に応じなければいけないこともある。そのギャラが出ない、出ても1~2万あるかないかだ。→

さて、では、どうしてギャラも出ない仕事を彼女らは受けるのか? だが、これもひとえに「AV業界のため」だ。彼女らは常々業界からこう言われている「いまはAVが売れなくて大変なんですよ」「○○さんはイベントやってもらえるだけ人気があるって証拠で、ありがたいんです」そんな言葉だ。→

たしかに年々DVDの売上は下がり、規制は厳しくなっていき、AVは売れない時代になっていっているだろう。僕がいた2014-2015年ごろから、このようなイベントとAV発売を抱き合わせた、いわゆる「AKB商法」的なやり方でしかAVが売れないと言われて久しい。それだって、いまは→

コロナで集客が厳しくもなっていることだろう。だから、彼女らは必死になってSNSで、イベント会場で呼びかける「AVを買ってください!」「私たちの居場所を奪わないでください!」全ては適正AV業界存続のため。ギャラのためではない。時にはファン対応に疲れ、楽屋でグッタリすることもあるだろう。→

すると、マネージャーやスタッフがやってきてこう励ますのだ。「あとちょっとなんでがんばりましょう」「ファンの皆さんが喜んでくれて嬉しいですよね!」そんな彼らの笑顔の裏で、多くの女優たちには知らされていない金がしっかりチャリンチャリン音を立てて積み上がっていると知ったら、→

彼女らはどう思うだろうか。もし、このようなお金の流れがあるにも関わらず、「発売イベントはギャラ出ないのが当たり前ですよ」としか聞かされていない女優さんがいまこれを見ていたとしたら、上記の図は覚えておいていただきたい。これを知った上で、無料でイベントの依頼を受けるのと、知らないで→

出演し続けるのとでは、あなたの労働者意識も変わるはずだろうから。さて、では、次にAV発売イベントについて、もう一人の犠牲者であるAVファンについてだが、――犠牲者という言い方は過剰だろうか? いいや、搾取されるという意味では、イベントにおいてはファンも同じである。昨今の→

「AKB商法」では、当然ながらAV1枚を買わせるに留まることなく、1人のファンからできるだけ多くのAVを買わせるようAV発売イベントの構成が練られている。1枚買えば握手、2枚買えば腕組み、3枚買えばハグ……など特典は各社アイディアを練って考えられている。AV1枚の単価は約3000円ほどだが→

3枚買えば9000円、多いところだと5枚特典なんてところもある。5枚買えば15000円だ。15000円あれば風俗にでもなんでも行けるのに、ただただ女優さんたちに会って話しがしたい、握手がしたい、写真が撮りたいという想いから彼らはイベントに通う。だって、女優さんたちが必死で→

「イベントに来てくださーい!」「AV業界が大変なんですー!」と訴えているんだから、そりゃあファンたちは応援もする。それがいくらか彼女らの支えになるならと思って。だけど、上の図を見てもらえばわかる通り、1番儲かるのはどこか? メーカーとプロダクションだ。あなたたちが一番→

心配しているAV女優さんが、一番必死でがんばって一番稼げなくて一番しんどい想いをしている。だからといって、「イベントは嫌々やっているの?」とか「全部お金のためなの?」とか当のAV女優さんたちに聞くのはやめてあげて欲しい。それは当然人それぞれだし、どれだけ→

夢や誇りをもって仕事をしていようとも、労働と対価がゼロでいい理由にはならないし、物事には限度がある。それこそやりがい搾取だ。そして、真のAVファンであるならば、責めるべきはAV女優ではなく、この構造を利用し私腹を肥やすAVメーカーとAVプロダクションのほうであろう。以前にも書いたことだが、→

AV現場の「痛い」という台詞と同じで、現役AV女優の多くは真実をそのままには語れない。先ほど書いた通り、全てがAV女優から搾取するメーカーや事務所でもないだろう。でも、業界には確実にそれらが存在し、AV人権倫理機構はそれら悪徳メーカー、悪徳プロダクションを追い出す力がない。→

では、どうすればいいか? メーカーもプロダクションもやられて一番困る行動とはなにか? 労働者と顧客に反乱を起こされ、そっぽ向かれることである。あなたたちがこの搾取構造に気付きながら、いままで通り例えばAV販売停止申請書などを守らないメーカーなどからAVを買い続けたりすると、→

それはつまり、女優への搾取構造への加担になりかねない。僕は以前この告発騒動の最中、「『セックスワーカーは全部性的搾取』みたいな意見は嫌いだ」と宣言したことがある。しかし、騒動に対する当のAVファンの反応を見ると、僕自身がそれを認めざるを得なくなりそうでほとほと困り切っている。→

何度も言うが、現役の女優の立場からは真実を多くは語れないし、業界に盾突けない。そんな中、業界の搾取構造を知りながら中山美里率いる某団体等の「適正AV業界はクリーンです」を、AV女優さんたちに日ごろお世話になっているユーザーであるあなたたちが鵜呑みにしていては、→

セックスワーカーを働かせる業界側も搾取側、セックスワーカーを利用する側も搾取側となり、「セックスワーカー自体が性搾取」という論調をあなたたち自身が強化しかねない。そうでないというならば、あなたたち自身が嫌なものから目を背けてはいけないのだ。それでは最後に→
搾取構図

適正AVメーカー内で僕のAV販売停止申請書に応じなかったメーカーをここに列記しておこう。
・KMP
・HANZ
・グローリークエスト
・ハマジム
・レアルワークス
・レイディックス

逆に適正AVメーカー内で、AV販売停止申請書にすぐに応じたメーカーはこちらだ。
・ダスッ!
・プレステージ
・ピーターズ
・ROCKET(SOFT ON DEMAND)
・U&K
・GARCON(SOFT ON DEMAND)
・ムーディーズ(WILL)
AV販売停止申請書リスト1AV販売停止申請書リスト2

AV女優の方々にはAV販売停止申請書の運用具合について、これらのメーカーの出演に参考にしていただきたい。特にレイディックス社長は当時AV販売停止申請書を無視しながら、このようなリプを送ってきたので、「今後はAV販売停止申請書に必ず応じると声明を出せ」と迫ったらブロックして逃亡した。→
FpQSvE4aAAAZ3Mximage0 (11)

今後も同様のことを繰り替えすことが多いに考えられる。ご出演は多分に検討されることをお勧めする。それでは本日の話は以上だ。

 

___________________________

 

 

 

 

コメント (0件)

現在、この記事へのトラックバックは受け付けていません。

コメントする

Diamondo Blog イチオシ芸能ニュースもっと見る

ブログアクセスランキング上位100位を見る

ピックアップブロガーもっと見る


インタビュー特集もっと見る

 

PROFILE

大島 薫(おおしまかおる)

大島 薫(おおしまかおる)
所属事務所:フリーランス
身長・体重:165cm・53kg
生年月日:1989年6月7日

プロフィール詳細 »

読者になる

このブログの更新情報が届きます。

CALENDAR

2023年3月
« 2月   4月 »
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

QR-CODE

ブログモバイル版

大島 薫|おおしまかおる(タレント)オフィシャルブログ

RECENT ENTRY最近の記事はこちら