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職人さん。

また、歯医者さんのお世話になってます。

行きつけの歯医者さんって実は無くて、
だいたい3年にいっぺん位で変えてしまう。

見た目の印象が汚くなく、衛生であって、痛みを感じたり、
歯が原因で口臭やら何やらで人様に不快な思いをさせず、
自身の健康を害する危険が無ければOK、
という基準が自分の中であるからなのか、
何となく疎遠になる時期もあったりしてしまう。

第一、あんな細くて尖った器具で
「歯石取りますねー」
と、歯と歯茎の間の微妙な所をガリガリやられて
大流血大会になるのが、毎度の事ながら本当に怖い。

「ゆすいで下さーい」
紙コップに自動的に注がれる水色の水で口をゆすいで吐き出すと、
血が混じって褐色になった水が洗面器の中を流れて行く。
じんわり広がる生臭ーい味。
うぎゃー!

それでなくても歯石を取ってる間中ワタシは、
「あっ、ごめんなさい!」
歯科衛生士さんの手元が狂って勢い余って
歯茎を割いてしまって血まみれ……なんて、
勝手にホラーを想像しながら体を硬直させてる訳なのだから。

そんな事態に遭遇した経験は一度も無いけどさ。
いくつになっても歯医者さんは苦手。
行かなきゃいけない、という心理が働くから行く所なのだ。

でも、今回の歯医者さんは面白かった。

片方の奥の歯茎が炎症を起こしてしまった。
虫歯の治療済みの箇所だから、きっと歯槽膿漏だ!
普段の歯磨きでは行き届かない所を綺麗にしてもらわなくちゃ
……と思って向かった。

まずは、歯石を取る歯科衛生士のお姉さんの美しさに見入ってしまった。

余談だけど、ワタシが過去通って来た医院の歯科衛生士さんは
美人さんが多かった気がする。

美人さんが歯科衛生士を目指すのか、
健康的配慮や美的感覚を所持している事も求められそうな
「歯科」という業務に携わるから美人さんなのかはわからない。
よって、綺麗なお姉さん好きのワタシとしては
ちょっと引っ掻かれてしまって流血した位で
文句を言ったことはないです。
「あい、らいりょぶれす!」(はい、大丈夫です!)
とつい言ってしまう。おっさんか、ワタシは(笑)

話を戻すと、このお姉さんはべっぴんな上に腕が良く、
何より人物が面白いのだ。

通常、どうしても「業務」を認識させられてしまうというか、
わかりやすく言うと、
お仕事でやってるのねーって感じがしてしまうのだけど、
このお姉さん、涼しげな眼差しと相反して、超歯オタク。

歯石を取りながら、
今回悪くなってしまった歯茎の事やら、歯石の付き具合やら
ぶつぶつつぶやく、一人ツイッター。
痛くないし、取り終わった後の歯石をワタシに見せてドヤ顔するしっ。
歯磨きの方法についてうるさいし。
熱心そのもので、歯と歯茎への愛が伝わってくる。

通い始めて3回目の今日。
「噛み合わせの事で、よその医院で何か言われた事ありませんか?」
と聞かれた。
まだ原因を突き止めてないのだけど、
どこの歯医者さんに行っても噛む力が強いと言われる。
歯ぎしりがひどいということは無い。
良く咀嚼するようには心掛けてるとはいえ、
それは回数の話であってギシギシ噛み締めている訳でもない。
ただ、噛む力が強い、という結論で何となくうやむやになってしまう。

案の定、そのお姉さんからも、
「噛む力が強くて歯がすり減ってしまっているので、就寝中に着用出来るマウスピースを作った方がいいかもしれません」
と言われた。
今日は診察がなくて会わなかった医師の指示かもしれない。

「あ、はい。お願いしますー」
と答えると、お姉さんは眉間にしわを寄せて思案した挙げ句、
重たそうに口を開いた。
「……もし、根本的に治したいというのであれば……」

え?何々?治療費が莫大に掛かるとか??
どこどことどれどれをこうしてああして、うん百万くらいですねー、
と言われてもっ、それは急にはちょっと厳しいです!
って一瞬身構えたら、
何やらメモを書いて渡してくれた。

メモには違う歯医者さんの名前と最寄り駅が。

「ここに行け、とかそういう話ではないんですけど、他院を勧めるのはいけない事なので内緒に……実は私は歯列矯正を繰り返しているんです。ちゃんとした噛み合わせを真剣に考えてくれる所……ここでは無理なので……そこで見てもらってどういう原因があるのか、聞いてみるだけでもいいと思うので……年も近いので何となく……」

通常なら、自分の勤めてる医院では無理なんて、
ましてや、審美も兼ねてますって
大々的に看板下げてる医院だもの、絶対言わない。
医師も同じ意見を持ってくれてればいいのだけど、
それではお客、いやいや患者が通ってくれなくなるでしょ。
でも、お姉さんは噛み合わせに悩める一人の人として接してくれた。

とっても勇気のいる発言だと思ったと同時に、
ワタシの事を第一に考えてくれてありがとうと思った。

歯列矯正をし終わった、
もしくは現在している身内や友達はいくらでもいるけれど、
そんなに何度もし直している人には初めて会った。
サグラダ・ファミリアかっ?!
模範的な美しい歯並びと正しい歯の向きや噛み合わせ、歯と歯茎、
それらが与える健康への影響を常に考えてこだわり、
その範囲は自分の歯だろうが他人の歯だろうが、お構い無し。
お姉さんは職人さんだった。
美しいのも当たり前のような気がした。

ちょっと行って噛み合わせがどうなってるのか
診てもらって来るよー、お姉さん。
噛み合わせで重大な問題があるかもしれない……
ということは取り敢えずは考えない事にする!

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