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『013』ありがとうございました。

こんばんは。わたなべかすみです。

 


先日無事、舞台・LIVEDOG GIRLS『013(ゼロイチサン)』全公演が終演致しました。
私はTeamHOPEのエマ―(12番)役として出演させて頂きました。

公式HP https://livedog.net/013girl/

劇場に足を運んで下さった皆様、SNS等で応援して下さった皆様、DVDをご予約して下さった皆様、本当にありがとうございました。
皆様の心に残る、良い舞台に出来ていたら幸いです。


これから少し長くなるかもしれませんが、そんな皆様へのお礼と、ネタバレありの、今回の舞台に対する思いなどを綴らせて頂けたらなと、思います。





まずはエマ―。あんな悪い、役ですみません。
ネタバレはしたくなかったけど、私がこういった役を演じる事は初めてだったから、結構びっくりされた方が多くて(モンミュはちょい悪だったけど)、終演後面会でも「あのあかねちゃんをやってた子が…!」「トラウマになりそう」「怖くて顔見れなかった…」などの言葉も頂きました。
あ、私自身は全然それに対してダメージは受けてなくて、役者の私としては全然有難いコメントだなって、逆に皆さんに不快な思いをさせてたらごめんなさい、って思ってます。
エマ―も様々な事情を抱えているとは言え、肉親を殺したり、身近な同い年の子を自殺に追い込んだり、やってる事は「悪い」です。
でもそのエマ―がいるからこそ、13番の最後の台詞が効くわけだし、闇があるからこそ光が輝けるんですよね。
だから今回はその立場だったというだけで。
役者としてやりがいはとてもあったし、今までとは違った演技のアプローチ(ちょこちょこで後述)もしていたので、今後の成長にも繋がった良い経験だったんじゃないかなと思います。

本当にこのエマ―をやらせて頂いてありがとうございました。


そして今回の演出。林明寛さん。
舞台の隅から隅、そして登場人物一人一人を凄く考えて拘って演出して下さる方で、その上で全体のバランスを見て、良い作品作りをしようという意志が強くあって、だからこそキャストスタッフ一丸となって集中して稽古や本番に挑んでいて、とても良い空気感だったなと思いました。
演技の細かい演出とか、「演じて」やって見せて下さるので分かりやすかったし、その点でも凄く勉強になりました。
エマ―を”色をつけず「普通に」演じて”と言ったのもあっきーさんだし、ニコとエマ―のシーンで本を使った動きなどもあっきーさんのミザンスなので、私が用意してきたものの何倍も良いものにして下さって、本当に凄い、演出家さんだ、と思っていました。
あっきーさんは以前「観劇者」で共演させて頂いた事があったのですが、演出を受けるのは初めてだし、またこうやって一緒にお仕事させて頂けるのは光栄でした。
またお会いする時までもっともっと精進します。


幕が上がる直前の、最初の音楽。
あれ舞台用語ではM0(えむぜろ)って言うんですけど、あのオルゴールみたいな音、あれがラストのMと同じになっていて、舞台袖で待機しながら、「ああ、今からあの13番のあのラストに向かって1時間半走るんだな」って、ドキドキしていました。
今回舞台の構造や演出上ハケが凄く少なくて(特に301号室と302号室)、楽屋に帰るタイミングも全然無かったので、一度舞台が始まると集中を途切れさせずノンストップで1時間半を過ごしていなければならなくて、めちゃめちゃ緊張していました。「かすみん緊張しなさそう」とか言われるけど、流石に緊張しました。流石に。
でもその分ずっと物語に浸っていられて、とても心地良い空間でした。

終わってみると、寂しいけどね。


あとキャストの皆。
なんかもう、多分一人一人書いていると鬼のような文章量になってしまうので、流石に無理だと思って省きます。いつか話せる機会あったら話します。
役として関わりがある人だけでも書きたいと思ったけど、正直面会者(ヨシカ・アオイ)以外全員登場するシーンもあったり、直接話すシーンが無かったとしても一応面識がある体で話が進んでいるので、私は一人一人どういう子か意識して見てたし、なんならエマ―としてその場に立つなら、そういう子達がいる中で、その中での「普通」を演じている子、だと思ったので、全然真面目な子を演じては無かったし、ワルの中のインテリキャラ、って感じに自分の立ち位置を分析して立っていました。
だから誰々と舞台上で話してないから全く関わりがない、という訳じゃないので、きっと鬼のような文章を書いてしまうな、と思いました。全然怖い…すみません……

でもやっぱり役として一番お世話になったのは、アオイさん。
エマ―が一番心を振り乱される相手だし、一対一で話すシーンが多くあるので、沢山練習も重ねました。
アオイさんを演じる二橋南さんも、物語に真摯で優しい方なので、稽古前や稽古後に「すみません面会シーンちょっとやってもいいですか…!」って言うと必ず「勿論!やりましょう…!!」って言って下さる方なので、本当にありがたかったです。みなみちゃんがアオイさんで良かったです。ありがとう…。
エマ―が振り回す側といえばニコなのですが、ニコ役の奥山琴夏さん(こっちゃん)は年齢は下ではあるけれど芸歴は遥かに先輩なので、私が(「わ、ごめんミスったわ…!」)ってなってもシーンが繋がるようしっかり怖がってくれるし、受けの演技が上手い役者さんなので、演技面でもとても助けられました。
でもそんなこっちゃんニコを「本当に怖がらせられるよう」に、リアルな「怯え」「悔しさ」「怒り」を引き出させられるように、私も色々アプローチをしてみていました(それで色付けすぎて「普通にやって」って言われたんだけど…)。のですが、こっちゃん本番怖がってくれてたのかな。聞けばよかった…

主演のちーちゃんさやちゃんを始め、りなちゃんゆうな、あやまるまどかちゃん、きこちゃんひかりちゃんせいらちゃん、まなえさんかすみんひなたちゃん、Toshieさん、はるちゃんまなみちゃんるなちゃん、みさきさんにも沢山お世話になりました。
本当にありがとうございました。
(名前続けて書いたら協賛読みみたいになりましたごめん)
皆さんまたお会い出来たら、本当に嬉しいです。
私も頑張ります。


プロデューサー山田とゐちさん制作さん演出助手さん、音響さん照明さん舞台監督さん舞台美術さん、ビジュアル撮影スタッフさん、劇場入ってからのスタッフさん沢山。
(協賛読みではないです!!)
お世話になりました。本当にありがとうございました。

だらだらすみません。自信を持ってお客様に楽しんでもらえると思った、素敵な座組だったんです。


最後に、脚本の守山カオリさん。
「013」を書いて下さってありがとうございました。
とても大好きな作品で、私は初見では2019年度版の舞台を拝見していたのですが(BOYとGIRL両方)、舞台を見ても脚本を読んでも、物語に惹き込まれて必ず感情移入してしまいます。特にヨシカとティア(アマネとカイン)の最後の面会のシーンなんて百発百中で泣きます。
障がいや色んな境遇で生きてきた人達を題材に描くのは繊細で難しいと思うのですが、それを上手く物語に組み込んでいて、本当に凄い、面白い、と思いました。
013のGIRLS版に出演出来て幸せでした。
本当にありがとうございました。


4月に「ルームシェアの恩人」のナギサをやってから(薄々はずっと思っていたが終わってから特に)ずっと思っていたのですが、特殊な出生や障がいを抱えて生きている人、それで苦しんでいる人悩んでいる人、それを乗り越えた経験がある人、を演じる時に、「絶対に手は抜いてはならない」と思っていて。勿論そんな事情が無くとも普通に生きていくのはまぁつらいので、結局ずっと手は抜いていないんですが。

 

だって、もしその役と同じ状況の人がたまたま観劇に来て下さっていたら。

 

もしその時に良い演技が出来なかったら。

 

きっとガッカリするし、悲しい気持ちになるじゃないですか。
エンタメだとしてもフィクションだとしても、1時間以上の時間と高いお金を払って、楽しい体験が出来るだろうと期待してきて、それだったら、辛いじゃないですか。
私は来てくれた人を悲しい気持ちにさせる為に芝居をやっている訳ではないので。

普段ゆるい態度で芝居している(事が多い)のに何言ってるんだって感じですけど。
ゆるい、というか、適当とかやる気が無いというつもりはなくて、マイペースに楽にやる事によって人を楽しませられたら、嬉しいなって思うので。

以前Twitterでちょっと言った通り役の気持ちを「逸らす」とか「変える」という事はそういう場合でも勿論しないです。


エマ―は、台本上ではサイコパスとなっているし見え方としてもそうなんだけれど、一応私の解釈としては幼少期の素行症からの反社会性パーソナリティ障害。
なぜ彼女が母を殺したのか。
なぜ最後まで更生出来ないのか。
意識して人を傷つけたい訳じゃなくて、「つい」人を傷つけるように思考が向いてしまう。それが日常。自分が悪い事をしている自覚もある。だから罰してほしい。

 

本当のサイコパスだったら、罪の告白なんてしないと思います。

 

アオイさんに楽しそうに話して、それが自白になる事ぐらい頭の良いエマ―なら分かるはず。

 


そんな感じですね。


あ、本。
本は、あれは元々2019年度版のキャストさんが持ってたような気がして(持ってなかったかも)、今回も持つのかなって思って色々考えてたら特に指示が無くて、まぁなんかに使えるかなって思って持ってました。
だから本自体に特に意味は無いです。
ただエマ―としても演技としても本は「使いやすかった」ですね。
本自体はきっと好きだし楽しそうに読む演技もしていたので、実はロマンチストな面もあったのかもしれませんね。
まぁ、もうエマ―では無いので、分からないですが。


ふあ。こんなところですかね。
大分長くなってしまって申し訳ありません。ここまで読んで下さりありがとうございました。

そして改めて、今回は舞台013を、エマ―をお楽しみ頂きありがとうございました。

またどこかでお会い出来たら嬉しいです。

 


いつでも楽しんで頂けるように全力を、尽くします。

 


次はどんな役かなぁ。
もしかしたら「役」ではないかもしれませんね。ふふ。
※9月にも舞台はやるけれど、皆さんと次会う時は、という意味で。

 

 



是非「どこか」で。

 

 




エマ―役/わたなべかすみ

 

 

舞台写真。

タイトルロゴのパネル

エマ―

302号室

台組に乗ったエマ―

 

2ショットない子もいますが別に仲が悪い訳では無いです。うっかりミスです。サカキなんて、特に話すに、決まってるじゃん。

 ニコと。

レイラと。

ミモザと。

エイダと。

ハッカと。

ポリマと。

スギノと。

ジルと。

スギノジル3ショット

スギノジル3ショットパート2

ナートと。

アオイさんと。

ヨシカと。

302号室とティア

ティアと。

13番と。

ちーちゃん画・エマ―

ちーちゃんにもらった

あっきーさんと302号室

 

 

 

集合写真

集合写真しゃしん

 

 

 

嫌味なぐらい青空のキンケロ・シアター

 

 

 

 

 

エピローグエマ―

 

 

ありがとうございました。

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わたなべかすみ

わたなべかすみ
身長:156cm
生年月日:1999/1/28

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