イヌもらいました
パートタイム教授、奥田健次です(^^)
昨日、イヌもらいかけという記事を書きましたが、イヌもらっちゃいました(^▽^;)
もちろん、大切な命ですから安易な考えではありません。合宿の始まり頃に気になってから、具体的に一緒に生活してみることを意識してきたので「もらいかけ」と昨夜、書いたのです。
あれこれと考えたのは、自分のペットロスの問題? それは、大きな問題とはなりませんでした。
じゃあ、何なのよと。
昨夜も書きましたが、とにかく不在がちだからなーというところ。でも、うちの学校の管理人がササニシキ、ちゃうわ。とちおとめ、ちゃうわ。あ、ひとめぼれ。
それと、今回の帝京科学大の学生さんら合宿において、最初から最後までクレートの中にいるときには「おらー、出せー、出さんかいボケー、出して見ろってんだ、このクソ野郎! とりあえず、こっち見ろよそこのお馬鹿さん、おれのほうを見てみろよ!」と鳴き続けていたんですね。
上記の人間語は、まあそういう機能ってことでバウリンガル式。
実際には、この超小型犬はめちゃくちゃカワイイ顔をしてるんです。鳴き声も「きゅーん、きゅーん、きゅん、きゅん、くーーーん・・・」という、切ないボイス連発なわけです(しかし、たまに低い声)。
この子、7歳。
自分の臨床経験は人間の子どもや大人なのですが、こうした注意引き行動に対して完全に相手にしない(声をかけないどころか、見向きもしない)なんてことができる親や教師と出会う割合は、かなり低いのです。
特に、ほとんどすべての親はどうしても泣いている子どものほうを見てしまうんです。見てしまうどころか、だっこしてあやして、背中トントンしてあげる人のほうが多いわけです。
この7歳ボーイくん。7年間、そうやって関わってこられたのでしょう(だって、めっちゃカワイイんですから)。
他の犬よりも消去抵抗が強い(ごめんなさいね、これ専門用語)。ここまで来ると、病的な状態になっちゃっているわけです。山本先生にも「ここまでずっと鳴きに注目を与えたら、これくらい気が狂ったようになって当然」と仰います。人間だってそうなんです。
だからって、おれはそういう行動面へのアプローチは心配してませんよ。必ず良くなる。合宿中も、注意を与えるのを完全0%にすると、どれくらいの時間経過でこの行動が無効化するのか、山本先生、杉山先生と3人だけでいるときに見通しも付きました。その後、この3人で「次は学生が帰ってきたら、こうなるよね」「んで、今度は○分くらいで50%から30%くらい」「鳴きのない時間もこれくらいに増加しますよね」などなど予測し、当然のごとくその通りになるのです。
だから、必ず良くなるってのは間違いない。「良くなるだろう、間違いないだろう」ではない。「必ず良くなる」です。
ただし、おれも含めて管理人らが100%正しい方法で導けば、です。
でも、おれは留守がちでしょ。管理人が言ったとおりにできるかどうか。そこが心配なわけです。
今回の合宿の終わり頃、うちの管理人が昨夜から「どうしても飼いたいなぁ・・・」って言うので、おれは「10月下旬になったらおれの仕事が落ち着くから、それまでシェルターで待っててもらうようにお願いするよ」と言うと、「シェルターに返したくないから、できれば今日から」と。
まあ、そこまで言うなら本気やなと。
おれ、この合宿直後にそのまま4泊5日の出張なんですね。だから、本当はこの7歳ボーイくんを里子として引き取ったその日からしばらくは一緒にいたかったんやけども、管理人まかせにして出張でしょ。
だから、スタート時点でおれがいないという心配。
でも、これって自分のわがままでもあるんですよ。
後ろ髪をめっちゃ引かれつつ、新幹線でこれを書いているんですが、ちょっと考えてみたらやっぱり自分のところの子になるわけで。そしたら、やっぱり管理人と同じで「もうシェルターに帰らせたくない」と思うようになりました。
そんなわけで、おれはこの7歳ボーイくん(名前は後日公開)の写メも撮らないままに、出張に出かけてます。山本央子先生のご指導のもと、うちの管理人は軽井沢のカメラマンnobuさんと奥様みっちゃんのご協力を得ながら、佐久市までサークルなどを買いに出かけました。
7歳ボーイくんには、ケージをガリガリやり続けたから歯が欠如していたり、目にも何か問題があるようで床や地面にときどきこすりつけたりしています(これを続けると失明するんちゃうかというくらいやってるときがあります)。近くにいる犬に対するケンカ売りギャン鳴き行動も目立ちます。去勢手術跡をガリガリとやるので、膿になっているところもあるし。寝るときにはエリマキトカゲのカラー付きやし。
しかし、これらも行動上の問題については大丈夫。うちにはわが国が誇る「スゴ腕臨床家」、山本央子先生がおられます(^_^)v
おれは人間専門なのですが、お互いの共通言語があるので、そこのところも何の心配もありません。
合宿中、山本先生にこの7歳ボーイくんがギャン鳴きしまくっているとき「奥田先生、どうですか、この子?」と言われましたが、「臨床家としての血がチョットさわぎますね」と返事していました。天才ザル「カンジ」のドキュメントを見ても、統制群の放ったらかしの暴れザルのほうを何とかして「共生ザル」にしてみたいという衝動があったですからね。
まさか、本当に「もらいかけ」だったのが「もらいました」になってしますとは(>_<) 7歳ですからね。7歳はボーイではないからね。
いま仕事に出たばかりなのに、早くも仕事先から早く仕事を終えて軽井沢に戻りたくてしょうがい“I miss you”状態のおれ。管理人には、早く写メを送ってよと。
10月の海外出張のあとの九州出張も取りやめ、そこはおれは軽井沢に残って7歳ボーイくんと過ごすことにしました(^^ゞ
関係者に感謝、出会いに感謝。後日、詳しく書きます。
これからの生活が楽しみです(*^^*)
奥田健次
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