耳をすませば
パートタイム教授、奥田健次ですヽ( ´3`)ノ
大学を超早期退職して、西軽井沢で学校を作っています。大学は客員教授とか非常勤パートものばかりにしてもらいました。開放感100です。この12年間、年間の休日が2〜3日しかなかったから。いま、月1〜2日ほどお休みが取れるようになったからね。たまに月ゼロというのもあるけど。
いま、北海道に来ています。北の大地に来て、ふと思ったのはね。
この景色?
って、こないだの『スッキリ!』で見たシーンだわ。で、普通に同じ道を歩いて、同じコンビニに入って、同じザンギ(鶏の唐揚げ)を買って、同じヨーグルトを買って。仕事関係のこのルーチンが、本当に10年くらい崩れへんなあと。デジャブか再現ロケかっていう、変な感じ。ちょうど放送が1か月前でしたか。まだ1か月しか経ってないんか。
この1か月は、ちょっと長かった感じがする。いろいろな仕事があったからでしょう。海外出張も2回もあったし。
さて。仕事を終えたら札幌から帰ります。
ところで番宣みたら、本日、『耳をすませば』あるやん。おれ、ジブリものは『魔女の宅急便』しか見ない人なんやけど、そのおれの中のベストを越えたのが『耳をすませば』ですよ。ベストと言っても、2つ3つくらいしか見てないけどさ。
おれが西軽井沢で高原暮らしを始める前に、『耳をすませば』のイメージは参考にしましたよ。じいさんの家のシーンね。骨董屋さんの入り口やバイオリン工房。誰かが歌い始めたら、すぐにおれは爺さんのようにヴィオラ・ダ・ガンバを出して来て、生演奏するぜと。あそこがベストのシーンだと思う。
だから廃校を買って、最初にやったことは寄せ植えをするために古いビヤダルを購入。カントリーロードの楽譜を購入。壊れたバイオリンとバイオリン製作道具を購入。大学を辞めて名古屋のコンクリートロードから離れた、こんな感じのカントリーロード。
去年、アイビーを枯らしてしまったので、今年は大きめのアイビーを購入。水はけのよい土をそのままにして寄せ植えしました。花はガーベラみたいなのをいっぱいと思ったけど、ツルバラにしました。相性が良かったのか、ツルバラはどんどん伸びています(*^^*) スッキリのロケの日に植えたツルバラです。
カントリーロードを演奏する爺さんみたいに早くなりたいもんですわ。と、思っていたら聖司くんが決断する姿勢。逃げ道なんか作っておかない。こっちのほうが近いね。大学を辞めるときに、学長に何度も「生活が苦しくなったらいつでも戻って来なさい」と言われたけど「苦しくなっても戻らないですよ、何をそんな上から目線で仰るんですか!^^」と(* ̄∇ ̄)ノ
学長に「上から目線でモノを言わないで下さい」と、おれが敬語で言うこのパラドクス(´ー*`)
まあ、決断というのを自分に当てはめて考えてみると「なんかそれとは違うよ」となります。第三者が「すごい決断をされましたね!」と言うのであって、自分自身では開かれた道を歩くのみ。その道がイバラの道ほどワクワクするぜ。っていう感じ。だから、ちっとも迷ったりしてないんよね。
西軽井沢5,000坪の廃校を買うか、佐久市の80頭レベルの牧場を買うか、東御市のブドウ畑を買い取るか。あ、北海道で40,000坪の農場を買い取る話もあった(坪単価は激安だったけど広すぎてトータル高すぎ)。ど・れ・に・し・よ・う・か・な、と。そこに「大学に留まるか?」という選択肢は無かったわけです。
「稀少物件が出ました! 廃校、買いませんか? 超破格ですよ」というチャンスに、「そんなチャンスがおれのとこに巡ってきたの? 買えるものなら買ってみよう」と。あのとき迷ったり、てんびんにかけたりしていたら、他の人に買い取られていたかもしれないでしょ。チャンスは1度きりだったんちゃうかな。ちょうどNNNドキュメントの2年間の取材中に、その転機が訪れたのも奇跡的なタイミング。
ね。おれの実力とかじゃないでしょ。
全部が奇跡なのです。
今晩、金曜ロードショー21時。おれはまだ移動してるからワンセグでしか観られないけれども、マイ・ベスト『耳をすませば』coming soon!!
奥田健次
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