本とカモメ
パートタイム教授、奥田健次です( ´ ▽ ` )ノ
大和書房の『叱りゼロで「自分からやる子」に育てる本』が、おかげさまで売れています。ある程度は売れるだろうと思っていたけれども想像以上に売れていて・・・。吾輩、ワイングラス片手に「ルネッサ〜ンス!」と声高々に貴族になってしまえる勢いやないか〜い。その後「ひぐちカッター!」と叫んでディミヌエンドな運命かもしれませんが(^3^)=3
この本、韓国語版、台湾版に続いて、中国語簡体字版のオファーが来ました。同じく集英社新書のトップセラーにもなった『メリットの法則-行動分析学・実践編』のほうも韓国語版のオファーもありました。
こないだ、ミネアポリスでの学会に出かけた際、現地の日本人がこの本を読んで下さっていて、それこそ真面目に「英語版ってどうなんでしょう?」と聞かれました。行動力のある人ならば、それは実現可能なのだろうとは思います。知人がフランス語版にしたいと言い出したりもして。ただ、数年前から同じような話はありますが、和文英訳という作業はかなり厳しい作業になるので、まず無理だと思っています。
アメリカの大学院を修了した日本人の場合、英語の本自体を読んで理解するのに時間はかからない一方で、英文和訳にする作業となると訳した日本語が熟れないようですし。それが、和文英訳となると日本語の理解力が先に求められるので、相当なバランスがないと厳しいでしょう。10年くらい前から和文英訳「やります!」の声も聞かれた『ことばと行動』(日本行動分析学会編集・ブレーン出版)が、いつまでたっても実現しないのはその典型例。英語力があっても、日本語の国語力と専門知識がないと和文英訳は難しい。
和文英訳は難しいけれども、和文から中国語や韓国語というのは難しくないみたい。日本の良い本はアジア地域で翻訳出版されるのはよくある話だそうな。確かに、自分の少ない経験ですら、こうやってオファーがあるのですからね。注目されている本は、日本にあるそういう代理店とか翻訳出版のエージェントがチェックしてるらしいんですよね。個人でエージェントにオファーする話もあるのだそうで。
小学生の頃、雑誌の綴じてある部分を下に持って、上下にひらひらと動かして「カモメ〜、カモメ〜」と遊んで図書館で叱られたことがあります。自分の本が、渡り鳥のようにアジア方面に向かって羽ばたくのも、そりゃ悪い気はしませんよ。
よくある話と言いつつ、それでも翻訳作業は簡単ではないやろうね。
「おい、炭焼き亭に行くぞ」「いやだ、回転寿司がいい!」「父ちゃんについてこい」のくだりとか、「鼻のほじり方」のくだり(エノキダケよりもシメジダケくらいのサイズのコヨリ作成法)とかを、どうやってユーモラスなテイストのまま韓国語や中国語にするんでしょうね。「ホリデー快速ビューやまなし小淵沢行き」のくだりもあるからね。ホリデー快速を中国語でどうするねん( ̄▽ ̄)?
あ、『叱りゼロ〜』の本ももう第13刷まで増刷されてきてます。また本の帯が更新されています。それを記念して、こちらダイヤモンドブログのほうではサイン本の読者プレゼント、やってます。上記にバナーが出てますよ。
奥田健次
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