[gtranslate]
世界各地から招かれる国際的セラピスト 奥田健次独占インタビュー【前編】
世界各地から招かれる国際的セラピスト 奥田健次独占インタビュー【前編】
奥田健次(行動分析学者)Xアマゾン

逃げ出したねん

パートタイム教授、奥田健次です(-_-;)

大学をサササっと退職し、西軽井沢で学校をつくってます。大学はパートタイム職にしてもらいました。

でも、集中講義も始まって、これが始まると1限〜5限までのミッチリ講義で「どこがパートタイムやねん!」となる。んで、また中部地方は暑いんですよ。いややなーって( ̄Σ ̄;)

ふと時刻表をみたら、「終電で帰って、終電で講義日前日に戻ってくることもできるやん?」っていう、いらんことに気がついてしまってん。それで、逃げ出したねん(´◡`๑)

この「逃げ出したねん」っていう使い方は、わざと間違ってるねん。文字では伝わらないかもしれへんけど、東京の人が無理に関西弁を使ったときの間違いのモノマネやねん。可愛らしい感じに聞こえるやつ。

まあ、逃げ出したといっても軽井沢に居られるのも1日弱だけやけどね。また晩には明日に備えて戻りますよ。日本の真ん中あたりを周遊してるねん。

ところで『行動分析学道場2013』のほうですが、8月7日が申込み締切です。今回は昨年の「こけら落とし」のときとは違って、ある程度の専門家を集めるようにしてみました。事前課題とかは教科書の中でも基本レベルのことなので、そこで切り落としたりしませんが、道場に上がってくる研修生らに対しては遠慮なく行動分析学でバンバン行くことになります。

昨年は4つの基本随伴性とか消去のことも良く分かっていない人でも参加できたけど、今回は少なくとも事前課題をクリアしているということなので、丁寧な用語説明などはやりません。

そういうつもりで各師範と打ち合わせを重ねた成果もあって、今年の道場には各学会でシンポジストを務められるレベルの方々が結構来られます。楽しみですわー。一般の方からの参加もありますが、とても全部を理解することは無理でしょうけれども、行動分析学の奥の深さを味わっていただける良い機会にしていただければと思います。「もっと勉強しなきゃだわ」と思っていただければ、それが学び続けるモチベーションになるでしょう。

「勉強してから行きます」とか言う人は、だいたいダメなんですよ。おれは学部生の頃から、国際会議とかに出席していたよ。お金がなかったので、お昼ご飯は毎回ウエハースを食べてた。懐かしいぜ、ウエハース。サクサク、パリパリっとね。

ところで、こないだの日本行動分析学会の年次大会で、おれは「阻止の随伴性」のことについて、またその活用可能性をアピールしました(誤表記の修正とその後の考察は、この記事から遡って下さい)。若い会員さんは、まだ「なんとなく」のレベルなのでしょう。ずっと以前に認知行動療法の研修会や日本行動療法学会でプレゼンしたときは、ベテラン会員も「なんじゃそれ?」だったし、若い会員もマロット本を読んだことのある人だけ「・・・・あ、そうか!」という程度のリアクション。

それで「阻止の随伴性って必要なの?」みたいな議論になってしまうらしい。おれなりに考えてみたけど、どうも学生の頃にすでにマロット本(産業図書の「行動分析学入門」のことね)を読んでいたくらいの世代にとっては、あれは理論行動分析の一つくらいの受け止め方をしているのかもしれない。だから、意識して使っていないはず。

おれくらいになると、たとえばウォルピとか、もしくはハル派の分析方法とか、現在70〜90歳くらいの行動療法の先生らの考え方がスタートになっていて、面白いけどどうもしっくり来ない部分もあった学部・大学院時代。そのしっくり来なかった時期に、ちょうどマロット本のテスト出版が始まったんよね。ここで、(認知)行動療法の中でもまだまだ冗長に感じていた説明をかなり節約できるなと確信したわけ。苦しんでいた分「すげー!」という感動があったわけよ。だから今でもマロット本はバイブル的な教科書にしてる。

で、臨床をあれこれやっていて、たとえば「好子出現の強化」「消去」なんていう基本随伴性を意識してやっていたはずが、気がついたら「あれ? これって阻止の随伴性ちがうか?」という発見。今度は「阻止の随伴性」を意識して介入してみたら、びっくりするくらい効果が出てくる。

したがって、おれは「阻止の随伴性って必要なの?」には「あたりめーよ」で、一人勝手に「さて、どうやって記録を取ろうかな」というレベルで孤独な道を進んでいます。そして、すでにその測定方法や記録方法もごく簡単に思いつきました。あとはすでに実行しているものを、どんどん一太郎「ライト」、フォトショップ「エレメンツ」みたいに一般ユーザにも使用してもらえるレベルにまで実用性を高めるか、です。

阻止の随伴性については、『メリットの法則』でも紹介していますが、マロット本、岡山大学の長谷川先生の紀要を引用しています。まだ限られた文献しかないので、全部読むことは簡単です。後は使い方。使ってみたら、その効果はすぐに出てくるから、「阻止の随伴性って必要なの?」っていう若手は、まずは使ってみることを薦めます。それぞれ応用の仕方や対象は自分らで考えて。聞かれりゃバイズするのもやぶさかではないよ。

今度の行動分析学道場、おれはそのスタンダードをワークにて初披露します。理論行動分析の枠を超えてますよ。すでに臨床の技術レベルのお話(といっても、まだまだこのレベルの話し相手がおらんから、ほとんど独り言)。

まだあと若干名、受け入れ可能です。行動分析学道場2013

奥田健次

Diamondo Blog イチオシ芸能ニュースもっと見る

ピックアップブロガーもっと見る

インタビュー特集もっと見る

 

奥田健次(行動分析学者)トップページへ

奥田健次(行動分析学者)プロフィール

プロフィール写真


奥田健次(おくだけんじ)
身長・体重 174cm・63㎏
生年月日 1972年1月20日
血液型 B型
出身地 兵庫県

プロフィール詳細

このブログの更新情報が届きます。

奥田健次(行動分析学者)モバイル版

ブログモバイル版

奥田健次(行動分析学者)オフィシャルブログ
http://www.diamondblog.jp/kenjiokuda/

奥田健次(行動分析学者)カレンダー

2013年8月
« 7月   9月 »
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

奥田健次(行動分析学者)カテゴリー

奥田健次(行動分析学者)アーカイブズ

奥田健次(行動分析学者)リンク

奥田健次(行動分析学者)お仕事依頼