フォトグラフィックメモリ
パートタイム教授、奥田健次です( ´ ▽ ` )ノ
大学を退職して、西軽井沢の廃校で生活しています。行動分析学を用いて心理臨床、教育相談を行っています。
昨日、東京に教育相談に出かけたのですが。
おれは普段、主要駅からはタクシーです。乗り換えて近くまで行けば良いのですが、乗り換えは2回以上になると悲しくなるから1回までにしてます。
軽井沢から新幹線で東京へ。そして、山手線のA駅まで移動。これで乗り換え1回です。A駅からはタクシーです。ちなみに、おれは運転手にフリーキックはしないタイプ。
で、A駅でタクシーに乗る前に携帯を見て焦ったよ。メールに、親御さんの家の住所とタクシーでの行き方の情報を入れているんやけど、なんと古いメールから消えていってしまったみたい。ない。メールの検索をかけてみても、ない。
親御さんに電話しようと携帯の電話帳を開いてみたが、メールにあるんだしと電話帳にも入れてない。電話番号さえ分かれば、電話して聞けるのに。
携帯から過去200件くらいまでのパソコンに送られたメールをチェックする機能で探してみたけど、ここにもない。200件なんて、あっという間やから。
やばいよ、やばいよ、タボさん、やばいよ( ̄▽ ̄;) 出川ってる場合じゃない。
おれ、ここ花の都・大東京で、頭の中に入っている情報は「B区、Cさん」のみってことかヽ( ̄口 ̄)!!
すぐに事務所に電話して、会員リストを探してもらったけど、ちょうど研究室の片付けをしていたために思っていたところにない。
ほんばりぼー、やばいで紳助くん。ゆでたばごやで。板東ってる場合でもない。
まじで「B区、Cさん」という情報だけで辿り着かねばならない。
こりゃ、タクシーに乗り込んで「B区、Cさん宅へ」とハードボイルドっぽく低音ボイスで言うしかない。タクシーの運転手はどんなリアクションするんやろう? 例えば品川駅でタクシーに乗って「港区の高橋さん宅へ。以上。」っていうようなことでしょ。そりゃ、絶対にムリ。
固有名詞での情報が「B区、Cさん」というのだけ。
ただ。
〽僕には 夢がある 希望がある そして 持病がある ララララ・・・ニャアニャア。
ちがう。追い込まれても思わず歌ってしまう音楽一家育ち。
おれにはフォトグラフィックメモリがある。
写真で撮ったような記憶方法。写真だから不便よ。同時処理的なもんやし。
これがムービーメモリなら、道順とか道路の名前を順番に言えるとか、「次の信号を右折して、5つめの信号を越えたところで」なんて言えるねんけど、おれにはそういう継時処理的なものは無い。
だから、なんとかしておれのメモリに入っている画像と同じ道路にさえ乗っかれば。なんとかなる!
プラス補助的なメモリを。コンビニに入って、地図を立ち読み。おれは道順がだめなので地図は読めない。じゃあ、なんのために。それは、消えてしまったメールの本文にあった文字(思い出せない)と同じ文字が地図の中にあれば、きっと同時処理的なマッチングが生じて思い出すに違いない。
さっそくコンビニへ。あった! うーん、コンビニエンスぅ。感動してる場合か!
「B区、B区・・・あった!! えーっと、何町やったかな・・・・・・これや! このD町って見たことがある漢字や!」
ってなわけで、コンビニでお礼代わりにヤクルトジョアを購入して飲み干し、タクシーに乗り込む。
運転手さんには、一応ハードボイルドに「B区、D町方面へ」と。さっきジョアを飲んだばかりなのにハードボイルドを演じるのは、なかなかやれやれだぜ。
「どの道路から行きましょうか?」
(・・・だから、おれには道順を聞くなっての! マエゾノさんにたいに蹴らないけど)
「D町へ向かう大きな道路を走っていただければ」
こんな感じの見切り発車。
この時点でのおれの情報。「B区、D町、Cさん」のみ。あとはマイ・フォトグラフィックメモリ頼り。
タクシーでしばらく行くと。
キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!
ズキュウウゥン!
この交差点の景色ッ!
正しい道の中におれはいるッ!
おれのフォトグラフィックメモリは予想以上の効果をあげたぞッ!
・・・てな感じでジョジョ気分。大東京に住所も電話番号もないのに、ノーミスでご自宅まで辿り着きですもん。
いや。
まだ敵はいたッ!
マンションの部屋番号ッ!
郵便受けを探してみたら、簡単にCさんの苗字が。その階へGO!!
うん、この景色。間違いない。
インターホンを押して、しばらくして出て来た人が違うッ!
同じ側の角部屋なのに? まあまあ珍しい苗字なのに!?
「す、すみません! 別のCさんでした」とお詫びしたら、「よくあることですよ」という感じでCさんの部屋番号が教えてもらえたε=( ̄。 ̄;)
最後の最後までこんな感じでしたが、なんとかCさん宅に辿り着いた。本当にまったく同じ側で、数回ほど違う階層で同じ名前。事情を親御さんに話すと、それは親戚なんですって。こんなこともお江戸ではありんす。
時間は、おれは1時間前行動をしているので、全然余裕でしたが。気持ちのほうは、2013年でトップクラスの焦りでした。
それにしても、軽井沢を出たときは13度くらいだったので少し厚着。東京に着いたら、暑すぎたのでTシャツ1枚になりました。仕事を終えて軽井沢に戻ったときには、全部着ても寒い。それもそのはず。最低気温3度まで下がりました。このシーズンで、最も寒い日だったし。
ふるえるぞクール!凍り付くほどコールド!!おおおおおっ、刻むぞ鼻水のビート!山吹き色(サンライトイエロー)の波紋疾走(オーバードライブ)!!
って、ところどころジョジョるんですけど。
いいじゃん、おれ集英社から『メリットの法則』を出して来月で1周年ですか。たった1年で売れまくり、今なおときどき新書ベストセラー1位とかになってるんですって。そりゃ、ジョジョりたくもなるってもんよ。ポルナレフ的に言わせてもらえば「ケッ、祝いになんかくれるっつーなら、てめーの命をもらってやるぜ」。
奥田健次
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