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世界各地から招かれる国際的セラピスト 奥田健次独占インタビュー【前編】
世界各地から招かれる国際的セラピスト 奥田健次独占インタビュー【前編】
奥田健次(行動分析学者)Xアマゾン

長野県内で初の学校コンサル

パートタイム教授、奥田健次です(>_<)

大学をスパッと超早期退職しまして、西軽井沢5,000坪の廃校を買い取り、そこに日本で初めての行動分析学100%による私立幼稚園づくり(2014年6月に長野県に申請しました)やってます。

さて、長野に来まして3年目なのですが地元で講演会や研修会などは3年前からやってきました。まだ大学教員だった頃ですが「こないだ辞表を提出しました! 来月で退職しま〜す!」な2月に、上田市で講演会をやったのでした。

その頃、上田市側は俺が大学を退職してこっちに来るということは当然まったく知らず、これは本当に偶然のお招きだったのでした。その講演会の最後に「実は来月退職してお隣に引っ越してきます」と発表して、聴衆を驚かせたのでした。

ところが、なんかどうも行政が縦割りなのか何なのか、今年2月に上田市で別の研修会に呼ばれて講義したのですが、主催が別になるとリピーターがほぼゼロ。200名くらい来ていても、1人として2年前のに来た人がいないというのは・・・。まあ、しかしそういうことは各地でしばしばあることです。

良い試みをしているところもあって、例えば、小諸市では幼稚園と保育所のお役所機能を分断しないように教育委員会の中に保健福祉の担当職員を配置して、相互に連携し合いながら良いところをシェアするシステムがとられていました。こうすると、保育の研修会に教育(幼稚園や小学校)の教員も入り込めるし、その逆もできます。

上記の上田市のは分断された講演会や研修会ではありましたが、そこに来られた教員の中には何とかして自分の学校で事例研をという動きがあって、それが実現しました。よく実現できたですよね。たいがい、新しいことをやろうとすると邪魔する人が現場にも行政にもいるのに。

今回、招かれたのが上田養護学校です。

先日、上田養護学校まで第1回目の事例研(学校コンサルテーション)の講師として出かけてきました。15年以上前から全国の支援学校を同じ仕事で回っていますが、地元から招かれるというのは逆に珍しいこと(すばらしいこと)だと思います。

講演会と違って、子どもの様子を直接見せていただけるし、実際の子どもへの具体的な課題設定や関わり方などをお見せすることもできるので、やっぱりこういう事例研のシステムは現場を変える力があります。

100講演会は1事例研にしかず。100回の講演会をやるより(出るより)、1回の事例研をやる(事例を出す)ほうが、絶対に学校のレベルアップに繋がるのです。(※別件ですが、今年の行動分析学道場の「事例研究の進め方」を中心に学ぶプロ受講生のほうの予定人数はあと少しで定員です。一般受講生には余裕がありますので、もちろんプロとして仕事されている方も今回は一般でというのもOKです)

コーディネートして下さった先生方は、行動分析学が長野県の学校現場に入ることに相当なご心配をしておられましたが、結果としてはそれほど大きな心配は要らなかったと言えるでしょう。

だって、別に俺、行動分析学を学校に売り込みたいわけとちゃうし。

なかなか変わらない、うまくいかない、長年ひきずっている問題というのを解決する方法があって、それを提供したいわけなので。「行動分析学が良いんですよ、ABAが良いんですよ!」などと売り込んではいません(恥ずかしながら20代前半はそんな態度でしたが)。

ただ、確かに今までに無い事例研となる感じでしたので、初回だけ少しの時間を割いてミニレクチャーもやりました。この辺り、どうしてもやっておかないといけないところがあるので。

こういう講義式だと、やっぱりどこの学校にも眠たそうにする教師がいるものです。前からだと良く分かる。ところが、俺の場合はサッサと参考事例のVTRをお見せして、それから対象児の課題にどう対処するか担任に動いてもらって実演しながら解説、解説しながらまた実演。こういう段階になると、さっきまでピンと来なかった表情の先生方も「なるほど! そんな方法は見たこともやったこともない!」と前のめりな姿勢になって下さいます。

そうなんですよね。専門用語を覚えてもらうことなんか別にどうでも良いことです。やっぱり現場ですから「確かにそれなら上手くいきそうだ!」という見通しを持つことが大切ですよね。一番アカンのが「どうせ何をやったって無理でしょ」という冷めた姿勢。あれこれ読んだしやったけど、うまくいかんかったら誰でも「学習性無気力」という状態になりますから、子どもはもちろん保護者にも教師にも気の毒なわけです。

俺はそういうのを打破する役割を担っているという自覚はあります。

強度行動障害特別処遇事業の中では、日本で私が最初に100%行動分析学でやり始めました。その兵庫県赤穂市での経験から、まずは「必ず変わる」という手応えを持っていただくことの大切さは良く分かっています。あの頃、たとえば成人の重度自閉症で知的障害重度の方で20年以上の排泄の失敗を、たった1か月でトイレで出来るようにしたことに始まり、現場の支援員が「何コレ!?」という驚きや喜びの数々をシェアする日々でした。

「何コレ!?」と驚かれたのは、俺はひと言も行動分析学というものを最初は隠していたからです。

まあ、さすがに俺自身も最初は「20年くらいの問題を直すのに1年くらいかかると思って下さい」と言ってて、それがやってみると1か月(実際に変化が出始めたのは最初の1週間以内)だったのにはビビりましたが。

支援学校の子どもの7,8年くらい続いている問題なんて、椅子を片づけるくらいカワイイもんです。

でも、それを俺がやってしまうんじゃなくて現場の先生方に「できるを経験していただくこと」が大切じゃないですか。魔法じゃないし。魔法みたいに見えるのは分かりますが。

トイレトレーニングみたいな名刺代わりの朝飯前なプログラムを、親御さん自身に「できた!」の経験をなるべくしてもらうようなものです。

どうしても出来ない場合、やってみせることにしていますが。そうすると、何か俺が称賛されてしまうので、それじゃアカンのですよね。

地元の長野県での生活が3年目に突入して、さっそく事例研が実現したのはホント素晴らしいことです。これからが楽しみです。

せっかく長野に戻ってきたのに、また東京まで出てきました。羽田からまた西日本へ飛びます。

今度は、恒例の徳島県。それこそ15年以上前から支援学校の学校コンサルやっているそのお仕事です。今回はもう1泊して、徳島県教育委員会の新規事業としての通常学級と学校へのコンサルテーションの仕事もあります。通常学級のほうは課題だらけだろうと思います。いや、これは徳島県に限らずうちの地元も含めて全国的な問題です。

要するに、我が県のみならず、わ、我が県のみならずゥ…グズっ、我が県のみ…ンドゥッハッハッハッハッハアアアアァァ!!

突然ののむるな( *゚∇)/☆(ノ゚⊿゚)ノ

だから、普通教育やら学級経営スキル自体をどげんかせんといけんわけでね。インクルーシブ教育の流れからも重要な取り組みになりますね。

ということで、すだっち君とジャストシステムと大塚製薬と青色発光ダイオードと渦潮と阿波踊り等で有名な徳島へ、これから移動します。あ、とくしまバーガーも有名でした。有名かな? 有名ちゃうね。トリビアやね。さすがに佐世保バーガーには勝てないでしょ。

とにかく楽しみです。めっちゃワクワク。

奥田健次

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奥田健次(行動分析学者)プロフィール

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奥田健次(おくだけんじ)
身長・体重 174cm・63㎏
生年月日 1972年1月20日
血液型 B型
出身地 兵庫県

プロフィール詳細

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奥田健次(行動分析学者)オフィシャルブログ
http://www.diamondblog.jp/kenjiokuda/

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