「叱りゼロ」の文庫版が出ます!
パートタイム教授、奥田健次です( ´ ▽ ` )ノ
大学を超早期退職して、学校づくりをやっております。日本初、行動分析学を用いたインクルーシブ幼稚園、2018年に開園しました。
いよいよ来月、初めての卒園式を迎えることになります。
卒園に向けて教職員は準備を進めているのですが、歌の練習だけでも教えている先生、通りかかった保護者が涙目になっているような有様です。苦笑
まあ、わかります。童謡「一年生になったら」とか「思い出のアルバム」とか、そりゃもう涙を誘う名曲ですからね。
それにしても、あっという間に卒園式という感じ。ちょっと前に開園したばかりなのに。。
発達に遅れのあった子どもが入園後に急激に伸びたため、市や町の就学相談で「通常学級で十分」と言われて逆に親を心配させるようなケースもあったり、定型発達の子どもも入園前の発達検査で得られた指数からスコアを大きく伸ばしており、成長したのを感じる印象ばかりでなく、数字上からも明らかです。
一般の方には分からないかもしれませんが、何せインクルーシブ教育では園児それぞれ個別の到達目標、方法が用意されるものですから、伸びるのは当然といえます。一斉教育のイメージしかない人にとっては、これを信じること(つまり、想像すること)ができません。
跳び箱とか走り高跳びで例えると、分かってくれる人は増えます。
跳び箱5段が跳べる小学生もいれば、同じ年齢の子で2段がまだ跳べない子もいるでしょう。もしかしたら、1段も怖がって跳ぼうとしない子もいるかもしれません。走り高跳びで90センチを跳べる子もいれば、60センチでもバーを落とす子もいます。跳ぼうとしない子もいます。
こういった際、「ほら、同い年の○○くんは跳べるでしょ? だから頑張れ」という大人は、かなり少ないはずです(相変わらず居るかもしれませんが、そんな人は指導者として相当に下手です)。
こうやって物理的な高さで示されるような場合、個々人の力に合わせていこうという発想は浮かびやすいのだと思います。それが、学業とか社会性とかになると急に「みんなやってるでしょ!」「出来て当たり前でしょ」となってしまうんですよね・・・。
これは学校の先生だけに限らず、親の中にもそうやってしまう人は多いものです。他の子と比べたり、兄弟と比べたり。
私の場合、何かがうまくいかない事態にいる子どもの相談を受けた際、すぐにその子が到達する到達点を見つけ出して、方法を提供するものですから上手くいって当然です。
そういう意味で、この話って発達支援どうこうではないでしょ?
障害のあるなし、関係ないわ。
どれだけ子育て相談もやってきたことか。
そんなわけで。
あのロングセラー本、文庫版が出ることになりました。
こちらのブログの登録読者は、すでに読んで下さっていると思います。
文庫版。もちろん中身は一緒です。
ただそれでは芸が無いので、出版社に無理を言って「文庫版によせて」と、あとがきを添えさせていただきました。そういう部分でも小さな価値を加えましたので、ぜひ文庫版も「一家に二冊」(笑)
まだ読んでない方は、これは絶対に必読なので講演会とか来る前に読んでおいて下さい。
そうそう。
徳島県で、これまで20年以上かかわってきた学校コンサルテーションに加えて、不登校(病気や理由がはっきりしない「隠れ不登校」を含む長期欠席)への新しい対策を仰せつかりました。必ず成果を上げてみせます。
ちなみに「隠れ不登校」の問題を指摘した本の一つは、こちらです。
なお、私のところの幼稚園では、幼児期から目が行き届いているので、不登校は絶対に出しません。すでに保育所時代から登園しぶりのあった子を、年少さんのうちに直してしまいました。余裕です。卒園後、いじめ問題にも遭遇するでしょう。必ず助けます。
やはり幼児期は大切ですよ。
あと、アナウンスです。
来月、3月22日(日)ですが、午後に御代田町で講演会があります。近々、どこかで情報公開されます。私の幼稚園が今年度、文科省の事業を受託したのでその成果報告会です。幼稚園の中身の、ほんのわずかの一幕になりますが実践を紹介します。
それと、3月には今年の行動分析学道場(開催日は8月3日〜5日)の募集も開始する予定です。
参加を考えておられる方は、早めに申し込んでいただくためにダイヤモンドブログの読者登録などをしておいて下さい。
奥田健次
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